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今週のコラム 336回目 石灰化の歴史を見ているが如し

土曜日は「風と(それに伴う)肌寒さ」に早期撤退を余儀なくされ、日曜日は「雨」に夢の「屋上生活」を阻まれた先週でしたが…

今週の土日は予想気温も天気も(テンション)高め! 大いに期待して

土曜日:晴れました(祝)

右 ヒレ     左 カレー用

 

今日は、ビーフカレー

ヒレ肉(右)とカレー用肉(モモ?)のhalf and halfにしてみました。

★ヒレのとろける様な「柔らかさ」と、モモ?の「しっかり」歯ごたえ!

絶妙なバランスです。

人間としても、これくらいのバランス感覚が欲しいものです。

 

 

 

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出来上がり!

カレーにすると、チキンもシーフードもビーフも画像は同じですな。

 

 

 

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晴れた屋上にて

香は欠かせません。

 

 

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ひと際「高い」のが治一郎

年輪屋の「しっかり芽」の春ver.(一口サイズ)お洒落ですね。

 

 

そして日曜日

イヤー暑かった! まんま夏ですな。

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カレーにキャベツ載せてみました。

キャベツの「シャキシャキ」感が、たまりません。

 

 

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この野菜グリル?パン

お気に入り

 

 

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コーヒータイム

ブラックは胃が受け付けないので、ノンシュガーラテです。

 

 

 

〇 石灰化

前回、前々回と早期診断の一つとしての「乳頭分泌⇒乳管造影⇒乳管腺葉区域切除」を取り挙げました。

今回は早期診断の重要な「もう一つの柱」である石灰化を取り挙げます。

 

また石灰化~?

新鮮味に欠けへん?(何故か、関西人きどりの「謎男君」)

 

 

 

知っての通り?

このコラムは『これは、いかんなぁ!』と、私自身がパッションを感じた時、急遽題材となります。

今回は、(月曜日、外来予習をしている際に)ある患者さんの「前医での診療経過」にパッションを感じ、「石灰化の早期診断の危うさ」に落とし込んで取り挙げることにしたんだ。

謎男君、そこのところ夜露死苦(ヨロシク)!(80年代的? 懐かしコメント)

 

症例1 前医で「薄くて」ST-MMTはできない と、言われた

 

 

 

 

 

 

 

 

実際(ST-MMTは)難しかったの?

 

 

〇 標本マンモ(摘出した石灰化を含む乳腺組織)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやー、それがね。

前医で「ST-MMTは難しい」とされた症例一応(心構えとしては)「難関症例」として臨むのだけど…

実際には、「あっさり」検査は終了。

まぁー、このような(前医で「難しい」とされ、当院でやってみたら「全く大したことがない」)ケースには慣れちゃったけどね。

病理診断はnormal breast tissue with calcification

結果は「良性との確定診断」を得て、これで「癌かもしれない?」とビクビクしながらの経過観察から(患者さんは)解放されたのです。

 

 

ここの解釈が重要だね。

(前医から見れば)「ほーら、良性だったでしょ。それなら苦労して検査なんかしない方がいいんだ」

なんて事かも?しれない。

だけど、「癌かもしれない。だけど(検査は難しいし)経過観察しかありません」と言われている患者さんにとっては?

 

「良性を良性と診断する」ことも(患者さんにとっては)「早期発見」と同じくらい大事なこと。

私はそう考えます。(皆さんは、どう思いますか?)

 

症例2 長~い経過観察の後に、漸く(ようやく)紹介、浸潤癌と診断

 

この「長~い」に、何か含みがありそうだね。

 

 

 

 

そうなんだ!

まるで、石灰化の歴史を見ているが如し

ここまで(ゼロから)育てておきながら、最後は他院(当院へ)紹介かい!(『自分のところで診断できないんかい』って、関西風?に突っ込みたくなります。

★診断手技をもっていないのであれば、(危険な経過観察などせずに)「石灰化が出現した時点」で紹介すべきでは??

 

①石灰化無

 

 

石灰化無で「数年」定期的に通院

 

 

 

 

②石灰化出現

 

 

(今まで全く無かった部位に)石灰化が出現しています。

この段階では(画像診断では)カテゴリー「3」ですが…

ただ、そもそも「石灰化無」で数年の経過後に「新たに」出現しているのですから、(私なら)「かなり」気になります。

ここでST-MMTすると「究極の」早期発見となったわけです。

しかし、この施設では(当然の如く)経過観察となり…

 

③石灰化の増加

 

上記「出現」から1年半後…

明らかに「怪しい」画像所見

いよいよカテゴリーは「4~5」

 

 

 

 

ひえー!

出現から、なんと「1年半!」

ここまで(石灰化を)育てちゃった!! ここで「いよいよ」ST-MMT ?

 

 

ところがね。

ここから『何故か』更に半年間経過をみているんだ!

 

④(③から)半年!後

 

③で十分すぎるほど「癌を疑う」わけだけど…

何故か、更に「半年経過を見て」(何のための半年??)漸く当院へ紹介となったのです。

 

 

 

 

 

いやー本当に「長~い」経過観察だね!

結局(いよいよ怪しくなっても)自分で確定診断つける(ST-MMTする)こともなく、他院(江戸川に)へ紹介なんだね。

 

 

「石灰化を診断できない(ST-MMTをそもそも持っていない)施設での石灰化の経過観察ほど、

怖い事はない」

それが結論だね。

 

 

もしも、この病院(この医師)がST-MMTという手段を持っていたら…

通常なら(上記)②の段階で、どんなに遅くても(上記)③の段階で自ら診断(ST-MMT)するところが、

「他院へ紹介」となると、どうしても「1歩、2歩遅れてしまう」

 

 

それにしても…

一つの施設で、石灰化「無」から「出現」⇒「増加」⇒(誰がどう見ても)「癌にしか見えない石灰化」

までとなると…

ダーウィンじゃないんだから、いくら何でも「進化させすぎ」 そうも言いたくなるよね。