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今週のコラム 450回目 palbociclibで5年以上cCRを持続している3症例

土曜日屋上

 

かなり暑い日でしたね。

珍しく主食はパン(全部セブンです)

 

未来のレモンサワー

 

缶を開けてレモンスライス入れたわでじゃーありません!

 

今話題の、あれです。

 

 

 

○ 本文

今週は第2金曜日だったので「収録無」でした。

そうなると動画配信とタッグが組めないので、新たにこのコラムのネタを考えなくてはなりません。

来月の乳癌学会(久しぶりの仙台なので、「Full]参加です)のスライド作成していたので、そこから紹介しましょう。

 

症例1 術後1年、CEA急上昇+背部痛

 

胸椎転移

(症状も強いので)まずはradiation(Th8-10)

chemotherapy for 6 months

その後palbociclib+anastrozole投与中

 

2024/6現在cCRを6years over continue

 

症例2 metastatic breast cancer, cM1(lung/bone)

前医では「治らないから手術しない」「ホルモン療法で延命だけしますよ」と言われ転院

chemotherapy for 3 months⇒Bt+Ax+Ic

遠隔転移があるのに鎖骨下まで郭清するか?と言われそうですが…

perfect cureを本気で考えるのであれば、riskは少しでも減らすべきなのです。

術後eribulin(4 cycles) CA15-3 116まで上昇したため、

bevacizumab+paclitaxel(6 cycles)行い 22.5まで低下

その後、画像上もcCR 5.5 years continue and CA15-3 も正常値を維持

 

症例3metastatic breast cancer, cM1(bone)+ inoperable

骨盤部及び大腿骨頸部の骨転移

右は昨年のPET

 

 

 

 

MRIで見ると大腿骨は骨折のリスクあり、

まずはradiation先行

chemothrapy for 6 monthsにより局所もoperableとなり、手術

術後はpalbociclib+Fluvestrant施行中

5.5 years over cCR continue

 

尚、3名ともにdenosumab併用しています。

 

半年前の時点(乳癌学会の抄録締め切り時点)で5 years overは上記3名でしたが、(半年たった今)他に沢山いらっしゃいます。

palbociclibの辞め時?って、時々訊かれますが…

副作用も少なく、それでいて安心感が高いので「辞めたい」とは滅多に言われません。

それ位、非常にいい薬なのです。 everolimusに爪の垢を煎じて飲ませたいくらい。