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ラーメン
久しぶりだったけど凄く旨かった!
スープも勿論だけど「麺」が凄い。
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戴きもの。本当に感謝
私にとって戴き物は特別なもの(それ抜きで実際に凄旨いでしたけど、それとは別の意味で)
自分の診療を支持してもらっていると元気づけられ、大変安心できるのです。
注)催促ではありません。(念のため)
○ 本文
今回も「またまた」コラム482回目遠隔転移の挑戦①の続編たるべき②とする予定でしたが…
えっ!また延期?
それって、今流行のオレオレ詐欺じゃないのー?
ゴメン。謎雄君
って、そもそも「オレオレ詐欺」とは違うし、「今流行」でもないなぁ。
今流行は「ホワイト案件」じゃないの?(それも、また古いような…)
と、どうでもいい前置きを並べたうえで今回は「功罪」という難しい言葉の登場です。
まー日頃から読書でもして無い限り、出会わない言葉とも言えます。
★読書でもしていない限り「出会わない言葉」で思いだしましたが…(また脱線かい!)
小学生の頃「夏目漱石」やあの時代の作品(武者小路実篤とか…)を読んでいた時期がありました。(マセガキ?)
その当時の文章には奥さんのことを「細君」と書かれていたので(私の推理では妻=サイ=細?)「さい」とか「さいくん」という言葉に違和感なかったのですが、
小学校の国語の授業で(明治時代の本だったと思うけど)その中で主人公が奥さんを「細君」と呼んでいる場面があり、当時の友達は「えっ?細君?妻のことを「さい」っていうの?まじ?」と皆ポカーンとしていたことを思いだします。
♯(マセガキだった)私にとっては(自然と)当たり前だと思ってた「細君」が普通は「出会わない言葉」だったという落ち?でした。
(関西では話には必ず落ちが必要だと聞いたことを思いだしました)
話を戻します。
功罪と言う言葉は、日常的ではないとしても(ただ、それをもしも日常的に使ったとしたら「えっ?この人 何?」って思われることでしょう。)映画の題名とか、何か印象的な言葉に感じます。
平たく言えば「いい点と悪い点」物事には「いい面と悪い面」(その割合の程度の差こそあれ)両方あるものです。
そこを極端に「良い面だけに固執する」究極が宗教か? それもまた違う気がしますが…
ガイドラインの功罪
少し解ってきた?
なるほど…
如何にも「ガイドラインって、(問答無用に)正しい」と思わせる言葉の響きがあるけど、実はそうではない。という話かな?
QA 10033質問2「多発骨転移の推移」(質問1は「両側乳がんの骨転移」でした。)
質問1では骨転移の「確定診断前」の状況だったので、『まずは、診断がついてからです。』と(当時)回答して終了していました。
ただ、その後の展開が質問2だったのです。
今までの流れからすると…
その後の治療とガイドラインが、今回のコラムのKeyなんだね!
御明察!
って、ここでまた横道に逸れるけど…
またまた横道かい?
横道は「横溝正史」に任せんかい!(ちょっと、無理ある)
まぁ、まぁ、ちょっとだけ聞いてよ。
掲示板でふーちゃんさんから「イシュランwarm 2024の上位に載っている」という情報を得て、見てみたんだけど…
スカロケでマンボウがよく『エゴサ(エゴサーチ)すると、心が折れるから滅多にしないようにしている』って言っているけど、まさにその通りだね。
イシュランでの「患者さんの声」 つい、読んでしまった…
(ありがいことに私を褒めてくれている?内容もありますが…)
心にズシーンとくる下記のような内容が…
乳がんプラザでは(少々)軽快で、人当たりが良さそうなのに、実際には冷たくて質問もしずらく、(また)実際に質問しても答えがそっけないなど・
読んでいる途中から「心折れ」状態…(読まなきゃよかった…)
勿論、その通りなのだろうけど(そこは否定しません)
(ここからは言い訳。 見苦しい場合には軽くスルーしてください)
(今回でいう功罪に掛けるわけでもないけど)私にとってもTPOは大事なこと。
コラムなど文章を書いている時には(多少は)時間から解き放たれていてある程度「自由に心を開放できる」そう感じています。
♯もしかすると文章を書くこと自体は好きなのかもしれない?
ただ、外来はどうしても混雑しているので(時に)「何でこんなに待たされるんだ(患者さんの身になれば当然です。私が患者さんの立場だったら勿論そう思いますもの)」と態度どころか(時に)厳しくクレームを言われたりします。(厳しいお言葉は稀ですが…)
なので、外来時はとにかくナーバスとなります。「時間との競争」となりとても「話し好きで、コミュニケーションがとても良好」とはいきません(無論、時間だけが理由ではなく、そんな時こそ「人間力の差」が出るもので、そんな中でも万全な印象を与える医師こそ、真のwarm doctorなのでしょう)
とはいえ、(その制約のなかで私なりに)精一杯やっているつもりなので少々(かなり?)差し引いてもらいたいのが正直なところです。
愚痴が多くなりすみません。やはり「エゴサ」は胃に悪いですね。
と、ここからが「漸く」本題です。
10033質問2「多発骨転移の推移」
ここで、なされている治療はCDK 4/6 inhibitor(palbociclib)+hormone therapy
HR+, HER2-再発一次治療の「推奨度Aのガイドライン治療」と言えます。
で、実際その「推奨度Aガイドライン治療」を行って、状況はどうなのか?
2022/1 胸骨、右腸骨転移疑い
↓
イブランス(palbociclib:CDK 4/6 inhibitor)内服
↓
2025/1(治療開始3年後) PET 胸骨、右腸骨ともに転移拡大し担当医からは
「がんが大きくなっており、肺転移などのリスクが出てきているとの説明」
もしも私(自身)の患者さんだったら…
無論ガイドラインは百も承知の上で
(骨転移部位への)照射⇒抗癌剤 3か月(anthracycline only)~(患者さん自身がより積極的ならば)6か月(anthracycline 3ヵ月+bevacizumab+paclitaxel3か月)
その後にCDK 4/6 inhibitor(palbociclib)+hormoneとします。
ガイドライン通りCDK4/6inhibitor使い3年後「病変拡大し、肺転移などのリスクが出てきている」と…
その(あんたの言う)cCR後にCDK4/6inhibitorの人達は、(同じ)3年後にはどんな感じ(状況)なの?
そう、ここからが肝心なところ。
注)決して「特別の奏功」した特殊な症例ではありません。
言わば、上記治療した場合の「ほぼ典型的な」経過である具体例を挙げてみましょう。
○症例1
luminal type 術後補助療法 ホルモン療法中術後4年 肺転移、骨転移
右肺転移
座骨転移
まずは放射線
↓
その後 EC(anthracycline)x4⇒docetaxel(taxane)x4
♯この方は術後補助療法で抗癌剤無だったので
key drugであるanthracyclineとtaxane両方を行い、ここで満を持して
game changer(CDK 4/6 inhibitor) 登場
再発治療後4年経ちますが、cCR continue
方や(管理番号10033)「骨転移の拡大」で「肺転移のリスク」
一方(当院症例1)で「cCR continue」
同じgame changerであるCDK4/6 inhibitorを使っているのに、この差は一体??
○症例2
luminal type 術後ホルモン療法中
1年で再発
まずは放射線
↓
その後eribulin⇒(その後)CDK4/6 inhibitor
再発治療後、実に7年半 !
cCR contineue
せっかくのgame changer CDK4/6 inhibitorも
使いどころを誤る(病変を大きなまま用いる)と
単に「hormone onlyよりは長持ちする程度」の薬剤にすぎません。
★ここが「ガイドラインの功罪」と言えます。
せっかくのgame changerも(ガイドラインでは)あたかも(病変を放射線や抗癌剤で叩くことなく)最初に用いなさい! と読み取れます。
これを信じた(ガイドライン通りの)担当医による治療の結果(管理番号10033)と当院での治療(cCRとしてからもいいる)での結果(今回挙げた症例1、2)どちらがいいのか?
来週に控えた「動画生配信」で徹底討論(NHK?)しましょう!
そんな中、つい最近(投稿日2025/2/3 )
術後1年4か月、 骨盤痛
MRIで骨転移疑いの診断
そこで主治医は、こんなことを言っています。
① 10年生きるのは難しい
② 5年生存を目指しましょう
③ 抗癌剤は一生です。
この方もluminal typeだね(質問1に記載)
このまま、担当医のもとで
(ガイドライン通り)CDK4/6 inhibitorから開始すると、本当にそうなりかねないかな?
そう、正にその通り!
ここがターニングポイントと言える。
11411さんが(もしも、このまま)その担当医の治療を受けたら…
♯おそらく「ガイドライン通り」CDK4/6 inhibitorを(病変が大きいまま)使って、(ホルモン療法単独よりは「いくらか」長い程度)奏効して、やがて病勢進行すると思います。♯10033さんが3年で病勢進行したように…
そうなると、正にその担当医のいうところの『① 10年生きるのは難しい』って、ことになりかねない。
果たして、それでいいのか?
私には、そんな転帰を辿る人たちをみているのが苦しくなってきたのです。
当院のやり方(症例1,2のように)骨転移部位に放射線⇒抗癌剤⇒cCR⇒CDK 4/6 inhibitorを用いれば…
「10年生きるのは難しい」どころか、『10年後にも、(少なくとも)画像上病変が無い状態で元気にいられる』ことを現実として想像できるのです。
この決定的な「差」は看過できない。
◎臨床試験的に言えば(中間報告で「あまりにも差がついた」ため、倫理的に試験の継続は許されずに)途中で中止のようなものです。
♯これは臨床試験では「しばしば」起こります。
A群(治療Aをしているグループ)とB群(治療Bをしているグループ)で、あまりにも差がつく(B群での再発がA群に比べて「あまりにも」多い)と、B群のまま治療を継続させることは倫理的に許されない=(試験終了前の)中間報告時点で中止となるのです。
CDK 4/6 inhibitorの使いどころによって、「余りにも差がついている!」
私にはそう思えるのです。
↑
それに対し、皆さんはどう思うのか?(私の思い違いなのか?)確認してみたくなりました。
それが朝まで(ではありませんが)徹底討論したいと強く思った所以なのです。
方や「病変がどんどん拡大して、5年生存を目指すだけの治療」と(一生抗がん剤どころか)「病変を消失させて、それを(抗癌剤ではなく)CDK4/6inhibitorだけで(QOLを維持したまま)10年先を捉える」のか?
私には、答えは明白に思えるのですが…
朝まで(冗談、10時から20分?程度)徹底討論しましょう。
是非、この討論に参加しましょう。(2月16日10時~)
★無論匿名ですが(もしも、当院でcCRのまま)長期イブランス治療中の方が、(このコラムを読んで)参加して頂ければ「生の声」として凄くいいのですが…
是非、ご参加ご検討してください。(無論個人が特定されるようなことはありません)
ガイドラインの功罪の「罪」の部分は、その「使いどころ(治療の順番)」と言えるのです。
(放射線や抗癌剤で)病変を極限まで小さく(これがcCRと言える)してから用いると…
その患者さんの予後(未来)を変えるのです。