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今週のコラム 334回目 (4月中に動画配信予定の)「乳頭分泌」vol. 1

皆さん、こんにちは。

3月も終わりになり、いよいよ春本番を迎えようとしています。

夜中走っている私としては、冬の時期の「極寒(特に雨が降ると、体感温度が劇的に下がる)」は本当に辛かったし、休みの日に(たとえ晴れていても)寒くて屋上に出れないこともストレスでした。

その意味で、暖かさを体感するとまさに「人生の春?」を感じます。

と、以上は昨日(土曜日)の記載。

そして本日(日曜日)晴れてます! 気温も高いし屋上が楽しみ。

スパイスでチキンバターカレー作って、久しぶりに「赤」ワインかな?

(ポカポカ?の)屋上って、テンション上がります。

 

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バターチキンカレー

バターを入れるタイミング

玉ねぎを炒める際に(サラダオイルの替りに)バターで炒めるという人(説?)や、

いやいや、最後に入れる方がいいんだという人(説)

どうなんだろう?

取りあえず今回は、玉ねぎはサラダオイルで炒めて、スパイスを入れた後に「チキン投入のタイミング」でバターで炒めてみました。

どうでもいい事。

かもしれませんが、料理って奥深いですね?

 

 

 

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日曜日、晴天ではなかったけど、暖かい!

気持ちいい午後でした。

 

 

 

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最近、パンが旨い!

写真(下)の「いろいろ載った」パンの旨いこと!

相変わらずシャトレーゼの「香」も欠かせない存在です。

 

 

 

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カレーのおともに、カレーパン!(松戸の人気店のようです)

何とも「シュール」な組み合わせでしたが、どちらも最高!

 

 

 

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「かぼちゃの」種のパン(店員さんに確認しました)

「米粉」のバームクーヘン(名古屋)、赤ワインが気持ちいい午後でした。

赤ワインは Clos Du Mont-Olivet Chateau neuf du Pape 骨太の味わいです。

 

 

ところで、昨日(土)市川外来

術後フォローで「超音波してくれないから不安!」と、受診される患者さん達は相変わらず多いのですが…

(地元の主治医に秘密!で)当院で超音波を受けていく方が多いのですが、

珍しく「紹介状」を持って受診された方。西日本のが〇センター その紹介状の文面に『は?』

『術後のフォローでマンモグラフィーはで〇〇が、エコーが人材不足でできておりません。そこで、貴院での乳房超音波検査をお願いしたく〇〇じます。』

 

「人材不足?」 主治医の「あ〇た」がやればいいのでは?

エコー(僅か数分で終了)のために、遠路(かなり遠方)から「はるばる」お江戸(市川は千葉ですが…)まで…

 

以下、患部の写真が表示されます。

〇 本文

「乳頭分泌」動画補足

さて、金曜日(25日)に(今年最初の)動画撮影を行いました。(前回の動画は配信は年明けでしたが撮影そのものは年末でした)

内容は「乳頭分泌」 早期診断シリーズです。

★皆さんからのご意見どおり「短くコンパクトに」を心がけたので、『動画は(できるだけエッセンスだけにして)コンパクトに』そして、その『補足は「今週のコラム」で』としようと思いました。

実際の「乳頭分泌の動画配信は4月半ば?」あたりとなりそうなので、このコラムの方が先行することとなりますが、ご理解ください。

 

・早期診断には以下のケースがあります。

1.(無自覚での検診エコーでの)小腫瘤⇒ 精度の高い組織診

2.マンモグラフィー検診での石灰化⇒ ST-MMT

3.乳頭分泌⇒ 乳管造影⇒乳管腺葉区域切除

 

今回は上記3のお話しです。

 

皆さん「血性」があると神経質になりますが…

「一過性」のものは無視しましょう。(暫く様子をみることが肝要です)

 

 

 

単孔性」と「継続性」、そこに(白や緑は無視しましょう)

これら3つが重要(テストに出ます!)

 

 

 

何故「単孔性」が重要なのか?

それを理解するために、「乳頭と乳管(系)」の構造を説明します。

 

 

 

(この図には3本しか描かれていませんが)実際に乳管系は10数本あり、「それぞれ独立して」乳頭に開口しています。

この「独立して」が重要なのです。

 

 

 

 

(確率的に)異なった乳管系に同時に病変が生じることはありません。

病変が複数あるとしても、それは「同じ乳管に複数発生」するのです。

だから、乳管内病変が原因である乳頭分泌は単孔性となるのです

 

 

 

この「乳管内病変(腫瘍)」から分泌(崩れて出血することもあります=この場合は「血性分泌」となります)

 

 

 

ステップ1 乳管造影

 

この乳管(分泌のある乳管)を

①針金(ブジ―と呼びます)で拡げる

細いブジ―⇒(徐々に)太いブジ―

②造影剤を注入

上記①の操作で拡がった乳管に造影剤を注入

 

 

実際にブジ―で拡げているところ

麻酔は使いません。(我慢できる範囲)

 

 

 

実際に造影剤を注入しているところ

上記(ブジ―による拡張)無しでは造影剤はスムーズには入りません。

 

 

 

たかが「乳管造影」、されど「乳管造影」

コナンドイルの「失われた世界」を引き合いに出すまでもなく…

「失われた技術」と、言えます。

次回、紹介するステップ2である、「乳管腺葉区域切除」

正確な「乳管造影」無くして、正しい「乳管腺葉区域切除」無し。

分泌している乳管(乳管内病変が存在している乳管)に正確に色素を入れられなければ、「その乳管を切除することができない(誤った乳管を切除してしまう)」からです。

(続く)