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今週のコラム 174回目 乳癌診療の基本10 後半(3回目以降)から痺れ と浮腫み がありますが十分対処できます

みなさん、こんにちは。3月になりました。

「あっという間の2か月」

歳をとるたびに、年々早くなる…(なんてことは置いといて)早く暖かい春になってほしいですね。

 

「春」と言えば…

2回目の「米朝首脳会議」

北朝鮮に春は来ませんでした。

この失態に金正恩の運命は如何に?(クーデターの噂もチラホラ)

 

TC(4回目)を終えて…

 

『今日で最後(4回目)です。後半(3回目以降)から痺れ 注 28 )と浮腫み 注 29 )が、(言われた通りに)ありますが十分対処できます。』

 

 

 

 

注 28 )支持薬としてPregabalin(リリカ)は「眩暈・ふらつき」という副作用があるので、とりあえず漢方(牛車腎気丸)を処方することが(当院では)多い

注 29 )利尿剤を処方することが多い。

 

 

『今日で、最後。よく頑張りました。

それではtamoxifen(ノルバデックス)を処方しますので、(副作用が落ち着いたところで)10日後から内服開始してください。

次回の外来は3か月後です。そこから定期的な診察(診察エコー+採血)が始まります。

まずは5年間。継続は力なりです。』

 

皆さん。これで2018/11/18「乳癌診療の基本1 」から始まったAさんのストーリーも大団円を迎えました。

この後、Aさんは(暫く続くであろう)痺れが気になったり、(はたまた)tamoxifen内服することでhot flushなどに悩まされることでしょう。

42歳という年齢もあって、今後「月経再開」となりLH-RHagonist併用を開始するかもしれません。

やがて、tumor markerの値に一喜一憂しながらも、術後5年を迎え「ホルモン療法を10年まで継続するのか?」決断を迫られることとなるでしょう。

 

そんなAさんを、これからも見守ってください。

続く。(かも、しれません)