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今週のコラム 357回目 リンパ節再発、医師による技量で患者さんの運命が左右されかねないことについて

久しぶりのバウムクーヘン登場!

きっかけは、(いただいた)ねんりん家の「もっとしっとり芽」を目にしたからです。

もともと硬さのバリエーションとして「やわらか芽」と「しっかり芽」の存在を知っていたので、一瞬「もっとしっかり芽」だと読み違い、『最強に硬いバージョンなのだな』と思いましたが、よくみると「しっかり」ではなく「しっとり」だったのです!

ねんりん家さん、やるな!

ちょうど先週の日曜日に「治一郎」を(久しぶりに)食べたばかりで、(その際に)『やっぱり、治一郎のこのしっとり感が他とは一線を画すよな!』と改めて(自分的に)再評価していたところだったので、この「もっとしっとり芽」に対する期待半端じゃない。

木曜日に手に入り(感謝しています)ついに今日は待望の「土曜日」

これから市川で診療して、(遠回りの)ランニング⇒「京葉道路」で帰宅し、シャワーを浴びて…

夕方には、その「もっとしっとり芽」がついに口の中に

先週食べた治一郎がまだ残っているので、『しっとり感対決』楽しみです。

是非(写真に撮影することを忘れなければ)画像も(そして感想も)後日追加します。

 

そして土曜日

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遂に、この時を迎えた…

MORE MOIST BAUM いいネーミングです。

 

 

 

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左:もっとしっとり芽

右:治一郎(先週の分、欠けています)

 

 

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屋上でのバウムクーヘンとの一時…

手前が、本格的な「堅焼きバウム」お陰様で我が家には色々なバウムクーヘンがあるのです。

 

 

それで…

「しっとり対決」どうだったの?

 

 

そうだね!

「しっとり感」は甲乙つけがたい。

だけど、そもそものバウムクーヘンの個性が際立っていたんだ。

治一郎の弾力系しっとりに対し、ねんりん家は「やわらか芽をしっとり」にした感じかな?

 

ふーん。

伊達に、いろいろバウムクーヘン食べてるばかりでなく、言うようになったじゃん?

 

 

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もちろん、バウムクーヘンが主食ではありません。

その前に、しっかりラーメンしてます。

森山直太朗ばりに「夏の終わり」を感じられるこの季節。

それを惜しむかのようにスパークリングしてます。

このお洒落なスパークリングワインも感謝です!

そして日曜日

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日曜日はカレーの日

左が午前中で右が午後 よく見ると午後カレーは色が変わってます。 そう、ココナッツミルク投入での味変です!

カレーのパートナーは微妙に替えていますが、(我ながら)パンとアルコールが定番となっていることに気付かされますね。

 

 

トライアスロン選手

つい先日、外来に(患者さんの付き添いとして)ご主人が来院。

停年を迎える(迎えた?)年齢なのに、つい先日もトライアスロン大会に出場(しかも年齢別で優勝!)とのこと。

とても、その年齢(停年ということは60歳前後のはず)には見えない身体つき(夏だから短パン半袖でした)

聞けば、ランニングの他に(トライアスロンだから、当たり前とはいえ)水泳とバイクもかなりの練習量!

余談ですが、金曜日のワンモーニングを聞いていてリスナーからの「この夏の頑張ったこと」として8月は300km走ったとあったのですが、私は(8月に限らず)毎月600km走っています。

そんな私でも、その方の練習量には「次元が違うな」と舌をまきました。(日本語あってる?)

ただ、その方の「スイムでは先生あなたもそうだけど、体脂肪が少ないと(浮かずに)沈んじゃうんだよ。だからスイムでは浮くようにすることがコツなんだ」というセリフ

何気に「先生あなたもそうだけど、」という、その言い方に『あぁ、こういう凄い人に自分も(ちょっとだけど)同列に論じてもらえた!』みたいに、嬉しかったのです。

 

 

〇本文

QAで回答した際に『今週のコラムに取り挙げようと思います』とコメントした以下について予告通りに…

管理番号10556をお読みください。

その上で以下に「要点をまとめた」ものを以下に掲載します。

 

再発乳癌 リンパ節転移の治療[管理番号:10556]Qの内容(要略)

〇初回手術から8年後の再発までの経過
8年前左乳癌2cmステージ1.ルミナルAで部分切除後放射線、ゾラデックス~リュープリン+タモキシフェンを5年。
(術後8年)鎖骨上リンパ節と思われる所に枝豆大のしこりを見つけ、受診。鎖骨上下のリンパ節に再発の診断
脇の方から鎖骨下リンパの針生検結果は乳癌再発 luminal (HER2 -)   内臓転移無(CT)

〇主治医からの(今後の)治療方針提示
主治医からの治療提示 CDK4/6 inhibitor(abemaciclib)+Fulvestrant+LH-RHagonist⇒(質問者からの提案で)放射線も可能だと説明された。薬で治療と言われ、放射線は鎖骨はしてない旨申告し、放射線の病院に確認頂き、放射線可能との回答。

・手術については鎖骨付近は手術はできない場所(と言われた)

放射線も「しても、しなくても」(みたいに言われている)

〇質問者自身の想い
ステージ1で再発しても局所なら手術してやり直せると思っていたのでまだ色々やり切れない気持ちです。

⇒ それに対する(私の)の回答(要略)

〇現状の推測 8年目の手術術式や、現在の(実際の)再発状況について

まずステージ1だったとの記載、それが8年前という時期からしても手術は「乳房温存+センチネルリンパ節生検」⇒結果、転移なく郭清省略なのだと推測します。(正しいですか?)
もし、それであれば、(おそらく)鎖骨下だけではなく腋窩~鎖骨下リンパ節再発、および鎖骨上リンパ節再発なのだと推測します。
★何故なら、「鎖骨下リンパ節を脇から針生検」となっていますが、鎖骨下リンパ節は鎖骨下静脈に接しているので(細胞診ならまだしも)針生検は危なくてできない
(実際は鎖骨下リンパ節への針生検ではなく)腋窩リンパ節への針生検なのでは? と(私は)想像しています。

〇治療に対する私のコメント(これは全文をそのまま載せます)
(初回手術では腋窩郭清していない)とすれば、当然手術で「腋窩鎖骨下郭清」すべきだと思います。(失礼な話かもしれませんが、その主治医には鎖骨下郭清の技術がそもそもなく提案していないのではないか?と想像しています)
★ 初回手術で腋窩郭清していれば、(それによる)癒着により上記手術の手技的難易度は格段に上がりますが(前述のように)腋窩郭清省略されていれば、手技的に問題無いように想像しています(診察エコーしていないので確実ではないことは再度、御容赦ください)

更に、鎖骨上リンパ節の状況によては「鎖骨上リンパ節郭清」するか? もしも困難な状況であれば(診察しなくては、鎖骨上は判断できません)そこは放射線すべき

全体として(質問者から放射線の提案をされるまでは)「薬物療法一択の提案」だったことからも、局所治療(基本的には手術、そして放射線)に対する技術及び熱意に欠けている印象を受けます(失礼に当たった場合にはご勘弁ください。正直な感想なのです)

 

そして、その内容について討論

 

その主治医に対して、ずいぶん手厳しいね!

『(手術を含めて)局所治療に精通していないのでは?』みたいに「失礼で厳しい」よね。

冒頭で「バウムクーヘンのしっとり感」について大真面目にコメントした同じ人間とは思えないね(笑)

 

なぜ、(失礼を敢えて承知の上で)手厳しい内容となったのか?

それは無論、このままでは患者さん(質問者)にとって著しい不利益となるのではないか?

そのように感じたからです。

 

何度となくコメントしていますが…

局所再発に関しては、手術して病巣を切除し、(そして)それを長期間維持すれば(実際に、そのような患者さんは、私の患者さんの中には「かなり」多く存在しています)根治の可能性も十分にあるのです。

それを、其の医師が(手技的に)手術できないからといって、(根治の可能性のない)「薬物療法一択」となることは私にはどうしても納得がいかない。

医師も一人の人間だということは重々承知していますが…

その技量によって、患者さんの予後が左右されるのは納得がいかないのです。