自分ご褒美
日曜日は、ここ江戸川土手も台風通過の影響で荒れ模様。
そんな中、走っているとつらくなります。
足元にはzoomx 「よし、頑張り切ったら自分ご褒美に(楽天市場で)zoomxをポチッとしよう!」
みるみる力が沸いてきまたとさ。(まぁ、こんなのアリですよね?)
【このコラムでは、患部の写真が表示されます。】
今回は「覗き込む視野」⇒「直視下の視野」をお伝えしたいと思います。
通常の(予防的な)鎖骨下郭清では、「覗き込み」でも対応できますが、「腋窩再発」もしくは「鎖骨下リンパ節(レベルⅢ)そのものに大きな転移があった場合」となると、『直視下でないと、とても対応できない』状況となるのです。
★ただ、これは言葉では説明不足に感じるので(私の稚拙な図を用いて)それに挑戦します。
まず、この図
腋窩郭清のイメージです。
通常のように「大胸筋」を引っ張り挙げての視野は、こんな感じです。
実際には、この上に
小胸筋と「その膜」が被さっています。
小胸筋の裏側にレベルⅡ
その膜の裏にレベルⅢがあります。
「腋窩郭清」
小胸筋に鉱をかけ
引っ張り挙げて、裏返すと「レベルⅡ」が現れます。
この視野で「Ⅰ及びⅡ」を郭清するのが「腋窩郭清」です。
「鎖骨下郭清」
ここで小胸筋をもとに戻します。
小胸筋を元に戻した状態
小胸筋にペアンを通し…
小胸筋にテープをかけます。
この小胸筋を手前に引っ張ることで、その奥にレベルⅢが現れます。
結構「奥」にあるので郭清には慎重な操作が必要となります。
★遠くの方に見えていますね。やり難そうな感じが伝わりますか?
ここまでが通常の腋窩郭清+「鎖骨下郭清」となります。
「覗き込む視野」では、この操作が「奥であり、視野が悪い」ことが解りますね。
それでは視点を変えて、なぜ「覗き込まなくてはならないのか?」
その原因は「大胸筋」です。これを切除してしまえば(切除していた時代もありました)視野が開けますが、実際には大胸筋を切除するのは「胸壁保護の観点」から行われることは無くなりました。
この(邪魔な)大胸筋を引っ張り挙げて「その奥を覗き込む」ことになるわけです。
★ 「覗き込み」から「直視」へ
レベルⅢは腋窩からは「かなり」奥にあります。
それなのに、大胸筋をめくって見ようとするから…
「覗き込み」となってしまうのです。
これを「正面から」みるには、
「大胸筋を割る」ことです。