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脳転移の症状については 『 8378 脳転移の症状について』をご参照ください。

〇脳転移の症状は2つに分けて考えましょう。

 

 1.巣症状

  脳は特定の機能(例えば「言語」「平衡感覚」「片麻痺」など)が特定の部位にあるため、(脳転移の部位によって)ある特定の行動ができなくなる症状

 

 2.頭蓋内圧亢進症状

  頭痛、嘔吐

 

 

脳転移は単独で起こることは極めて稀です。

 

 

 

なぜ、脳転移は単独で起こらない(他臓器転移の後に起こる)の?

 

 

  

なぜなら、癌細胞が遠隔転移する際には「血液に乗って臓器へ到達する」必要がありますが、脳に対しては「blood-brain barrier」があり、(癌細胞からも)基本的に守られているのです。

 

 これを破って脳転移が起こるには、血行性転移(骨、肺、肝)が成立しており(それにより)そのbarrierが破壊されて到達するのです。

  つまり「たまたま脳(だけ)に癌細胞が到達する」という事象は起こらず、

  まずは他の部位の血行性転移が成立し、ある程度のvolumeの癌細胞が血中にある=「画像上他部位の血行性転移があり、腫瘍マーカーが上がっている」状態が長期間となって「はじめて」脳転移が成立することが多いのです。

 

[管理番号:8378] 脳転移の症状について