新潟の方からいただいた、新潟の銘酒「久保田」のsparkling
合わせるのは、やはり和食でしょう。
ふるさと納税(小島水産)のブリ(上)とシマアジ(下)
ミニうな丼とオクラとほうれん草サラダには豚角煮が乗ってます。
〇本文
前回は「単発」の骨転移でしたが、今回は予告通り「多発」骨転移症例をご紹介
皮膚及び胸壁浸潤を伴う(cT4c)
1年半前から自覚して「大きくなった」と受診。
腫瘍は皮膚浸潤どころか胸壁浸潤しています。(手術不能)
骨シンチでは…
左第5肋骨及び左座骨、左大腿骨頸部、右大腿骨大転子に転移がありました。
転移性乳癌、しかも手術不能!
どこかの大病院や大学病院を受診していたら…
手術どころか、(luminal typeだったので)『どうせ治らないのだから、ホルモン療法で様子見ましょう。』
と、なっていたことでしょう。
勿論、私は違いました。
手術を見据えた抗がん剤治療
ただ両側大腿骨転移による股関節痛があり、(しかも)過重骨なので骨折のリスクもあったので、(抗がん剤の前に)左右大腿骨へ放射線照射しました。
その後抗がん剤 まずは強力なbevacizumab + paclitaxel その後はanthracyclineも行い
手術可能となり、初診から8か月(手術可能となり)手術施行
★手術可能とは、癌が胸壁から離れて治癒手術可能となったということです。
その後は放射線(胸壁照射)⇒palbociclib+Fulvestrant+denosumab
あれから5年になりますが…
CRを持続しています。
彼らにも、こういう成功体験があったなら…
もう少し積極的な治療をしてくれるのでしょうか?
病変が(少なくとも画像上)無くなること。
それが患者さんの願いであり、我々癌を治療する側の目標であるべきだと私は信じています。
〇細胞レベルで癌細胞が無くなったのかどうか?など神にしかわからないこと。
少なくとも画像上消失しない限り、その可能性さえ無いのです。