祝! 動画配信
タイムリーに土曜日市川に西日本から「乳頭分泌の患者さん」が受診しましたが… (流石に、その前に予約をしていたとは思います)
正しい理解が進むことを願っています。
昨日、土曜日は午後からは天気も回復。 よしっ!屋上で食べるぞ。
ビーフポークカレー
先週に引き続きのhalf and half
今回はビーフとポーク、更に野菜(ナスとニンジン)も投入しました。
★ 私が参考にしているスパイスカレーのレシピだと「基本」として玉ねぎ+ニンニク+生姜だけのシンプルなものなので、今まで(それ以外の)野菜は入れなかったのですが、「そろそろ」応用編!
やっぱ、野菜はカレーに合いますわ!(当たり前?)
このクロワッサン。
「とっても美味しいよ」との言葉通り!
バターが「じゅわっ」と、凄く旨い!(2つ頂いたので、残りは今日に)
これは『CORTON-CHARLEMAGNE』
MONTRACHET, Meursaultと並ぶブルゴーニュ3大白ワインなのに今回、人生初デス。
何といっても、この黄金色!(屋上に映えます)
誕生日も近いので、(市川の成城石井で購入して)飲み干しました。
今日も屋上に出れそうだから、贅沢にMeursaultにしようかな?
本編
〇細胞診が上手くできない乳腺外科医
先日「掲示板」で愚痴らせてもらいましたが…
最近手術した患者さん達の中にも(当院に紹介される前に)前医で細胞診で「検体不良もしくは良性」という経緯が目立つため、具体例を挙げて、その問題点を掘り下げてみたいと思います。
case.1
echo像
縦長、不整形
カテゴリー5
前医では最初から「癌を疑う」と言われ、まず細胞診したようです。(患者さんからの証言)
そして細胞診の結果が「判定不能(細胞不足)」
その後は、どうなったの?
組織診を勧められたらしい。
「針生検にしますか?それとも外科的生検にしますか?」と、選択を迫られたらしい。
マクドナルドじゃあるまいし…
「ポテトにしますか?それともシェイクにしますか?」みたいだね。
それで、患者さんはどうしたの?
(前医での診療に不信感を感じ)当院での診療を希望され、
「確定診断希望メール」
つまり、市川へ(生検目的で)受診。
画像上は、「明らかに癌を強く疑う」所見だったからね。
組織診(CELERO)して、(癌を確信させる「硬い感触」も確認しつつ)『手術が必要だから、これから先は江戸川にしましょう』と案内したよ。
やはり(結果は)癌だったんだね。
疑問点がいくつかあるね。
疑問点1 何故、細胞診で失敗したのか?(細胞が採れなかったのか?)
疑問点2 (細胞診失敗した後に)組織診を提案されているが、何故最初から組織診を選択しなかったのか?
当然の議論と言えます。
本来は「直接」其の医師当人に聞いてみたいところですが…(因みに、海外在住の患者さんで現地の医師)
現実には、そうもいかない。
私なりに推測、回答こころみます。
『疑問点1 何故、細胞診で失敗したのか?(細胞が採れなかったのか?)』
2つの側面から理解すると、(その理由が)見えてきます。
側面1.術者側の因子
熟練度(経験値)
熟年だと経験値が高い?かと言うとそうでもありません。
良性の可能性のあるものは「全て、経過観察」 悪性の可能性があるものは「全て、紹介」みたいな医師であれば、(何年やってても)熟練度は上がりません。
特に、細胞診は(組織診と比べて)格段に手技的に難度が高い。
★ここで、細胞診と組織診(バネ式、吸引式)の違い
(バネ式)組織診は、シコリに突き刺してワンタッチ(switch ON!)するだけ!
(吸引式)組織診:つまりMMTEは、シコリに突き刺したら、やはりswitch ON!
そうすると(全自動で)吸引圧を書けながら内筒が勝手に組織をcutして、更に回収(まさに全自動、手間いらず!)
上記、組織診に対して、細胞診は、そうはいきません!
シコリを刺すのは一緒ですが、そこにswitchなど「無論」ありません。(何せ、ただの注射器ですから)
シコリに注射針をただ刺しても「無論」何事も起こりません。(細胞は採れません)
じゃー、どうするの?
ここからが、腕の見せ処!
細胞診がただの「注射器」だったことは覚えているね?
何のための注射器?
それはね。「吸い込むため」なんだよ。
つまり、注射器を「思いっきり、引っ張って」自分の力で吸引するんだ!
しかし、それだけではとても「十分とはいえない」んだ。
どうやったら、沢山(十分に)採れるの?
アンタの場合は?
おいおいおい、「アンタ」呼ばわりかい?
私の場合には「ドリル」イメージだよ。
ドリフ? あのドリフ?
そうそう、「かとちゃん、ぺっ」って、違う違う。
ドリフじゃなくて、「ドリル」
皆さんにもイメージしてもらいたいんだけど…
例えば「粗挽きソーセージ」
そこに針を「ただ」刺して、そこで注射器を引いたって、あんまり有効な感じしないですよね?
そこで「ドリル」イメージ
「粗挽きソーセージ」に針を(ただ真っ直ぐに刺すのではなく)ドリルの様に「ぐるぐると、しかも螺旋状に」回す。
すると、(その粗挽きも)「かなり崩れて、それを豪快に」吸引する。
イメージできますね?
私の場合の細胞診は(局麻で除痛したうえで)「かなりダイナミックに」グリグリのドリル風細胞診なのです。(これは、十分すぎる採取量となります)
ここで紙面?が尽きてしまったので、(もう一つの側面である)「側面2 患者さん側の因子」は次回、解説します。