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今週のコラム 497回目 病変を(少なくとも画像上)無くすこと

露天風呂

 

ゴールデンウィーク

皆さん、どうお過ごしでしたか?

湯布院、行ってきました!

温泉は露天が最高!

ワインと共にいつまでも入って居られます!

この宿にはムルソーありました!料理も最高。

 

出島

 

福岡空港から湯布院、そして出島へ

BMW3シリーズツーリング(レンタカー)で九州を満喫しました。

♯余談ですが…

ETCカードの挿入口が見つからず(普通は助手席側のダッシュボード内とか、運転席の膝当たりとかですよね?)右往左往しましたが…よくよく見たらバックミラーの部分にシールが貼ってありました『ETCはこの裏です』

バックミラーにETCが搭載されているって、今まで自分の車でも(旅行先で借りた)レンタカーでも「初」だったので…

人間、「思い込み」って厄介ですね。

 

○本文

題材としてQA回答していて、『これは、QAの回答としては勿体ない。是非「コラム」にしよう。』ということもシバシバです。

今回も『[管理番号:12648]再質問 サブタイプと原発巣手術 5/10 19:47』を回答していて、これはコラムにして「より広く」伝えたいと考えました。

 

明日以降、公開されるとはいえ、管理番号12648の「質問2」となるので12648をみれば何となく想像できると思います。

 

乳癌初発でステージ4, luminal type(HER2 negative)

転移部位は不明ながら、first choiceとしてCDK4/6 inhibitor(abemaciclib)+hormone therapyを継続中のようですが、幸い「原発巣も転移巣も縮小し、体調も良好」とのこと。

(ここからは、私の推測も入って来るので必ずしも12648さんに対する私の理解が誤っているかもしれないことをご承知ください)

もしも上記「原発巣も転移巣も縮小し、体調も良好」という現状に100%満足していれば、今回のようなQは送らなかったかもしれない。

そもそも「私のYOUTUBEを見た(Qするキッカケとなった)」ことも無かったかもしれない。

 

つまり、「他に方法が無いのか? 本当に(このまま)手術しないことが正しいのか?」という葛藤が(少なくとも)ゼロでは無い。と理解しています。

♯繰り返しますが、私の勝手な誤解であれば(12648さん、)お許しください。

 

無論、(どうやる腫瘍内科医のようですが)現在の主治医は信用している。ガイドラインにも(似たようなことが)書いてある。

その通りです。

実際に私のように抗癌剤や局所療法でとにかく「cCRを目指す」ことが(ご自身がされている治療よりも)生存率を改善するというエビデンスはない。

細かいことは、上記QAで私が回答していることをご参照ください。

 

最終的に私が問いたいのは

あなたは病変を(少なくとも画像上)無くしたくはないですか?

それが全てではないのか。

 

そこに価値を見いだせず「病変を持っていてもいなくても同じだけ生存できれば、それでいい」と思うのであれば、今の治療でも正しいのかもしれない。

 

もしも生存率が同じでも確実に言えることは一方は「病変を持ったままの生存」であり、他方は「無病生存(画像上証拠が無い以上、無病が正しいし、それを完全否定することは誰にもできない)」ということです。

 

私が無病生存に魅力を感じるのは外科医としての感覚です。

病変を取りきれない=治癒では無い 

その感覚の延長線上にそれ(病変を無くすこと=cCRを得る事への拘り)があるのです。