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今週のコラム 106回目 「前医でCNB(バネ式)良性」を信じられない私をご理解ください。

みなさん、こんにちは。

昨日は(前回、予告したように)「イブランス発売記念講演会」に行ってきました。

データは、かなり優秀!

しかも副作用がコントロールできそう。(この点が、同じような薬剤として数年前に発売されたEverolimusとは大違い)注:私見です。

 

講演会では(ホルモン陽性)「再発乳癌のfirst line」での使用をしきりに勧めていましたが…

私の感覚では、①「化学療法でいい状態を作る」⇒②「その後(そのいい状態を)維持⇒(その先に)根治も?」

この②に期待しています。

 

都心のホテルに泊まったので…

今朝は「皇居ラン」を初めてしました!

am6時 (サンフリを聴きながらの)ランニングでしたが、(すでに)沢山のランナー。

前にランナーを見つけると、「追いついて、追い越したい!」

車の運転では(歳とともに)大人しくなった私ですが、ランニングでは大人にはなれそうもありません。

 

ターサージール6

ついに発売されました。

緑のターサージール4がお気に入りで、(5に違和感を感じていた)私ですが、早速購入しました。

ちょっと履いた感じは(5ではなく)4に近いかな?

明日デビューかな? とっても楽しみです!!

 

この土日は十分な時間がとれなかったため、(この時間になって、ようやく)今週のコラムを書きあげることができました。(あーよかった。)

 

★さて、前回「細胞診」の難しさ、その(前医での)結果を信頼することができない現状についてお話ししました。

それでは「針生検(バネ式)」はどうなのか?

 

さすがに「ゴリゴリの浸潤癌を外す」ことは、あまりないようです。(安心してください)

ただ、「low grade DCIS(低異型度非浸潤癌)」となると…

 

それでは、(思いつくだけでも、かなりの症例数なのですが)3例ほど紹介しましょう。

 

Case. 1

2年前 左のしこりを指摘

201x  5月 前医で細胞診施行し「悪性」しかし、(引き続いて)行われたCNB(バネ式針生検)にて「診断つかず」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

201x  6月 当院でMMTE施行 診断 low grade DCIS

201x 10月 温存手術 手術病理 low grade DCIS, NG1(1+), 15mm

術後療法 放射線照射のみ(地元 東海圏)

 

 

Case. 2

検診マンモグラフィーで右のdistortion(ひきつれ)+calcification(石灰化)指摘

201y 11月 他院CNBにて良性

 

MMG  distortion(点線)

 

 

 

 

 

 


US  かなり微妙な所見

 

 

 

 

 

 

MRI  所見無

 

 

 

 

 

 

201y 12月当院でMMTE 診断 low grade DCIS

(翌年) 4月 乳房全摘 手術病理 非浸潤癌の残存なし(MMTEで取りきれたということ)

 

 

Case. 3

前医(大学病院)で6mmの腫瘍をCNBでADH(atypical ductal hyperplasia)

前医では外科的生検を勧められた。

 

 

 

 

 

 

201z 5月 当院でMMTE施行 診断 low grade DCIS

201z 7月 温存手術 手術病理 low grade DCIS, NG1(1+1), 69mm

 

★これら3症例ともにlow grade DCIS

確かに、診断は難しい部類ですが…

 「前医でCNB(バネ式)良性」を信じられない私をご理解ください。