男性アーティストの歌うlove song ベスト10
尾崎豊の「I love you」が7位に入っていました。(テンション上がるー)
どうしても「世代」からは抜け出せませんね。(因みに1位は「嵐」の「ワンラブ?」でしたが、私には全く響きませんでした。)
尾崎と言えば、この時期はあの名曲「卒業」が流れます。
私の好きなskyrocket companyでもマンボーが(秘書に)「鹿児島の尾崎と言われた君だけど、尾崎になりきれずに『夜の校舎、窓ガラス拭いて回った』って? 」と、いじっていました。
結構ツボにはまってしまいました。
〇本編
FAD focal asymmetric densityの解説
MMGでの検診でチェックされることが最も多く、それでいて偽陽性注 1 ) が最も多いのも、このFADです。
これは左右の(MMGの)filmを見比べて、左右差があるものをいいます。
つまり、「明らかなシコリ」ではなく、(左右差があるから)もしかしてシコリ「かもしれない」程度の所見を言います。
注 1)偽陽性とは、「実際は陰性(正常)なのに、陽性(異常)と判断されること」と定義できます。(所謂、「検診でチェックされたけど、正常だった」というやつです)
実際の症例
case 1 )検診マンモでFAD 要精査
どこが、FADなのか解りますか?
ずばり、ここです。
「FAD」として囲んだ部位は対側(左)にありませんよね?(このような左右非対称をFADというのです)
♯ ちなみに左側が患者さんの右側に相当します。(つまり、右FADとなります)
『乳房のレントゲンで「影がある」って、言われたんです。心配で心配でたまりません。』
『マンモグラフィー 右FAD 要精査ですね。
(マンモグラフィーを見て)なるほど、ここがFADですね。
FADは、明らかなシコリとは異なり、乳腺が重なって(たまたま)厚くなり、それで濃く映っているだけかもしれません。
超音波で確認してみましょう。』
(エコーが終了し)
『エコーでは幸い、何も所見はありませんでした。
これで終了でもいいですが、もしも「本当に大丈夫なの?」というような不安が(ご本人に)あるのならば(安心のために)MRIを撮影しますよ。』
『この際だから、MRI撮影しようかな?
お願いします。』
これがMRIです。
「全く異常無」でした。
(正常)乳腺が綺麗に映ってます。(右に丸く「乳頭」写ってます)
〇このようにFADの殆どは、(陽精査の結果)「異常無」となります。
ただ、「異常無を証明すること」は容易ではありません。(そのためにUSに加えて、MRIを追加することもあるのです)
それでは、FADは「いつも、空振り(偽陽性)なのでしょうか?」
確かに、FADは野球選手で言えば「低打率のバッター(監督泣かせ)」と言えます。
実際の陽性率は1割に遠く及びません。(野球の試合ではスタメンは到底無理です)
それでも、時には「特大ホームラン」もあるのです。(ドカベンでいう岩城のように…古いね!)
そこでcase2として(そんな)FADで見つかったホームランバッターをご紹介します。
case 2 )検診マンモ FAD 要精査
縦方向に挟んだ写真(MLO)
この丸の部分がFADです。
横方向に挟んだ写真(CC)
この丸の部分が相当します。
『この症例は、MLOでは(確かに)FADと表現していいとは思いますが、CCでみると(FADというより)「腫瘤影(mass)」の方が適切な評価と思いますが…
実際の(検診の)現場での評価は「FAD」でした。』
この症例のUS所見
マンモでの所見に相当する位置に、きっちり腫瘍がありました。
典型的な癌の所見(カテゴリー5 )ではありませんが、
境界不明瞭カテゴリー4(癌疑い)の所見となります。
病理組織診(CELERO) 浸潤性乳管癌(充実腺管癌), NG3(2+3)
MRI所見
MRIを撮影すると、main tumor(外)に対して内側にsmall tumor(赤矢印)を認めました。
US所見(small tumor)
このsmall tumorをUSで確認すると、この5mmの所見でした。
CNBを追加して良性と確認しています。