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今週のコラム 祝400回目 再発治療の理想

皆さん、おはようございます。

昨日7月1日土曜日朝は大忙し!

ランニング。と思ったら、術後の患者さんの処置。

そのまま車に飛び乗り、パシフィコ横浜へ。

会場にポスターを貼り、江戸川病院へ大急ぎ戻り、そこでGO TAXIに飛び乗り

9:30の市川外来にギリギリセーフ ふー。

外来が終わり、雨の中のランニング

事故渋滞の京葉道路を乗り越え、ようやく家に辿りつき腹筋してシャワー浴びて

いよいよ辿りつきました屋上です。(pm3 雨は上がっていました!)

シャポー市川で(金曜日に)買っておいた弁当

 

駅弁でも、そうだけど…

「いろいろなオカズ」弁当がお気に入りです。

若いころは「ステーキ弁当」みたいな単品系が好きでしたが…

オクラの上には納豆(夏バテ防止の最強「ネバネバ」コンビ)目玉焼き、キムチチゲ

朝から大忙しだったから、この屋上での安らぎが最高でした。

 

〇本文

再発治療の理想とは?

 

 

 

無論、根治だよね?

ただ私も詐欺師じゃないから、「根治できます」などと言うつもりは毛頭ありません。

そうではなく、あくまでも「根治を狙う」のです。

 

どうやって?

何か「工程表」みたいなものあるのかい?

 

まずは、画像上消失(cCR)を狙う。

その次に、それを維持する。

何年維持すれば「根治」って呼べるのか決まりはないけど、さすがに20年も維持すれば根治だよね?

 

症例)50歳代

初回手術後ホルモン療法

 

術後1年8か月で胸椎転移出現

 

 

 

まずは、画像上消失が目標だね。

どういう治療をしたの?

 

骨転移による疼痛症状もあったし、特に単発なのでまずは照射です。

 

 

 

照射で「見事に」取り込みは消失!

ただ「骨破壊」の痕が痛々しい。

 

 

来たー! 画像上消失

ここからが、大事な「維持」だね。

 

ここで、すぐに手を抜いて「再燃」したりしないように…

その後、抗がん剤 eribulinを半年行い、その後(今までであれば)ホルモン療法単独で経過をみるところだったのだけど…

ちょうど、その頃保険適応が通ったCDK4/6 inhibitorであるpalbociclibを開始。

これが良かったのかな。

 

 

現在もCDK4/6 inhibitor継続中、(再発後)6年になりますがcCR継続中です。

 

 

この症例は単発骨転移だから(たまたま)上手く行っていると思いますか?

次回は「多発」骨転移の例をご紹介します。