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脳転移の症状について

[管理番号:8378]
性別:女性
年齢:40歳
病名:乳がん
症状:ハーセプチン投与中
投稿日:2020年3月13日

田澤先生にお世話になっている、〇〇です。

2~3日前から横になり目を閉じると10秒ほど目が回る感覚があります。

寝返りを打った際も同じように10秒ほど目が回ります。

日常生活の中で頭痛やめまいは無く、横になったときだけです。

今月から仕事内容が変わり、ストレスも関係してるのかと思いましたが
脳の異常でのめまいの可能性もあるのかと心配になりました。

次回のハーセプチンまでまだ少し時間もあり、不安が拭えなかったのでこちらに投稿させていただきました。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

IDも記載されていたのでカルテも確認しました。

「2~3日前から横になり目を閉じると10秒ほど目が回る感覚があります」
「寝返りを打った際も同じように10秒ほど目が回ります。」

⇒この症状は「良性発作性頭位めまい症です。(耳鼻科的疾患)

「仕事内容が変わり、ストレスも関係してるのかと思いました」
⇒大いに関係ありそうです。

「脳の異常でのめまいの可能性もあるのかと心配」
⇒脳転移の症状は2つ

 1.巣症状
  脳は特定の機能(例えば「言語」「平衡感覚」「片麻痺」など)が特定の部位にあるため、(脳転移の部位によって)ある特定の行動ができなくなる症状
 
 2.頭蓋内圧亢進症状
  頭痛、嘔吐

〇質問者の場合、脳転移はほぼ否定(100%とは言いません。100%と言い切るためには脳MRIを撮影するといいでしょう)
 理由
 ・症状が異なる:脳転移で「回転性眩暈がない」とはいいませんが、脳転移が原因の眩暈であれば「他の症状(頭痛など)を伴う」や「症状が持続する」でしょう。
 ・腫瘍マーカーが正常 注 1 )

注 1 )脳転移は単独で起こることは極めて稀です。
  なぜなら、癌細胞が遠隔転移する際には「血液に乗って臓器へ到達する」必要がありますが、脳に対しては「blood-brain barrier」があり、(癌細胞からも)基本的に守られているのです。
  これを破って脳転移が起こるには、血行性転移(骨、肺、肝)が成立しており(それにより)そのbarrierが破壊されて到達するのです。

  つまり「たまたま脳(だけ)に癌細胞が到達する」という事象は起こらず、
  まずは他の部位の血行性転移が成立し、ある程度のvolumeの癌細胞が血中にある=「画像上他部位の血行性転移があり、腫瘍マーカーが上がっている」状態が長期間となって「はじめて」脳転移が成立することが多いのです。

★ 耳鼻科受診をお勧めします。
  お大事に。

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