乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:7267]
性別:女性
年齢:47歳
病名:非浸潤癌、ステージ1、グレード2
症状:症状は特になし。マンモトームの後から、首、肩が痛い。去年10月ごろから胃の調子が悪く胃カメラをしたが異常は無し。

英国在住です。

まさかの乳がん告知、今まで英語の生活で不自由は感じたことはなかったのですが、日本人の先生に日本語でアドバイスを受けたいと強く思い、こちらに質問を投稿することに致しました。
このようなサイトがあることに感謝しております。
どうぞ宜しくお願い致します。

2年に1度の健康診断のマンモを受けたのが今年の1月(下旬)日。
石灰化が見られるので再検査するようにと電話があり、NHSにてエコー、細胞診、マンモトーム(座った状態で針を刺して吸引)を受けたのが2月(中旬)日。
初期の乳がんと診断があったのが2月(下旬)日でした。
右胸 腫瘍5ミリ、石灰化4センチ(乳頭と脇のちょうど中間) 。
非浸潤癌。
全く症状がなかったので、まさか自分が乳がんになるとは受け入れ難く、とてもショックでした。

3月初旬に検査の結果、エストロゲン陽性と言われましたがそれ以外の内容は結果待ちの状態です。
(3月15日現在も未だ更新無し。)

3月(上旬)日に執刀医の診察があり、手術の方法の説明を受けたのですが、術後の日々の生活にどのような影響が出てくるかの明確な説明が無く、完全に納得できていません。
執刀医からは、温存する場合はブラの線に沿って背中の方へ切ってそこから脂肪を移植する。
その場合は術後に3週間の放射線治療をするとのこと。
全摘ならば放射線治療は不要で、希望すれば乳頭はキープできると言われました。
温存も全摘も10年生存率は同じ、でも温存の場合は10%の確率で再発するかもと言われました。

温存でも全摘でもホルモン療法の薬は5年間飲まなくてはいけないとのこと。
検査で脇の細胞診に癌が見られないので、リンパ節は取らない、
温存手術をして切り足らないようであれば、また手術すれば良いのでは?というようなことを言われ、何となくその時は温存の方向で話が進んでしまい、手術日が4月初旬に決まったのですが、乳がんプラザの過去の質問をずっと拝見していて、やっぱり温存手術で大丈夫なのだろうかと心配になってきました。

かなり心配性なので、温存したとしたら10%の再発の可能性がずっと頭のどこかにあるのは確実、放射線治療も色素沈着や副作用が心配なので出来ればしたくないです。
こういう点も執刀医に話したのですが、大丈夫の普通の生活に戻れる、テニスもゴルフも出来ると言われました。
自分が置かれている状況のせいか、全ての返答が楽観的過ぎて疑心暗鬼になっています。

手術前にMRI、CT、PET検査はしないそうです。
私の場合は不要なんだそうです。
NHSは医療費が無料なので、無駄なことはしないんだろうと思いますが、日本でも初期の場合はこのような検査はしないのでしょうか? 執刀医は、石灰化の範囲が4センチなので、それを埋める脂肪を脇腹から取るので背中の方まで切らなければいけないと言っていました(痩せているのでお腹や太腿からは取らないとのこと)。
私のような患者には温存、全摘のどちらが適していると判断なさいますか?
乳房に未練はないです、未だ子供が低学年ですし、自分がこの先またこのような状況になるようなことは避けたいと思っています。
見た目より命が第一です。

温存の場合、全摘の場合の術後の回復具合の違い、日常生活に不便な点などは本当に無いでしょうか?

頭の中で整理がつかず、まとまりのない文章になってしまいましたが、
ご返答を頂けましたら幸甚です。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「非浸潤癌、ステージ1」とありますが、矛盾しています。非浸潤癌=ステージ0となります。

シンプルに回答します。

1.非浸潤癌だから薬物療法(ホルモン療法も含む)は不要
2.温存でも全摘でも生命予後は一緒
3.温存の場合には(術後照射をしても)温存乳房内再発のリスクは5%程度はある。(全摘では、これは0%)
4.温存する場合には(病変の拡がり診断目的で)乳房MRIは必須(日本では)
5.(遠隔転移診断目的の検査である)CTや骨シンチなどは、(その可能性のない)非浸潤癌では決して行ってはいけない。
6.温存も全摘も術後の回復は同じ、あくまでも「見た目の違い」で選択すべき。

 
 

 

質問者様から 【質問2 ステージ1で温存か全摘で悩んでいます。イギリス在住】

性別:女性
年齢:48歳
病名:乳がん
症状:

管理番号7267

田澤先生、ご回答ありがとうございました。

その後、執刀医からの治療方針について説明された手紙が届き、
セカンドオピニオンで、他の先生からも意見を伺いました。

温存(同時に自家再建もする)でいこうと決心がつき、4月初旬に手術しました。
予定通り入院はせず、手術当日に帰宅しました。
帰宅後は体力的にキツかったですが、ドレーンは3日後に抜いてもらい、順調に回復しています。

手術前に、私の理解不足で勘違いしていた点や、新たに分かった点は以下になります。

1:非浸潤癌ではなく、浸潤癌だった。

(田澤先生からステージに矛盾があるとのご指摘の通りでした。)

2:エコーで5ミリの腫瘍の周りにDCISが見られる。

3: 石灰化の範囲4センチ+マージン2ミリを切除予定。

(他のイギリス病院ではマージン1ミリという所もあるので、2ミリは十分余裕がある)

4:乳房MRIがどうして不要なのか、再度質問したところ、マンモの映像で石灰化の範囲がはっきり見えているから、私の場合は不要だと判断された。
手術前に細いワイヤーを刺し、腫瘍の位置に目印をするとのこと。

5:切除した箇所に小さな金属(盲腸の手術にも使うものと同じ)を埋め込む。

手術3週間後の診察で、医師から結果説明を受けた内容は以下の通りです。

1:浸潤径22ミリ、DCIS径32ミリ、断片陰性なので再手術は不要。

2:病理型については説明無し。
Invasive Cancer と言われただけ。

3:センチネルリンパ生検は陰性。

3:サブタイプ ER+, PR+, Her2 –
4:放射線治療(3週間/15日)とホルモン治療(5年)、マンモは今後5年間は毎年、その後は3年に1度。

Ki67の検査はしないとのこと。
検査結果、私の年齢などを考慮し、オンコタイプdxの検査をすることしたとのこと(これも無料とは驚きです)
で、その検査結果が出るまでは、放射線治療、ホルモン治療は開始出来ないとのこと。

以上を踏まえて、また質問させていただきたいのですが、
リンパ節の転移は無いので、抗がん剤治療はしないと
思い込んでいたのですが、オンコタイプdxの検査次第では、
抗がん剤治療の可能性もあると言われました。

温存手術しなければ、もっとシンプルに治療が終わったのかもしれないのでしょうか? こちらのQ&Aで全摘しても再発している方が質問していらっしゃいますし、温存・全摘の予後は同じと説明をしていただいているのですが、見た目以前に、治療の方針が違うのであれば、今からでも全摘してもらいたいくらいです。

お忙しい中、恐縮ですが、田澤先生のご意見をお聞かせいただけましたら幸甚です。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

メール内容をみて、少々驚きました。(以下の2点)
1.私の中では、(この乳がんプラザを読んでいれば)当然「全身療法」と「局所療法」の区別はついていると思っていた。
2.リンパ節転移と抗がん剤(の適応)は無関係。 全身療法(ホルモン療法や抗がん剤)は、あくまでもサブタイプによって決まる。

上記1も2も今週のコラム159から始まる「乳癌診療の基本」を熟読すれば、きっと「霧のように晴れる」ことでしょう。

今週のコラム 159回目 乳癌診療の基本1 『乳癌の治療で最も重要なことは治療を「局所療法」と「全身療法」に分けることなのです。』
今週のコラム 163回目 乳癌診療の基本2 腋窩リンパ節の取り扱い 「そりゃ、もう大騒ぎさ」
今週のコラム 164回目 乳癌診療の基本3 サブタイプとは 『リンパ節転移と抗がん剤は無関係であることは2015年にSABCSで発表されています。』
今週のコラム 165回目 乳癌診療の基本4 説明同意書入院案内 『気が済むまでうがいをして、”随分良くなった”と自分自身が信じること」それが大事です。』
今週のコラム 166回目 乳癌診療の基本5 手術当日~退院 明日になったら、驚く程「楽に」動かせるようになりますよ
今週のコラム 167回目 「絵に描いた餅」ではなく、実際に多数の臨床試験で一貫した結果が証明されていることです。
今週のコラム 168回目 乳癌診療の基本 7 taxane単独regimenであるTCは、anthracyclene単独regimenであるAC/ECよりも効果が高いことが示されている。(SABCS 2007)
今週のコラム 169回目 乳癌診療基本8 ポイントは「アレルギー」「筋肉痛」「全身検体(だるさ)」
今週のコラム 171回目 乳癌診療の基本9 high risk regimenとしてPegfilgrastim(ペグフィルグラスチム)注 26 )の適応があります。
今週のコラム 174回目 乳癌診療の基本10 後半(3回目以降)から痺れ と浮腫み がありますが十分対処できます

「リンパ節の転移は無いので、抗がん剤治療はしないと思い込んでいた」
⇒全くナンセンス!!(上記コラムで解ってもらえましたか??)

「オンコタイプdxの検査次第では、抗がん剤治療の可能性もあると言われました。」
⇒同上。

「温存手術しなければ、もっとシンプルに治療が終わったのかもしれないのでしょうか? 」
⇒全くナンセンス!!

 局所療法(全摘するか温存するか)の選択と「全身療法」は全く無関係です。

 ★質問者のケースに当てはめると、(質問者が全摘したとしても)「抗がん剤(これは全身療法です)の適応をOncotypeDXで決めることに」全く違いはありません。

  質問者は 局所療法として「温存手術+放射線」、全身療法として「ホルモン療法±抗がん剤(OncotypeDXで決める)」となっているわけですが、
  もしも全摘していたら、局所療法として「全摘手術(この場合には放射線は不要)」、全身療法として(やはり)「 ホルモン療法±抗がん剤(OncotypeDXで決める)」となるのです。

「見た目以前に、治療の方針が違うのであれば、今からでも全摘してもらいたいくらいです。」
⇒全摘したら放射線は(勿論)不要となりますが、全身療法は一緒ですよ??
 
 セカンドオピニオンまでして、今さらその理解では…(何とも悲しい限りです)
 ♯質問者を責めているわけではなく、文化の違いなのでしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問3 ホルモン治療中のサプリメント】

性別:女性
年齢:48歳
病名:乳がん
症状:

田澤先生

「ステージ1で全摘か温存で悩んでいます イギリス在住」の
タイトルで質問させて頂いた者です。

お忙しい中、関連リンクを回答に付けて頂きまして、
ありがとうございました。
全て拝読いたしました。

自分の勉強不足もありますが、病院でも先のことは、
病理検査の結果が出てからオンコロジストから説明してもらえる
と言われ、手術前に全体の説明は受けませんでした。

多分全て分担制になっているからなんでしょう、
手術前の診察は多分外科医で、毎回診察する先生が違うのです。

1回目は検査、2回目は告知、3回目は術式の説明を受け、
一体誰が私の手術をするのかも分からない状態だったので、
3回目の診察の先生に聞いたら、曖昧な返事(患者の順番と外科医の飽きの状況によるので今は即答できない)と言われたので、
あなたにお願いしたいと直訴しました。

言わなかったら、ベルトコンベアーに乗せられた患者として、
待つだけの不安な日々を送っていたのではと思うとゾッとします。

(長い前置きですみません)

オンコタイプDXの結果待ちで、悶々とした日々を送っていましたが、
オンコロジストの面談で、結果スコアが14なので抗がん剤はしないと言われほっといたしました。
放射線が6月中旬から4週間半、タモキシフェ
ン5年服用と言われました。

病理の結果は、
浸潤径 22ミリ
DCIS 10ミリ
タイプ:NST
NPI: 3.46
センチネルリンパ節生検:陰性
脈管侵襲:なし
切除断片:陰性
ホルモン受容体:エストロゲン100%
グレード:2(術前と同じ)
病期分類:T2N0

以上を踏まえて、質問させて下さい。

1)浸潤径が大きかったので、かなりショックでした。

ステージを聞いたら 、こちらではステージは余り重要ではない、根治できる早期癌と言われました。

ステージ2という理解で正しいですか?
2)断片陰性だが(マージン2ミリ)、年齢が50歳以下なので放射線は当初の予定3週(15回)より多く、ブーストをするので4週半を勧めると言われました。

田澤先生も同意見ですか?
3)ホルモン治療は放射線の開始と同時に始めても良いし、
放射線治療が終わってからでも良いと言われました。

スピルリナのサプリを飲み始めたいと思って、オンコロジストに良いかどうか確認したら、世の中に出回っているサプリの種類が多いので、製品ごとでのアドバイスは出来ないと言われました。

ただ、大豆のサプリは勧めないと言われました。

こちらの製品は、スピルリナに大豆も混じっているのですが、
製造元のサイトにも医師に相談するように記述があり、
https://shop.genmaikoso.co.jp/item/0000072.aspx
100%大豆ではないので、良いのか判断に困っています。

田澤先生は、サプリの服用には助言されますか?
エストロゲン受容体100%の患者に、このサプリは不向きだと思われますか?
(サプリのリンクは、製造元に迷惑がかかるので、
ウェブサイトには載せないでください)

以上、お忙しいところ申し訳ございませんが、
ご回答いただけましたら幸甚です。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「ステージ2という理解で正しいですか?」
→その通り。

「予定3週(15回)より多く、ブーストをするので4週半を勧めると言われました。」
「田澤先生も同意見ですか?」

→断端陰性ならば(年齢に関係なく)当院なら寡分割照射(15回)とします。

「田澤先生は、サプリの服用には助言されますか?」「エストロゲン受容体100%の患者に、このサプリは不向きだと思われますか?」
→大豆、イソフラボンにリスクはありません。
 私なら「構わない」と助言します。





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