[管理番号:12042]
性別:女性
年齢:35
病名:
症状:左胸のしこり
投稿日:2024年09月06日
はじめまして 1ヶ月前に左胸に痛み、7センチ程の硬いしこりを見つけ受診しました。(痛みは1週間ほどで落ち着きました)
エコー、マンモの後細胞診をして細胞診の結果クラスⅤが出て組織検査して確定診断とのことだったのですが、組織検査では異常なしとの結果でした。
田澤先生の他の方への回答で、細胞診でクラスⅤが出た以上サンプリングエラーの可能性が高くとことん疑ったほうが良いとのことで大きな病院でセカンドオピニオンをして今はマンモトーム生検をして結果待ちです。
こちらの病院ではエコーの結果、炎症、むくみが起きていて乳がんでなく肉芽種性乳腺炎の可能性が高いと言われ、マンモトーム生検の結果待ちの間ステロイドを30m使用しています。
現在ステロイドを使用して3日経ちましたが、しこりに変化はありません。
マンモトームをした部分は少し柔らかくなってます。
質問なのですが、肉芽種性乳腺炎で細胞診クラスⅤが出ることはあるのでしょうか?
最初の症状からもう1ヶ月以上経っており、検査の結果も2週間後で乳がんなら進行しないか心配です。
また、もし肉芽種性乳腺炎ならステロイドを使用して何日ぐらいで効果が出るのでしょうか?
毎日検索しては不安になってしまいます。お忙しいとは思いますが、お返事いただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問なのですが、肉芽種性乳腺炎で細胞診クラスⅤが出ることはあるのでしょうか?
⇒通常はありません。
最初の症状からもう1ヶ月以上経っており、検査の結果も2週間後で乳がんなら進行しないか心配です。
また、もし肉芽種性乳腺炎ならステロイドを使用して何日ぐらいで効果が出るのでしょうか?
⇒1週間以内には効果がある筈です。
こちらの病院ではエコーの結果、炎症、むくみが起きていて乳がんでなく肉芽種性乳腺炎の可能性が高いと言われ、マンモトーム生検の結果待ち
⇒その医師がどの程度肉芽腫性乳腺炎の経験があるのか?注意が必要です。
★やはり一番重要なのは「絶対に癌でない」という確定をもらうことです。(もしもマンモトームで癌と診断されたら無論、きちんと癌の治療をしましょう)
実際は癌なのに(組織診が下手糞で)癌と診断されないことだけは絶対に避けてください。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/1
***
質問者様から 【質問2】
肉芽腫性乳腺炎
性別:女性
年齢:35
病名:肉芽腫性乳腺炎
症状:
投稿日:2024年10月02日
先日はご回答ありがとうございました。
あの後マンモトームの結果が良性と出て、現在は肉芽腫性乳腺炎の治療中です。
プレドニゾロン30m2週間→25m1週間→30m1週間と服用して飲み始めてからちょうど1ヶ月経ちましたがしこりの大きさに変化はありません。
マンモトームの後は少し小さくなりましたがその後変化なしです。
しこりは胸の真ん中から右側あたりに6センチ程度の硬いボールのようなものが入っている感じです。
田澤先生に質問したいのですが、細胞診悪性の後、組織診、マンモトーム生検どちらも良性が出たらもう安心して大丈夫なのでしょうか?
細胞診の見直しをしてもらってそちらも良性と判断されましたが、プレドニゾロンを服用しても変化が見られないこともありどうしても最初の悪性が気になります。
検査結果は良性で炎症と出たので肉芽腫性乳腺炎と言われましたが、炎症と出るのは肉芽腫性乳腺炎だけなのでしょうか?
また例えば炎症の中の針を刺していない部分に癌が隠れているということはあり得ますか?
エコーでは黒いモヤモヤとした影のようなもので覆われているのですが、田澤先生が見ればもし癌が隠れていてもわかりますか?
良性と出たものの、細胞診の結果がずっと気になっていて不安です。
このまま様子見でも大丈夫なのでしょうか?
もし癌の可能性があるなら遠方ですが田澤先生に一度見てもらいたいです。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
私はどうしても(過去の度重なる経験から)全面的には他人の組織診を信用することは(細胞診よりはまだ「マシ」とはいえ)できないことを、まずはご理解ください。
★
プレドニゾロン30m2週間→25m1週間→30m1週間と服用して飲み始めてからちょうど
1ヶ月経ちましたがしこりの大きさに変化はありません。
マンモトームの後は少し小さくなりましたがその後変化なし
細胞診悪性の後、組織診、マンモトーム生検どちらも良性
細胞診の見直しをしてもらってそちらも良性と判断されました
⇒これも、どうもねー。
細胞診クラスⅣなら、まだしも「Ⅴ」と出しておいて「実は良性でした」では、信頼度「がた落ち」となってしまいます。
質問者が「何を信じたらいいのか解らない」という気持ちもわかります。
ただ最近は(私のお陰?)肉芽腫性乳腺炎の認知度も乳腺外科医の中に上がったのか?
今までなら「無駄な抗生剤」や「無駄で残酷な切開」などが横行した「闇の時代」から(肉芽腫性乳腺炎として)プレドニンを処方する例も(このQAを見ても)出てきたのには、逆に驚いています。(何度も書きますがQAのお陰?)
しかも(ステロイドを使い慣れていないため)「10mgから」みたいなこともなく
「30mgから」開始していることも実は驚いています。
このまま様子見でも大丈夫なのでしょうか?
もし癌の可能性があるなら遠方ですが田澤先生に一度見てもらいたいです
⇒普通に考えれば…
マンモトームで良性と出しておいて「実は癌」という可能性は当然低いとは思います。
しかし、冒頭の★でコメントしたように「どうしても私には信じきれない」というのも正直なところです。
私が診察すれば「肉芽腫性乳腺炎と断定できる所見」であれば、(私自身がマンモトームを追加することもなく)「100%肉芽腫性乳腺炎ですよ」と言い切れますし、
逆に「癌の可能性も否定できない所見」であれば、「私自身がマンモトームをして100%確定診断つける」こともできます。
やはり究極的には「その日にマンモトームをすることを前提」として(場合によっては生検はしない)「確定診断希望メール」してもらうことが最善でしょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/21
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