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今週のコラム 399回目 (SN陰性後の)腋窩再発 自分を救うのは自分であり(残念ながら)目の前の主治医では無いかもしれない

定番の「セブンイレブン」スパークリング

 

土曜日、暖かくて気持ちよい午後3時

最近嵌っている?目玉焼きの下にはオクラ

そしてラムチョップが何とも旨い!

子羊って、好き嫌いが分かれると思いますが、私は結構好きで(レストランなんかで)ビーフとかと選択できると「ほぼ」こちらを選択しています。

久しぶりにパスタにしようと思いましたが、ちょっと重くなりそうだったのでトーストにしました。

 

zoomX 3 2足目

 

zoomX 3は結構耐久性があって、2か月くらいは(一足目は)もちました。

今日から2足目です。

結構、綺麗なカラーですよね。

 

〇 本文

センチネルリンパ節生検後の腋窩再発

どうして、取り挙げたのか?というと…

最近立て続けに、このパターンで(初回手術は他院ですが)手術したからです。

しかも今後も手術予定が近々あります。

 

1.どうして起こったのか?

まずは、ここからですね。

センチネルリンパ節生検で陰性であったわけだから、本来腋窩再発は「あっては、ならないもの」という認識の筈です。

原因として一番考えやすいのが、(センチネルリンパ節として術中に摘出したリンパ節が実はセンチネルリンパ節ではなく)本物のセンチネルリンパ節を残してしまっていた。

イメージとして「原発巣」⇒「リンパ管」⇒①「最初のリンパ節(センチネルリンパ節)」⇒②「次のリンパ節」⇒③「更に次のリンパ節」

となるわけですが、②を術中にセンチネルリンパ節と認識し「転移陰性」として手術終了となった。

★実際には①に転移(微小転移かもしれないが)が存在していて②以降は転移陰性であったということだと思います。

 

この失敗を避けるために重要なことは必ずリンパ節に到達する前の「リンパ管から確認すること」となります。

実際の手術の場でリンパ管を色素で染色すると「リンパ管」⇒①⇒②⇒③くらいまでは染色されてきます。

これをリンパ管を長い距離追った上で①を認識すれば間違いは避けられるのですが、リンパ管を長い距離追わずに染色されたリンパ節だけを探してしまうと(①を見逃して)②をセンチネルリンパ節と誤認(②も染色されてしまうので)してしまうリスクが生じるのです。

これは手術経験の差が根底にあるので完全に防ぐことはできないかもしれませんが、リンパ管をより上流から丁寧に追いかける意識がとにかく重要なのです。

 

2.早期に認識して(起こってしまったのであれば)早期に手術をする。

実は今回(紹介されてきた)症例を数例手術して問題に感じているのは(1よりも)寧ろこの点です。

少なくとも(最近の)3症例は、術後1年間超音波していない!

中には(超音波ではなく)1年目のCTで診断されているケースもあります。(つまり1年後に超音波もなし)

 

実際に手術してみると、レベル1どころかレベル3まで転移が進んでいるものが殆どで、(中には)腋窩静脈から剥がすのに「かなりの」注意が必要だった症例もあります。

★正直なところ、このような症例は(そのまま)地元で手術していたら(手術途中で)手術不能として撤退されていたかな?と思ったりしています。

 

3か月に1回超音波していれば…

術後の経過観察にガイドラインは存在しないことは再三コメントした通りです。

それでは、どうすればいいのか?

患者さん自らが「自分を救うのは自分であり(残念ながら)目の前の主治医では無いかもしれない」という意識でしょうか?(同じ乳腺外科医として、ちょっと寂しいですが…)