こんにちは。田澤です。
日曜日、お決まりのFM GIFUのmusic time line
本日は「2011」でした。
はい。「あの」震災の年です。
浜田省吾の特集をやっていました。「I am a Father」「last show」
やっぱり「浜省」痺れます。
SHOGO HAMADA J.S.Foundation 知る人ぞ知る、「チャリティーな」人なのです。
ところで…
年間チャート1位はAKB48のフライングゲット、その年は「AKB無双」だったそうです。
〇 本文
『 8572 進行乳がんの症状 自壊について 』を回答していて
まずは、皆さんの大部分は実際に目にしたことはないと思いますので
癌が成長して自壊した画像をお示しします。
写真(右)でアップにしましたが、腫瘍の右上は皮膚をかぶっていますが、左下は皮膚を破って出血しています。
この状態を「自壊して潰瘍を形成」と表現します。
実際に、この患者さんは「少し前」から出血し毎日ガーゼを交換する日々を過ごしていました。
世の中には様々な事情があり医療機関を受診できない方もいらっしゃるのです。
今迄は「怖くはある」けど、実害がない(痛くもないし…)だったのが、出血し始めると、たちまち「困る」ようになるのです。
このタイミングで受診される方も(前述の事情により)いまだに散見されます。
世の中には「米粒大」のシコリが気になり、(1か月前に受診してエコーしたばかりなのに)「至急、受診が必要ですか?」というQAも多いですが(避難しているわけでありません)
人って、様々です。
8572さんは『発覚時点でリンパ、肝臓転移のステージ4の診断』だったために、ホルモン療法を開始とあります。
「その時点で手術不能の状態だったのか?」についての記載はありませんが、
もしも目標を『肝転移をコントロールして、(QOL目的でもいいから)手術してしこりを切除する』としていたら、現状が全く変わっていたのではないか?と私には思われるのです。
★ 8572さんに、今更そのように言っても仕方が無いことですが、今からでも考えをshiftしてもいいのでは?というメッセージを込めて、このコラムを書いています。
私から見ると…
この5年間で
(以下、8572から抜粋)
ルミノールBとのことでホルモン療法からはじまりました。
2015年からアリミデックス、ゾラデックス、ノルバデックス他、(その後骨転移があり、ランマークを始めてます)
2019年末からアフィ二トール、2020年5月時点でゼローダを服用してます。
↑ ↑
上記のような治療の挙句に「元の腫瘍が痛いこと、皮膚が変形する、汁が止まらない」となっていることに大変な違和感があるのです。
もしかしたら、8572さんが(副作用が嫌だから)通常の抗がん剤を拒絶した結果かもしれませんが…
上記状態(QOLに大変な支障がある)となる前に、普通の抗がん剤(anthracycline, taxaneがfirst choise taxaneには是非bevacizumabを併用したい)を行い手術を目指すべきだったのでは?
★副作用の面だけでいっても、「アフィニトールやゼローダ」なんかよりeribulinの方が「効果も副作用も圧倒的に優位」です。
ところで、冒頭の患者さんは、どうなったの?
謎雄君(名前が好評のようですね)、いいこと訊いてくれるね。
勿論、手術したよ。
進行再発乳癌の治療にはスタンダードはありません。
ただ「どうせ、何をやったって根治は難しいから」と、(患者さんよりは)医師自身が楽な治療を選択していないだろうか?
「副作用のコントロールが面倒な抗がん剤」よりは「お互いに楽なホルモン療法」を行いましょう。
これは、一見患者さんに優しいように見えますが…
実際は、医師自身が治療に消極的になって「患者さんが、これからどうなるのか?」というvisionに欠けている(と、いうか他人事)
そう見えるのは私だけでしょうか。