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今週のコラム 171回目 乳癌診療の基本9 high risk regimenとしてPegfilgrastim(ペグフィルグラスチム)注 26 )の適応があります。

皆さん、こんにちは。

土曜日、雪降りましたね。

前日(金曜日)からニュースが「史上最強寒波」とか「都心で積雪」などと言いながら「5年前の都心での大雪の映像」を流したものですから、かなりドキドキでした。

♯ちなみに、5年前の雪の日がちょうど「江戸川病院での(入職への)院長面談」でした。

院長室から真っ白な江戸川土手を眺めながら「こんなことないんだけどねー。」って、その4月から江戸川病院での生活が始まったのです。

 

あれから、5年…

一昨日(土曜日)江戸川から市川で向かう道(土曜日は10時~市川で外来があるのです。)、(予報通り)雪が降っていました。

「マズいな。このまま雪降ると、帰れなくなる?(京葉道路が通行止めとか?)」

市川での外来中は(窓がないので)雪がどの程度なのか、解らずドキドキしてました。

14時過ぎ、市川の建物から出て外を見たときの「あー、良かった! 止んでるし、全然積もってない!」

 

 

〇「骨髄抑制」について(続き)

 

『TCはFN 注 25 )high risk regimenとしてPegfilgrastim(ペグフィルグラスチム)注 26 )の適応があります。

明日、注射に来れますか?注 27)

 

 

注 25 )FN:febrile neuropenia 発熱性好中球減少症 腋窩体温で37.5℃以上で好中球500/μL未満または、1000未満で48h以内に500未満を予測できる状態

注 26 )filgrastim(商品名 グラン 好中球を増加させ骨髄から放出させる)にPEG(polyethylene glycol)を結合させることで血中消失半減期を長期化した持続型G-CSF製剤

注 27)Pegfilgrastimは、 抗がん剤投与24h以降に投与しなくてはならない。 当院では翌日夕方(抗がん剤後24h以降)もしくは翌々日に注射してもらっている。(どちらでも問題無)

 

 

『えー。明日も来るんですか?

どうしても必要ですか? (診察無で)注射だけで帰れますか?』

 

 

 

 

『4回、きっちり(遅延なく)完遂することが肝要です。

そのためには(FNにより)投与延期となったり減量しなくなったりすることを可能な限り避けた方がいいです。

明日は、診察には入りません。注射室で注射(皮下注射です)だけしてすぐ帰れますよ。』

 

 

『解りました!

やるからには、私のベストを尽くします。』

 

 

★ Pegfilgrastimの適応について

high risk regimenであるTCでは(当院では)全例投与対象としています。

それではECはどうか?

→最初から投与することはありません。

ただ、1度やってみてFNとなった場合には、(次回から)投与することも可能となります。(実際は皆無ですが…)