今日も東京の空は晴れ! 夜中のランニングの体感(温度)で、春が近づいているのを感じます。
今日も、このコラムを書くためにネットを立ち上げると「嫌でも」目に入る「ウクライナ」情勢
(コラムに時間を割くために)目を背けようにも「つい」記事を読んでしまいます…
今日、目に入ったyahoo newsでは「ロシアのデフォルト危機」が多かったような?
幾つか読んでの私の理解では、ロシアのデフォルトは「最早」避けられない!
しかも「通常のデフォルト」とは違い、(中国以外の)全世界から総スカンを食っているロシアには,なすすべもなく(この言葉、よく考えると結構難しいですよね?)このままでは「落ちるところまで落ちる」らしい。
流石に、そこまでいくまでには国民(もしくは軍内部)からのクーデターにより失脚(これを皆、願っている)するだろう(してほしい)
自暴自棄となって「核のボタン」を押さないように願うばかりです。
(前回の続き)
増大するまで経過をみていて、結局(最終的に癌を疑ったのだとは思うけど)その時点でも「針生検をせずに」前医へ「そのまま紹介している」
この記述に注目してほしい
それでは、更に理解を深めるために、もう一つ「架空の」症例を供覧しよう。
架空の症例2
血性乳頭分泌を主訴として前医受診。画像所見に異常はなく「分泌液細胞診で良性」のため1年以上経過観察
患者さん自身が乳がんプラザを見て(単孔性・血性でもあり)『自分も「乳管造影の対象ではないのか?」と考え』当院を受診。
乳管造影しました。
明らかな(末梢性の)途絶
この所見は、以下のように解釈します。
〇 乳管腺葉区域切除施行 手術病理:広範囲の非浸潤癌
なるほどー。
(2つの)共通点が解ってきたぞ!
(其の医師達が)診断手段を「そもそも」持っていないということだね!
ピッタシカンカン!(久米宏ばりに)
この世で何が一番怖いかというと、(あの「プーチン」よりももっと恐ろしいのは…)
診断手段を(そもそも)持っていないのに経過観察する医師 なんだ。
まず、症例1から(僕が、その医師役をやるね!)
針生検できないのに(無駄に長ーく)経過観察して、いよいよ怪しくなってから「乳癌疑いです。紹介します!」
あんた! 針生検できないんかい!
それで経過観察って、無責任だろ!
★ 違う角度から解説を試みます。
癌の所見といっても、「小さいうち」から不整形(癌を疑う)①⇒大きくなると「画像だけで癌と判断できる」②タイプ A
「小さいうち」は良性っぽい③(良性とは断定できない)⇒大きくなる過程で(癌らしく)不整形④となるタイプ B
皆さん、よろしいでしょうか?
私の経験上、明らかに上記A,Bの2タイプがあります。(無論、その中間もあります)
★★医師側はどうか?というと
1.積極派タイプ
私は(癌の可能性が少しでもあるなら)「経過観察して後で癌だった…」ということが「とてつもなく」嫌なタイプなので
上記③でも組織診を提案します。 実際に「市川で生検予約を2か月後など」に設定する場合は殆どこれです。
無論①であれば、水曜日予約外で受診されても「市川での生検予約は2w以内(可能なら1w以内)
②④の場合は(水曜日予約外で時間は押していても)「その場で生検」となります。
残念ながら、この「積極派タイプ」は世の中には多くはありません。
2.中間タイプ
このタイプが大多数を占めていると思います。
③を組織診することはありません。⇒QAなどで(心配性の)患者さん達が「心配だから組織診してほしい」⇒断られる⇒QAに書き込む⇒私が回答する⇒「確定診断希望メール」する⇒2か月(程度)先に市川で組織診⇒(殆どが)良性となるが、中には癌と診断されるケースもある
中間タイプは②④は間違いなく組織診しますが(ただ、悲しいかなその「精度」はバラバラ)①に対する対応に幅があります。
中間タイプの中でも(画像診断に長けている、もしくは早期発見に意欲がある)医師は①も組織診行いますが、
中間タイプの中でも(組織診を避けたがるタイプ)は①を「3か月後経過観察」としたがり(患者さん側がいくら組織診をお願いしても)頑として断ります。
3.針生検が「そもそも」できない医師
これが非常―に困ったタイプ?です。
乳腺クリニックを開業しているのに「画像診断しか、しかも稚拙」できない。
QAを始めた当初は、まさか「そんな人たちが開業している」事実を受け入れられませんでしたが、(仙台で私が知っている乳腺クリニック開業医は、「プロ中のプロだから開業する(できる)」という精鋭だけだったからです。)
流石にQAも7年?となると、世の中には「プーチンよりおそろしい乳腺開業医がいる」ことを認めざるをえません。
これらの「自称?プーチン?」は勿論①や③には興味はなく、とにかく「育てる」ことが診療の柱?となっているようです。
(流石に②となれば)「(針生検ができる)大きな病院へ紹介しますね」となりますが、
問題は④です。(針生検ができないながらも)早めに紹介するなら「まだしも」④の状態でも『(画像上)癌とは断定できないから、紹介するにはあたらない。もう少し「明らかに癌」と確信できるまで経過をみよう』
(ちょっと)聞くのは怖いけど…
最終的にどうなるの?
小さい病変として見つかった筈が、
紹介先に辿りついた時点で「すでに」進行状態。
(場合によっては)数年後には「遠隔転移」
表題に戻るね。
それが、(前回コラムの)症例1
『医師側が早期診断しなかったことが、患者さんの運命を変えうる』とは?
★最初から当院を受診していたら…
『癌を疑う(画像)所見ではありませんが、経過をみるより組織診で100%確定することをお勧めします』
『えー、良性です。って言われるのを期待していたのに… でも可能性が(少しでも)あるなら受けます!』
(数日後)
『癌でした。 画像所見からは確立は低いとは思っていましたが… 残念な結果とは言え、早期発見早期治療です。 この段階での治療であれば「ほぼ根治」を期待できます。』
『がーん(癌) 駄洒落です。 失礼! 』
私は、「かなりの」良性所見でも組織診しているので(正直)「こんな所見が癌?」という症例にでくわします。
皆さん、(術後に)再発することは無いでしょう。
次回に、そんな症例を供覧しましょう。