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今週のコラム 288回目 「早期発見」と「早期診断」 早期診断を妨げる「困った」乳腺外科医…

ゴールデンウイーク最終日。

皆さん、どうお過ごしですか?

ゴールデンウイーク前に、コロナワクチン2回目やりました!(皆さん、お先にスミマセン)

2回目は副反応が強いかも?なんて噂もありましたが、全く何もありませんでした。

もしかして「プラセボ?」なんて疑惑も…(冗談です)

 

横須賀

このゴールデンウイーク中、用事?があり横浜のホテルに滞在しました。

 

とても、いいホテルで大満足

さて、ホテルに滞在していてもランニングは欠かせません。

 

「まずは、大きな道路へ出よう」

深夜の横浜(緊急事態宣言中であり、人もいない)を国道にぶつかるまで直進

道路標識(青看板)には『横須賀、金沢』とある。

※ ここでいう金沢とは(勿論、北陸の金沢ではなく)あの「金沢文庫の金沢(横浜市金沢区)」であることは、後に(走っている中で)通りがかりの看板などで知ることとなる。

「横須賀かぁ、(km表示はないけど)頑張って走ってみるか!」

これが、結構遠かった!

結局、横須賀まで行って帰ってきたけど久しぶりのフルマラソンを超えたランニングとなりました。(横浜のホテルに辿りついたときには夜も明けてました。まぁ、天気が良かったのが幸い)

なんとなく、「どうせ走るなら、中途半端でなく後に語れるようにしようかな? まぁ、休日だし」

その日は、1日(心地よい疲労というよりは)「本気の疲労」感。

 

「早期発見」と「早期診断」

似て非なるこの用語

せっかく「早期発見」できても…

そこで皆さんが選択する医療機関によっては、「早期診断」が妨げられてしまう!

 

Aさん 40代女性

マンモ検診で要精査

 

皆さん、解りますか?

正常(右)に比較して左(赤部分)が「ギュッと」引き攣っています。

これをdistortion(構築の乱れ)といいます。

『左乳腺に、何か硬いものが(周りを)巻き込んでいる』ような所見

 

 

Aさんは、B病院を受診します。

まずはMRIね。

どうやら、この医師は(巷に溢れる)MRI大好き医師のようです。

 

 

MRIでも左外側の引き攣れ部分に造影効果があります。

 

そこで、CNBされましたが…


結果は「良性」でした。

「MRIが気になるから半年後エコーにします」

 

そして半年後…


「エコー所見は微妙だなぁ」

「結論つかないから、4か月後また来て」

 

せっかく(検診で)「早期発見」されたのに、半年以上経っても「診断されない」ことに、さすがにAさんも痺れを切らして

東の端の病院を受診されたのです。

 

不整形なエコー像

 

 

 

 

このエコー像は、癌の可能性が高い。

「何故、前医で診断つかないのだろうか??」(正直な疑問)※※

ということでMMTE施行 乳癌の診断となりました。

★ せっかく検診をうけて「早期発見」されたのに、「早期診断」されないのは本当に残念。

その思いが、私の「確定診断希望メール」の原動力であり、(これからの)「早期発見ならぬ早期診断の」動画に繋がるのです。

※※ 最近のQAで(結果的に)手術病理でリンパ節転移が多数あったのに、(どこかの)がん専門病院で「腋窩細胞診を3回もやって、悪性が出せなかった」などという記載がありましたね?

正直、そんな程度の精度では話にならない。そう思いませんか?

細胞診も組織診もやるからには「100%」でなくては、患者さんが可哀想。