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乳癌手術のブログ 2020/12/15

今朝は雪のところもあるのかもしれませんが、ここ東京は晴れています。(冬の天気がいいというのが東京のいいところです)

だけど寒かった~。

完全フル装備のランニング(店内で一番「厚い」ウインドブレーカー、さっそく大活躍! 手袋もゲットしていました)

アシックス直営店は迷うことなく買い物できることがいいですね。信頼しています。

 

早期発見促進委員会へ

東の端の医師より

 

前回、以下の3つの問題点のうち2について投稿しました。

1.小さいから

2.自分の手技に自信がないから

3.(そもそも)診断手技を持っていない!

 

今日は「3.(そもそも)診断手技を持っていない!」についてお話しします

 

例えば、あるクリニックで

「良性だと思います。半年後経過観察しましょう。」となり、(その半年後)「癌が疑わしい。針生検が必要だから大学病院に紹介しましょう。」

いやぁー。QAにも頻回にでてくる「あるある」ですね?

正直、「乳腺外科」という看板を背負っているのに「針生検ができない」ことに愕然としたものです。

過去に私も、その実態を『ホラー級の恐ろしさ』と表現しました。

 

考えても見てください。

自分のところで診断できるのと、(紹介しないと)診断できないでは、ハードルの高さが「全然」変わってきます。

「チョット、怪しいな」程度では紹介できないけど、(自分でなら)「針生検しましょう」となります。

その差は、かなり大きい。

もう一つ言えば、「自分で針生検の経験を重ねることで、そのフィードバックが画像診断を向上させる」(これは無視できない)

 

患者さん自身が「針生検お願いします。」とリクエストしているのに、どうしても「必要無い」の一点張りで断り続ける医師

そんな患者さんが「確定診断希望メール」で多数、私のもとに訪れます。

そんな時はいつも思います。『希望しているのだから、針生検したらいいのに。何で断るかなー』

その何割かは実際に癌と診断されています。

それは厳然たる事実なのです。