いよいよ、pre golden weekとして気持ちも高まり?つつある今日この頃、皆さん如何お過ごしでしょうか?
気温が上がってくると、例え晴れていなくとも十分屋上を満喫できるようになります。(雨天は無理ですが…)
そんな、4月23日土曜日
世界三大貴腐ワイン。皆さんご存知ですか?
1.(フランス)Sauternes
2.(ハンガリー)Tokaji
3.(ドイツ)Trockenbeerenauslese
この中でも(1に属する)『Château d’Yquem』は、頂点に君臨します。
私がChâteau d’Yquemに出会ったのは仙台時代。
「フレンチ 拓」のソムリエさんが、それはそれは高貴な存在として紹介してくれました。
仙台時代はその店では必ず用意してもらっていたのですが、(本当に、その高貴な味を理解していたというよりは)そのソムリエさんが、Château d’Yquemをグラスに注ぐ際の「何とも言えない」高揚感にただ浸っていただけなのかもしれません。
そんな高貴な『Château d’Yquem(シャトーディケム)』は自宅飲みするにはハードルが高いので、
今日はToKajiを飲みました(貴腐ワイン自体、結構久しぶりです)
そのキッカケは、(先週記載した)市川シャポーでの「成城石井との出会い」でした。
先週、ブルゴーニュの「CORTON-CHARLEMAGNE」を購入した際に、(たまたま)同じ棚に「ToKaji]を目撃したのです。
「あー、貴腐ワインかぁ」
心を動かされたのですが、(購入する)心の準備もなく…
そして1週間。できたのです。何がって?
「心の準備」が、です。
ToKajiは無論、貴腐ワインが有名ですが、普通の白ワインも(成城石井に)あったので(飲み比べというのも違いますが)一緒に購入しました。
鯛鍋
毎月届く、「乙女鯛」
鯛シャブもいいけど、鍋にするとこれまた旨い!
昨日(土曜日)は、気持ちいい天気(気温も高かったし)
屋上の季節、到来。
ワインはToKajiの「白」
ハンガリーに思いをはせて(勿論、言った事ありませんが)
バームクーヘンを巡る旅
「千葉」編 そして「北海道」
感謝です。
バームクーヘン達(そしてパンも)
今日は「貴腐ワイン」の出番は無(飲み過ぎだっちゅうの!)
今日も屋上に(天気が)間に合えば、ToKaji 貴腐ワインの屋上デビュー?となりそうです。
そして日曜日。
やはり天気は下り坂
鯛は、牛と一緒に冷しゃぶにして
牛と鯛、とても合います!
ノルウェイの森
下巻に入りました。
読みながら(前回読んだ内容が)蘇ってきます。
治一郎、君臨!
(向かって)右の「きなこバウム」は連休中に堪能するとして…
まずは左の「ブラウニー」を。
このころには雨がぽつぽつ…
せっかくのToKaji貴腐ワインデビューも、ちょっと肌寒く…
本編
細胞診が上手くできない乳腺外科医 後編
前編では「術者側」の因子について解説しました。 平たく言えば「手技」の問題。そしてそれには「慣れ」が絶対的に必要!
後編は「患者さん側」因子について
患者さん側って…
手技の失敗を「患者さんのせい」にするのは、どうかな?
人間的に間違ってない?
まぁ、そう言いなさんな。
その通りだけど、一応理解してもらうべきかな?ってね。
1.硬い乳腺
この乳腺は「硬い」乳腺です。
解説すると、このようになります。
上の「硬い」乳腺って…
画像で解るんだね?
そう、その通り。
(上の画像で)乳腺に注目してごらん!
殆どが「白い」部分で、そこに「黒い(牛肉で言うところのサシ)部分」があるよね?
これをエコー用語で「豹門様」と言って、典型的な「乳腺症=つまり硬い」所見なんだ。
へぇー。
じゃー、(逆に)柔らかい乳腺って、どう(エコーで)見えるの?
2.柔らかい乳腺①
対して、こちらが「柔らかい」乳腺
何故(画像で)柔らかいと判断できるかというと…
この「黒く」囲った部分は「脂肪」なのです。
乳腺の大部分が「脂肪に置き換わっている=柔らかい乳腺」
2.柔らかい乳腺②
そう言う目で見ると…
この乳腺も、かなり「脂肪(黒い部分)が入り込んでいる」ことが解りますね?
これなんかも…
「硬い乳腺」で見られたような「白い部分」が殆どなく、「乳腺がほぼ全て脂肪で置き換わった」状態です。
実は、今日のエコー画像は先週の木曜日の外来患者さんのエコーから選んだものです。
朝の段階で、「今週のコラム」に載せるように、今日の外来患者さんのエコーを使おうかな。って思いついたのです。
何がいいたいのか?っていうと、「硬い乳腺」も「柔らかい乳腺」も、決して特別なものではなく「毎日の外来に典型例は必ず数名は存在する」いたって平凡な所見なのです。
〇 ターゲットの位置
1、浅い
こんなように、(線維腺腫=針生検のターゲット)が表面にあれば、
針は 皮膚⇒皮下脂肪⇒シコリ(ターゲット)を通るだけなので、「乳腺が硬くても、やり難さに影響ない」のですが…
2.深い
このように「ターゲットが深い位置」にあると…
針は 皮膚⇒皮下脂肪(ここまでは「柔らかいので」スムーズに通りますが…)
⇒硬い乳腺(乳腺が白くて「いかにも硬そう」って、イメージできますか?)⇒ターゲットとなります。
★この「硬い乳腺」を通る長さが長い程(つまり「乳腺が厚く」更に「ターゲットが深い」)針を通すのは大変なのです。
このご時世(つまり、男女平等と言う意味)…
あまり「女医さん」という言葉は言いたくないのですが…
正直、硬い乳腺で深い位置のターゲットを女医さんが細胞診した場合は…
私は、その細胞診の結果は100%疑います。(女性の皆様から、ブーイング喰らいそうですが…)
細胞診の結果を疑うKey word(このご時世、門外不出とします)
「硬い」乳腺 「深い」ターゲット 「女医」さん
もう一つは「若い」医師ですね。
それでは、「私」ならどうするか?
無論、画像を見ただけで「これは(私でさえも)細胞診だと針を通すのは大変そう」と判断できます。
正直、局麻をキッチリして、(細胞診としては最も太い)針18Gピンク針で「ドリル状」にすれば、苦労しながらも100%確定診断できる自身はあります。(その自信が無ければ、前出のKey wordとか偉そうなことは言いません)
ただ、敢えて(そんなに苦労してまでも)細胞診は選択せずに、通常はMMTEを選択しています。
深い部位でMMTEを選択する理由
1.MMTEは太くて先が「切れる」ので、硬い組織も「バターにナイフが通るがごとく」スーと入る
患者さんにとっても、検査がスムーズに進行することが最大の安心感だと(私は)信じてます。
2.エコーの特性
エコーは、(表面から深くなるにつれて)どんどん減衰するので、「深い部位の質的評価は難しい=誤診に繋がる」のです。
つまり、深い部位であれば(エコーで良性かな?)という所見も精度が落ちるので「より質的診断をしっかりしたい」という意識となるのです。