土曜日、曇りとはいえこの時期は十分屋上に出れます。
冷凍シーフードをガーリックソテーして…
その上に3種類のレトルトカレーを半分ずつ載せました!
寒い時期のラーメンのように、
暑くなってくるとカレーが食べたくなります。
久しぶりのライスなので、トースト無しで(少し寂しい)
〇本文
近日公開予定の「カードを切れるか?」シリーズ
第2弾として前回のコラムで「超」早期発見 vol.1 小さな乳癌を出しましたが、今日はお約束の第3弾。 石灰化です。
2019年撮影
異常無し
1年後…
2020年撮影
中央部に「石灰化」出現
更に1年後
2021年撮影
明らかに増加
また、更に翌年…
2022年
ここまで来ると…
「ここまで来ると」何?
癌を疑って、当院紹介となったんだ。
タイミング的にどうなんだろう?
チョット、遅すぎない?
あんたの間隔ではどうなの?
残念ながら遅いね。
「癌」という結果を知っていることを完全に抜きにしても…
2019年に「全く無かった」⇒2020年「新規出現」
まずは、ここだろうね。
★2020年の石灰化所見はカテゴリー3
カテゴリー3自体は、経過観察もありだとは思いますが「1年間で新たに出現」という時点でST-MMTを通常行っている乳腺外科医であれば、ST-MMTを強く勧めるでしょう。
何故、前医では勧めなかったのだろう?
その施設にST-MMTがなかったから…
つまりその医師にはST-MMTというカードが切れなかったんだ。
まぁ―確かに…
無いカードはきれないもんなぁ。
本来なら(カードが無いのは仕方が無いとしても)
2021年で明らかに増加しているのだから、2022年まで待たなくても…
どうやら(石灰化が増加していても)エコーで所見が無いから経過観察となったらしい。
★だけど、「エコーで所見がでるまで、石灰化の成長を待っていたら(「成長を待つ」って、我が子の成長でもあるまいに・)石灰化だけで見つけるべき本来のマンモの役割を台無しにしている」ことになるよね?
2022年(前医でのMMG撮影の翌月)当院でのエコー
中央部分に石灰化を伴うマスがあるのが見えますよね?
ここまで石灰化が増加すると、このようにエコーでもマスとして認識できるようになります。
せっかく、石灰化で見つかった(筈の)乳癌がエコーで見えるまで経過観察されていたということか!
それって、(石灰化の)意味ないじゃん!
結局、浸潤癌
浸潤径5mm以上のHER2 positiveなので抗HER2療法(trastuzumab+chemotherapy)の適応となりました。
無論、リンパ節転移陰性の早期乳癌なのでpertuzumabの適応はありません。
ST-MMTというカード
自分で切れないとしても、せめて(ST-MMTのある施設に)紹介してくれればいいのですが…
♯しかし実際には(自分ではなく)他の医療機関に頼るとなると、どうしてもワンテンポ遅くなりがち(経過を無駄に長く見てしまう)となるのです。
皆さんにお願いです。
もしも担当医に「石灰化があります。経過を見ましょう」と言われたら…
『あなた、ST-MMTやってますか?(その施設にST-MMTの設備があるというよりも)』と、必ず訊いてください。
もしも、(ST-MMTを)やっていないのであれば、必ずそれがある施設へ紹介してもらいましょう。
★もしも(石灰化を)経過をみるとしても、(ST-MMTをやっている施設なのか?どうか?で)診断速度が変わってくるのです。