胸骨傍リンパ節再発転移の治療方針について
【質問内容】
2018年12月に再発転移との診断を受け、2019年1月にセカンドオピニオンを受けました。
その際、主治医とセカンドにおいて、根治できるか否かと治療方針の違いがあり、田澤先生のご意見をいただきたくよろしくお願いいたします。
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(1)主治医は、たとえ転移が1か所であっても、胸骨傍リンパ節への再発は全身転移の始まりと考えて、根治は難しく、全身治療を選択します。
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(2)セカンドでは、目に見える転移が胸骨傍リンパ節のみであるならば、根治を目指して切除手術が可能です。
切除した組織診の結果で治療方法を検討しますが、前回の放射線治療で胸骨傍リンパ節には照射をしていないようなので、そちらも選択肢とします。
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> 主治医の方針では、現段階での針生検は気胸のリスクの方が高いため、初発ガンの特性(ホルモン陽性HER2陰性)と予想し、まずはタモキシフェン→フェマーラに変更します。
(再発までの期間が短いため、CDK4/6阻害薬との併用も視野に入れる)。
ホルモン療法をすべて終えてから化学療法を検討します。
途中、再発巣が大きくなるようであれば、
初発ガンと違うタイプの可能性や乳がん性転移でないことも視野に針生検をして、確定診断の元、治療方法を再検討します。
放射線治療はMAX
照射しているので難しいですが、検討の余地はあります。
> そして腋窩リンパ節への再発の場合は領域再発として切除をするが、
胸骨傍リンパ節転移の切除は20年以上前からしなくなっていて、体に負担をかけ、QOLを下げる割に予後改善が期待できないので、ホルモン剤が効くならば副作用が少ない薬物療法を勧めるとのこと。
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> 主治医のご経験からの方針も十分納得できるのですが、症例が少ないため治療が確立していないようなので、私としては根治の可能性があれば、手術をしてほしいと考えておりますが、根治を目指すならばアプローチが全く違うので転院するように言われて、どこの病院で受け入れてくださるのか検討中ですが、主治医からは他院で切除した後の薬物治療などのフォローはしてくださるというありがたいご提案もいただいています。
<女性:54歳> …