最近、スマホが壊れradikoが聴けてません。
docomoは予約でないと無理だし、ようやく土曜日に予約がとれたところです。
SUICAでの買い物もできないので、(現金を持ち歩かない生活に慣れてしまっていたので)不便です。
real timeで聴けなかった「NISSAN あ、安部礼司 ~ BEYOND THE AVERAGE ~」も諦めるしかありません。
便利になればなるほど、(それを失ったときの)代償も大きいようです。(来週のコラムでは「スマホ復活!」と報告できそうです。 そんなこと、どうでもいい?)
〇本編
前回、「石灰化(他院で)難関症例」を紹介しました。
(前医での)経緯は3者3様であり、東南アジアでの症例(今週のコラム 症例2)のように実際に3回もtryして駄目だったケースもあれば、「皮膚に近い」とか「淡い」とか実際にtryもせずに諦めたりです。
『難しそうだから…』でtryせずに「楽勝症例」だけをやっていては、いつまで経っても上手にはなれません。(手術にも言えることですが…)
ここでは症例1について、「乳房内再発を防ぐ手術とは?」を考えてみましょう。
(略歴)
Aさん 20歳代後半 女性
2年前2mmの浸潤癌で温存術 断端陰性だが乳頭側に近接していた 下図 注 3 )の部位
定期検査のマンモグラフィーで、術後の(特に乳頭側)の部位に石灰化 下図 注 4 )の部位
前医術前のマンモ 術後2年でのマンモ
断端が近接しており、riskの高い部位に術後2yして石灰化出現したことが解ります。
つまり「(乳頭側)断端に再発した)その部位の石灰化では?
と強く疑うべきであり、「MRIでうつらないから」とか「皮膚に近いから」という理由で経過観察とするのは不適切でしょう。
それでは、このような「乳頭側断端から再発」という事態を防ぐ方法は?
前医で実際に行った「部分切除」 私が通常行う(乳頭の裏までとる)部分切除 ★乳頭は切除しません。
実際の乳腺で見ると
その部位だけ切除する手術(前医) 乳頭側への拡がりを想定し乳頭裏まで切除する手術(当院)
乳房内再発では、往々にしてこのように「乳頭側に(温存乳房内)再発」します。
それは、乳癌が「乳頭から放射状に延びる乳管」から発生して、その乳管内に進展する(これを「乳管内進展」といいます)のだから当たり前なのです。
私の温存手術は(腫瘍がどこにあっても)必ず「乳腺の端~乳頭を超えた(乳管の広がりを考慮した)切除範囲」としています。
ネット上、温存手術後の乳房内再発は20%(!)~5%まで幅があると思います。これは手術のやり方なのです。