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今週のコラム 356回目 卵巣が不安定となる⇒(不安定な)ホルモンによる刺激症状

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昨日(土曜日)

いい天気でした。

セブンイレブンで売っているシャンパン。結構上手いけどフルボトルは結構酔います。

ラーメンって、旨いなぁ。週末限定ってところが「また」いいのかな?

 

今週のコラム56回目で紹介した「MRI的免罪符」 あれから6年もの年月が経ちますが(当然のように)同様の事例が後を絶ちません。QA 10545さんが辿りついたことに光を感じています。

 

〇 本文

QAを回答していて、『えっ?』と思うことがしばしばあります。

『それって、何度も(コラムとか、QAの回答などで)乳プラで言っているだろ?』

勿論わかってます! ここまで膨大になってしまうと、余程の乳プラheavy listener (FMじゃ無いのだからlistenerではないけどuserっていうのもおかしいし)でもない限り、『それって、前にも何度も言ってるでしょ!』は通用しない(親切ではない)のです。

と、いうことで今回は「ホルモン刺激症状」についてです。

 

まずは、きっかけのQよりの抜粋

③CT検査結果後の生検したあたりから、腕の指のしびれ(場所は日による)や肘より上腕の違和感(ピリピリする感じ)、最初は左腕だけでしたが術後には右腕にも軽いながら症状あり。中の痛みや凝りのような違和感(最初は左の肩甲骨の下が凝っている感じでしたが徐々に背骨の真中付近などが時々ピリッと痛むように広がっている感じ)、左側の首の違和感(ずっと凝って張っているよう感じ)というような症状があります。→6月のCT検査では異常はなかったのですが、転移の可能性がありますでしょうか。

 

 

40歳という年齢、局所再発術後のストレス…

 

 

 

 

もう、思いっきり卵巣ちゃんも不安定まっしぐら!ってかんじだよね?

痺れや違和感などの典型的な部位は、

「腕」「肩甲骨周り」「頸」他には?

 

 

「鎖骨の下」あたりも多いね。

それと「脇(腋窩副乳)」や「胸(正常乳腺)」も忘れちゃーいけないよ!

★そもそも、そんな病気は無いのだから(そのことを知ってさえいれば)心配すること自体ナンセンスなのです。

これからも、同様なQがあれば、それは今週のコラム356回目をご参照ください となるから説明が楽でいいね。

 

QAの中から、第2弾!

Q&A 2022年08月19日7 針生検による播種について』からの抜粋

以下

 

また、皮膚の変化の他にも針生検をしてから、全身症状が見られるようになりました。

針生検直後には、立った時に右の背中から太ももにかけて水を掛けられて濡れたような感覚になりました。

1週間後ぐらいから現在までは「寝汗、微熱、右腕と右頬のしびれ、四肢灼熱感」などの症状が出現・消失を繰り返しています

これらの症状も針生検によって引き起こされたと考えているのですが、針生検によって血管にがん細胞が入り、全身に広がっているという可能性はないのでしょうか?

 

 

ここまで読み進めた読書の皆さんは、もうお解りですね?

「寝汗、微熱、右腕と右頬のしびれ、四肢灼熱感」などの症状が出現・消失を繰り返しています。』

更年期の年齢である質問者が強いストレスに曝され、卵巣が不安定となって起っていることは「火を見るよりも明らか」ですね?

どうやら質問者は「針生検による播種」が気になる余り、全く不必要で無駄な心配をしているのです。

このような無用なストレスが世の中から無くすために、今回のコラムは存在するのです!

 

更に『RE: Q&A 2022年08月19日10 骨転移について』も参考にしてみてください。

(以下、抜粋)

性別:女性 年齢:49 病名:左乳がん

2020.7に左胸全摘、腋窩リンパ節郭清の手術を受け、その後抗がん剤治療8クール、終了後ホルモン療法でタモキシフェンを服用し

ておりました。

浸潤性乳管がん T(4b) N(1) M(0) ステージⅢb グレード1  ホルモン陽性 HER2陰性 ki67 20% リンパ節転移 27個中22個

・使用抗がん剤 ドセタキセル 4クール エピルビジン+エンドキサン 4クール

先日、年1回のCT検査で腰骨が少しもやっと写っていたので、骨シンチ検査を受けたところ、腰骨には異常がなかったのですが、CT

では何も写っていなかった胸骨に変異があり(数センチほど骨の中が赤くなっていました。1ヶ所だけです。

骨転移だろうとのことで、リュープリン 、フェソロデックス、ランマーク接種し、現在イブランスが合うかを2週間試しているところです。腫瘍マーカーは行なっておりません。

術後の左胸付近が1ヶ月ほど前から痛みが出たり引いたりしており、骨転移の診断を受けた数日前から痛みが増していたので、そ

のことを伝えましたが、それは骨転移の痛みではなく疼痛症候群の神経痛だろうとのことでした。

◯CTで写らない骨転移はあるのでしょうか?

◯骨シンチは、骨折や炎症も写るとのことですが、画像のみで骨転移の判断は出来るものでしょうか?MRIや骨生検などを行なって、確定診断となるのでしょうか?

◯骨転移があっても腫瘍マーカーは上がらない場合がある、とこちらの掲示板の記事にございましたが、調べてみて数値が高い場

合は、骨転移確定の要素にはなりますか?

◯胸骨への転移は、よほどのことがない限り痛まないのでしょうか?

痛みが何から来ているのか判断する方法はありますでしょうか?

 

KEYWORDは「更年期に近い年齢」「化学療法閉経」ですね。

疼痛=骨転移と考えがちですが、実際の疼痛の殆どは「不安定となったホルモン刺激症状」なのです。

 

術後の左胸付近が1ヶ月ほど前から痛みが出たり引いたりしており、骨転移の診断を受けた数日前から痛みが増していたので、そ

のことを伝えましたが、それは骨転移の痛みではなく疼痛症候群の神経痛だろう

⇒これは間違いなく骨転移とは無関係。ただし「疼痛症候群」などという無意味な名称ではなく、

 

1.質問者の年齢

2.化学療法閉経であること

 

上記1.2から(化学療法閉経から)完全に月経再開するかは不明ながら(自然閉経とは異なり)不安定な卵巣機能によるホルモン刺激症状でしょう。

 

★因みに骨転移の痛みは過重骨(椎体や骨盤)にはあっても胸骨などにはほぼありません。

ご参考に

 

 

ここまで読み進めた上で、以下を是非(駄目押しで)ご覧ください。

無駄に悩む女性が「幾らかでも」減ってくれることを祈ってます。

 

 

乳頭、胸、脇の痛みと次の診察のタイミングについて

[管理番号:10521]
性別:女性
年齢:38歳
病名:
症状:乳頭の痛み、乳房痛、わきの痛み、脇の腫れぼったさ
投稿日:2022年8月19日

田澤先生、こんにちは。

2021年の12月に初めて先生にエコーで診察して頂いた者です。

他院(産婦人科)でのエコーで1年に1度マンモとエコーの検診を受けていましたが、良くないものがうつっている→経過観察となったことがあまりにも内容が不明瞭なのと、胸と脇の痛みが続いていたので、不安のあまり先生に診て頂きました。

先生の直接のエコーでの診療で「全く問題ない。」と太鼓判を押していただき、その後痛みがあっても不安なく過ごせてきました。

その節は本当にありがとうございました。

診察後8ヶ月経過し、各箇所の痛む期間は長くはなっていますが自己検診ではしこりは見つかりません。

①先生の太鼓判から次の検診や診察までどれくらい間隔をあけても大丈夫でしょうか??

②また、そのような痛みがある際は検診ではなく乳腺外科での診察が行くのがいいのでしょうか??

++③ホルモンバランスからくる痛みはいつかなくなるときがくるのでしょうか。
薬での改善方法などはありますか??

教えて頂きたいです。
よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

何か勘違いしているのでは?(失礼)
ホルモンの刺激症状と解っているのであれば、それを理由に乳腺外科医を受診すること自体ナンセンスですよ。

そんな症状とは無関係に(検診は)1年に1回受けるといいでしょう。
ホルモンの刺激症状は(当然ながら)閉経して暫くは続きます。