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今週のコラム 302回 乳癌の再発 腋窩再発への挑戦 後編(未公開)の補足

日本全国、雨雨雨

梅雨でもないのに…

今日も雨の中のランニング。先週よりももっと酷い。(真夏の筈なのに、濡れすぎて寒い寒い)

夏の日差しよ! come back!

 

現在、動画第3弾「乳癌の再発 腋窩再発への挑戦 前編」が(管理者により)編集作業に入っており未公開ですが、今回のコラム内容は、いずれ公開される「後編」の補足内容となります。

是非、前回のコラム(301回)に記載した図を参考にしてください。

 

〇 腋窩再発「実例」

これは(先に公開している)コラム296回の内容に手を加えて動画第4弾「後編」としますが、その内容の元となります。

 

 

腋窩(リンパ節)再発です。

まずは全身チェックして、(遠隔転移がなければ)手術となります。

 

担当医の、この一言から全てが始まりました。

 

〇 後日 PETの説明

 

大丈夫。他に異常ありませんでした。

手術しましょう。

 

〇 術後

 

血管にくっついていて剥がせなかった。

すぐに放射線しましょう。(その後に抗がん剤ね)

 

ここに至り、Aさんは「このまま流されるまま」で本当に後悔しないのか?

悩んだ末に、QAに辿りつき(やり取りの末に)受診となったのです。

 

〇 診察エコー後

 

リンパ節転移の明らかな残存があります。

だが、再(々)手術可能だと思います。

 

 

本当ですか?

 

 

 

 

それでは図を用いて説明しましょう。

 

 

これはエコー像です。

(取り残された)レベルⅡと

(転移して残存した)レベルⅢが写ってます。

このレベルⅡより外側(手前)は前医で郭清されているので

瘢痕となっていますが、それより内側(奥)は手術操作が入っていないことが解ります。

★郭清された範囲は筋肉(小胸筋)と血管の間が「瘢痕で」厚くなっています。

 

 

前医での手術は以下のように推測されます。

 

 

 

 

 

 

 

前医での視野

大胸筋と小胸筋を引っ張り挙げただけの視野なので、

レベルⅢが見えないので(それと癒着した)レベルⅡも

血管から外せずに「残して撤退」したのです。

 

どうやったら、手術できるの?

 

 

大事なのは手術操作が入っていない(瘢痕で癒着していない)小胸筋の内側からアプローチすることです。

前医では、その技術がなかったために「撤退せざるをえなかった」と思います。

 

どうして、そうなるの?

 

 

普段から鎖骨下郭清(レベルⅢ郭清)を避けているから、そうなるのです。

リンパ節転移があると(何かと理由をつけて)術前抗がん剤へ誘導し、(一見)見えなくして、「そこ(レベルⅢ)には術後に放射線をかけましょう」という診療をしているのが元凶です。

 

 

 

 

 

 

 

 

このように、大胸筋をレベルⅢ直上で割ることで直視下とできます。

直視下としない限り、(鎖骨下再発は)全く手が出せません。

★実際にレベルⅢは血管に貼りついて「血管そのものが確認できない」状態でした。

慎重に慎重に血管から外して「取りきった」時には、(レーサーが表彰台でやるように)シャンパンシャワーしたいくらいでした。

とっても怖い青大将(腋窩静脈)から外すには「覗き込み視野」では無理なのです。

 

(参考) 覗き込み視野 大胸筋を引っ張り挙げて、「その奥を覗き込む」ことになります。(大胸筋が邪魔!)

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