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江戸川病院乳腺センター長 田澤篤 さん 228件

江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-12-15 11:11:43  掲示板 2024年12月15日~12月21日

本日の生動画配信、ご参加ありがとうございました。
以下、補足

無治療での再発率15% ホルモン療法を行ったら5%再発率を改善
⇒これを分解すると
(手術した時点で)
85%は(そもそも)癌はどこにも残っていない★
15%は(画像上見えないだけで)癌が「どこかに」存在している★★
この15%の内 
10%はホルモン療法をしても(治らず)再発する。★★★ 
5%はホルモン療法をすることで(癌が存在していたのに)完全に治癒する。★★★★

遠隔転移とは「画像上癌が見える状態」ではあるが、ここで抗癌剤なりで治療してcCRとなった場合、理論上以下の2つに分けられる
①(画像どころか)実際に消失している。
②(画像では消失しているが)小さいだけで存在している
無論①であることが望ましいが、やはり一度「可視化」した以上②の割合は高いと考えられる。
ただし、この②は上記★★と同様の状態であり、そうであれば(その後の治療にて完全に治癒=根治する)上記★★★★も存在するということ。
    ↑
(無論①であることが望ましいが)とにかくcCRを達成すること。そうすれば(②であったとしても)★★★★が実際に存在するのだから、その可能性を少しでも大きくすること。
そういうことなのでは。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-12-01 11:10:26  掲示板 2024年12月1日~12月7日

Key word はgame changer
詳細は、今さっき掲載した今週のコラム474回目を参照しただくとして…
Trastuzumab-Deruxtecan から、私の頭から離れないこの言葉。
「成功体験 手術手技編」を書くにあたり、自分こそ患者さんにとってのgame changerでありたい。

今回のコラムには書きませんでしたが(次回に 手術手技編②?で記載予定の)前医で腋窩再発で腋窩郭清したけど、(腋窩だけで鎖骨下リンパ節を郭清しなかった、できなかったから)鎖骨下リンパ節に転移の残存を危惧して私が腋窩鎖骨下郭清した患者さん。(その方にとっては「再々」手術となるわけですが)結果的にその選択は正解でした。

自分の今迄の選択は良かったのだろうか?
そう思うのであれば(今からでも遅くない)game changerはここにいる。
なんて思ったりします。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-11-25 10:52:35  掲示板 2024年11月24日~11月30日

私の正面には「富士山」がはっきり見えていました。
昨日の私のコメントですが、これは比喩ではありませんでした。

江戸川病院の5階からは、綺麗に見えていたのです。


江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-11-24 11:05:45  掲示板 2024年11月24日~11月30日

動画生配信、ありがとうございました。

私の正面には「富士山」がはっきり見えていました。
成功体験のためには挑戦が必要であり、成功体験こそ自信をもって患者さんへ医療を提供する根拠となります。

セカンドオピニオンで某有名ながん専門病院の医師から『再発は何をやっても治らないから、辛い思いをする必要はない。緩和医療を勧めます』と、言われて(更に)当院へセカンドオピニオンに受診した患者さんがいました。
遠隔転移=治らない と断言していいのか?

その患者さんにも言いましたが、
当院では(そのように前医で言われた患者さんが)抗癌剤でcCR⇒その後CDK4/6inhibitor+hormone therapyで(毎年PETを撮影するたびに)cCR contineu ! と5年、6年過ぎた方も大勢いらっしゃいます。

成功体験(転移再発乳癌への挑戦)は、まさにそのような実例を紹介することで、「遠隔転移は諦めろ!」に風穴を開けたいと思っています。
そのような「成功体験」のない医師は(昔からの)教科書通りにただ「諦めろ」を繰り返し続けることでしょう。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-11-22 10:51:16  掲示板 2024年11月17日~11月23日

Q&A 小葉癌3c 11/20 15:50を回答していて…
質問が(ずばり)「根治出来ますか?」

質問者は私に「質問に対する回答」を期待するのではなく、(どストレートに)「私を励ましてほしい」という内容でした。

私がそう(励ましおじさん?)見えるのは、
『乳癌と診断された方が実際より「自分は悪い状態」と思いがち』という側面があります。
①ネット情報 不運な転帰となった方の手記
②担当医の問題 (ルーティーンで撮影する)CT, PETを撮影する際に『転移があったら手術はしない』などという極めて無駄な発言など

また、そのような無駄に心配させられると(もともと更年期に近い状態の卵巣が)ますます不安定となり典型的なホルモン刺激症状
1.胸の痛み
2.脇の痛み(正常な副乳が刺激されて起こる痛み)
3.鎖骨辺りの痛み、違和感
4.関節痛
    ↑
 これらを更に『転移では?』と、ますますエスカレートするのです。

このパターンは、かなり「あるある」なのです。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-11-19 07:55:01  掲示板 2024年11月17日~11月23日

「再々」連投です!
本日、掲載予定?のこのQを回答していて…
Q&A 転院による手術の延期 11/18 20:09』

内容は、QAで確認ください。
私が熱くなっているのは、その「画像診断の酷さ」と「生検精度の(あまりにも)低さ」です。
やはり「質の違い」を発信することで、この質問者のような悲劇(3年放置されていたとはいえ、「1cm以下の超早期乳癌」なので悲劇とは言えないとは思いますが、やはり最終的には再発率は上がってしまうのが癌の宿命なのです)が起こらないようにするためには、(もう謙遜など、どうでもいから)私が診断すること、そして(避けられたはずの再発をしないために)私が手術すること。
究極的には、それしかない。
私の驕りでしょうか?




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-11-18 09:04:42  掲示板 2024年11月17日~11月23日

昨日からの「連投稿」です。

12171 浸潤性乳管ガン 11/16 13:27を回答していて…
今日?掲載されるであろう質問3にあたります。

『現在の担当医から、このタイプのガンはしこりの大きさが1㎝を超えると転移してる可能性があると言われました。言われた時は動揺してしまい』
⇒「1cmを超えると転移している可能性がある」という発言ですが…
患者さんを無駄に心配させる必要あるのか??
(患者さんを怖がらせて満足を得ている医師←そんな医師は実在しないと思いますが)でなければ、こんなセリフを言う必要ある??

余程の性格的破綻者でない限り、この手の発現はその医師の絶対的な「経験不足」言い換えれば、自分の発言に自信が持てないことからくるのだと思います。

早期乳癌の初期治療の段階でCT撮ろうが、PET撮ろうが遠隔転移の可能性は極めて低いことを実感として自信をもって解っていれば、「早期乳癌なのだから、転移していることはまずありませんよ。安心して治療にすすみましょう」というセリフとなる筈です。

絶対的な「経験不足」これこそ、あらゆる諸悪の根源となっていると痛感しました。
今週末の「動画配信」では、この切り口を考えています。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-11-17 12:10:17  掲示板 2024年11月17日~11月23日

Q&A お礼 11/17 11:23 に回答して…

この方のように(初回手術は地元で行い)腋窩再発手術を当院で行う。増えてます。
無論、私が手術すれば(普通に)「鎖骨下まで郭清」するので将来的な「鎖骨下再発のリスク」をゼロにできる。
それだけでしょうか?

それだけでない事実を目の当たりにした症例を紹介します。
腋窩再発と告げられ(地元でそのまま)腋窩郭清
但し、その病理結果で想像以上に転移個数が多かった。
主治医から「レベル2までしか郭清していない」言われ、(こんない転移個数が多いのだから)手をつけていない「レベル3は大丈夫なのか?」と心配となり再(再々?)手術をご希望して受診。
その担当医はエコーも自分でしないようだが、エコーしてみるとレベル3どころかレベル2にもリンパ節がある。
そしてご希望通り「再々手術」
ここで気付いたことは、(レベル2まで郭清したというが)レベル1に残存組織が多すぎる!ということ。
普通に綺麗に郭清した術野ではなく(瘢痕となっているので)リンパ節の残存は不明とは言え「レベル1にもリンパ節のこっているのでは?」と疑われるような状況。
当初は(エコーで明らかに残存している)レベル2と3だけ郭清する手術のつもりでしたが、「これは残存の危険ありだな」と考え、レベル1の瘢痕+リンパ節?のような組織も切除して(術後は)通常の郭清後のように綺麗になった。
♯再々手術の場合には瘢痕が強固に血管に癒着するので神経は「倍」使ったが、(ここでも過去の成功体験のお陰で)粘れば絶対何とかなると気持ちを奮い立たせて成し遂げた。
レベル3も(本人にもお話ししたが)小さいながら硬く触知したので「やっぱり追加手術して良かった!」と思わせるものとなった。
結果として私がレベル1から3まで全て綺麗に郭清した形となった。

なぜ、このように(腋窩再発での)「腋窩郭清」なのに、「レベル1さえも中途半端な郭清となっているのか?」
理由は不明だが、日頃から郭清手技に熟知せず「腋窩リンパ節転移=術前抗がん剤」で腋窩郭清自体をないがしろにしている乳腺外科医が増えていることは無関係ではあるまい。

『腋窩再発の手術を、その医師に任せていいのか?』まずは、そこから真剣に考えてほしいのです。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-11-14 07:52:48  掲示板 2024年11月10日~11月16日

連日の書き込みとなります。
Q&A 非浸潤癌の検査結果を受けて (本日掲載予定?)
を回答していて…

担当医によって、なんて無駄に心配させられる患者さんがいるのか?
つくづく悲しくなってきました。
Key wordは「杞憂」です。
「空が堕ちてくるはずないな!」って胸を張って空を見上げて欲しいものです。

そもそも非浸潤癌なのに(保険適応外である)HER2を測定すること自体違法! というか、その医師が自腹で払いなさい!
複数針を刺して「非浸潤癌」なのだから、(無論)病変全体では浸潤部分が「数ミリ」は見つかるかもしれませんが、まるで全体が浸潤癌かもしれないような言い方は如何なものか?
『あんたのCNBは、そんなに見事に(浸潤部分が大部分なのに)その隙間の非浸潤癌のみに当たるのか?』
そうだとしたら神がかっているね。
患者さんを無駄に心配させるその態度が気に入らない。
しかも「浸潤癌かもしれないから」術前抗がん剤だと!!!
全くナンセンス。
あー、本当にいやになってしまいます。




江戸川病院乳腺センター長 田澤篤
2024-11-13 06:54:26  掲示板 2024年11月10日~11月16日

Q&A 右脇の付け根の痛み
を回答していて…

(本日?)掲載されるであろう上記Qをまずは読んでください。
質問者が「真剣に」心配しているのは勿論伝わりますが…
QAベテランの皆さんには(私のAを読むまでもなく)回答が予想されると思います。
何とか、このような「不要な悩み」が無くなるように啓蒙できないものでしょうか?