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乳管内腫瘤

[管理番号:5619]
性別:女性
年齢:33歳

 
 
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質問者様の別の質問

新たな管理番号としました。

質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。

管理番号:9625「コロナワクチンによるリンパ節腫大
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出産経験なしです。
 
半年で2度ほど乳腺外来に通い、2月と7月、エコーのみで乳腺症、と言われましたが、
1.2ヶ月前に右胸の乳頭らへんに触れると、水分がついてるなと思っており、押すと明らかに透明な分泌液が出ました。
常に出るわけではありませんが同じ場所から出ます。
 
そこで、今回いつもはエコーのみでしたが、今回はマンモグラフィーをする事になりました。
エコーの結果、
紙でもらった原文を載せますが、
腫瘤形成性病変
右EA カテゴリー2~3
混濁のない拡張乳管内に低~等 エコー腫瘤見られます。
12×6×5mm
内部はほぼ均一 後方エコーやや増強
血流表示豊富 直線的なものあれば蛇行する表示あり
腫瘤非形成病変
リンパ節の描出
は、なし
コメント
右E A領域 の乳管内腫瘤良悪 識別検査 要
とありました。
 
診断
右乳管内腫瘍
 
60代ぐらいの人でしか見た事ないと言われ、頭が真っ白です。
パチンという大きな音がなる組織針を2回ほど刺して、週末に結果がでますが、何が何だかわからず混乱しています。
ペーパーでとった分泌液は400で、通常は100です、と言われました。
エコー結果の紙も説明されたのかもしれませんが、頭が真っ白だったことで、わかりませんでした。
自分で調べれば調べるほど不安が増します。
血流豊富、や、60代ぐらいの人、など、
良性の場合、また悪性の場合どうなるのか、など不安だらけです。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
メール内容からすると(年齢も考慮し)「乳管内乳頭腫」が第1候補となります。
ただし、「押すと明らかに透明な分泌液が出ました」とあるのだから、「乳管造影すべき」でした。
 
「60代ぐらいの人でしか見た事ないと言われ」
⇒??(このコメントは気にする必要がありません。 意味不明です)
 
「パチンという大きな音がなる組織針を2回ほど刺して、週末に結果がでます」
⇒「腫瘤非形成性病変」の診断に(質問者が行われた)「バネ式針生検では不十分」と思います。
 
 本来なら「乳管造影」を優先すべきですが、(それができないのであれば、次善の策として)「マンモトーム生検を選択すべきなのです。
 ♯トップページの「腫瘤非形成性病変」をご参照ください。
 

「ペーパーでとった分泌液は400で、通常は100」

⇒分泌液の検査には大した意味はありません。(無意味です)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

乳管内腫瘤
性別:女性
年齢:33歳
 
以前5619でお世話になりました者です。
本日 CNB針生検の結果を聞きに行きました。
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[臨床診断]
右乳管内腫瘤疑い
[病理組織学的診断]
部位:右 乳腺E
針生検(検体適正)識別困難
[初見]
拡張した乳管内に篩状の腺が見られる乳管内病変です。
巾の広い血管線維間質が認められますが、一部で筋上皮との二相性が不明瞭です。
特殊染色を行い両悪鑑別を試みます。
推定病変:乳管内乳頭腫 あるいは 乳管癌
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11/(上旬) に結果がわかるので もう少し待ってくださいと言われました。
 
以前1563「針生検の結果がなかなか出ません。」でご相談された方の文章の中に病変が微妙であり、通常の染色で確定できないので、特殊染色の追加が必要とは自分なりに調べて理解しました。
これは仕方がない事だとも理解しています。
病院でいただいた初見の内容が分からず、ご質問させていただきたいです。
 
?篩状の腺が見られる→篩型?なのでしょうか?
充実性のがん細胞の増殖の内部でふるいのような構造を示す、多数の腺管形成が認められる、とありますが、非常に悪性のもので転移などしやすいタイプ、ということでしょうか。
 
?巾の広い血管線維間質 → こちらは調べても分かりませんでした。
 
?一部で筋上皮との 二相性が不明瞭→ 二相性が不明瞭、が癌を疑うという意味は分かりましたが詳細は分かりませんでした。
そして、ここからは今後の事です。
若いから良性の可能性が高いと何度も言われましたが、ここで色々と学ばせていただき、乳管造影の大切さや、乳管区域切除が大切だと理解して、話を聞きました。
しかしながら良性の場合は経過観察のようなことをおっしゃりました。
この時点で、関西在住ですが先生にお世話になりたいと思いました。
 
わたしは良性であっても、乳管内を確実に乳管区域切除をしたいと思っています、
また、乳管造影やマンモトーム生検をする方がいいのでは?とも医者に伝えましたが、ちゃんとCNBで針生検ができているから大丈夫、これ以上 針をさすなんて・・・と言われました。
 
↑特殊染色にまで発展しているので、こちらは信用していいのでしょうか。
私を思ってなのかもしれませんが、わたしは不安な思いで経過観察をしたくありません。
同時に悪性の場合、転移していたりしないか、不安です。
針生検をしてから、反対側の腕が変に腫れているような気もします。
先生に今後について質問です。
 
?乳管造影・マンモトーム生検を再度する必要がありますでしょうか?
※これは先生のところでお世話になる場合
 
?先生のところでお世話になる場合、予約がどのぐらい時間がかかりますでしょうか?
一番心配なのは悪性だった場合、転移や状態が悪くなるような気がして不安です。
また同時に良性だった場合も、良性が悪性に変わることはないが、その周りで悪性に、という事になるのでは?ととても不安です。
 
?結果が出るまで私がするべき事はありますでしょうか?
 
?万が一 悪性だった場合、良性だった場合も、お世話になる前提で実際見ていただくまでにメールなどでサポートいただけますでしょうか?
以上になります。
長くなり申し訳ありませんでした。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
 
「?篩状の腺が見られる→篩型?なのでしょうか?」
⇒篩(ふるい)状の増殖形態は「乳管内増殖性病変」によく見られるもので「非浸潤癌との鑑別が必要」となります。
 
「非常に悪性のもので転移などしやすいタイプ、ということでしょうか。」
⇒とんでもない勘違いです。
 「乳管内」なので「転移など起こさない」ものです。
 
「?巾の広い血管線維間質 → こちらは調べても分かりませんでした。」
⇒これは「乳管内増殖性病変の特徴」です。
 茎(血管の入った)で「ぶら下がっている」のです。
 
「↑特殊染色にまで発展しているので、こちらは信用していいのでしょうか。」
⇒乳管内病変の診断は難しいのです。
 やはり「針生検での診断は100%ではない」とは思います。
 
「?乳管造影・マンモトーム生検を再度する必要がありますでしょうか?」
⇒分泌が続いているのであれば、「それに越したことはない」です。
 
「?先生のところでお世話になる場合、予約がどのぐらい時間がかかりますでしょうか?」
「?万が一 悪性だった場合、良性だった場合も、お世話になる前提で実際見ていただくまでにメールなどでサポートいただけますでしょうか?」

⇒秘書メールなら…
 分泌が続いているなどの状況に応じて案内はできます。(電話予約だと市川でも3カ月はかかるとは思いますが)
 
「また同時に良性だった場合も、良性が悪性に変わることはないが、その周りで悪性に、という事になるのでは?ととても不安」
⇒そこが「乳管腺葉区域切除の肝(キモ)」です。
 

「?結果が出るまで私がするべき事はありますでしょうか?」

⇒焦る必要は全くありません。

秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。

 
 
 
 

 

質問者様から 【質問3】

乳管内腫瘤
性別:女性
年齢:33歳
 
以前からご相談させていただいたものです。
特殊な染色の結果が出ました。
筋上皮との二相性は保たれており、CK5/6は一部に陽性細胞が見られます。
良性の所見です。
とありました。
 
主治医には良性と言われましたが、
CK5/6は一部 陽性細胞が見られる、という点が非常に私自身、引っかかっております。
もう良性と出ているのだから乳管造影もする必要がない、と主治医に言われましたが、わたしは自分で納得をしたいと思うので、12/9にメディカルプラザ市川で乳管造影でお世話になります。
 
よろしくお願いいたします。
上記の気にかかるところについて主治医に質問しましたが、適当な感じで分からず、教えていただきたいです。
乳管造影の際には、触診などもあるのでしょうか?
乳腺症と言われていたのに、こういう事になり、他に悪いところもあるのではないのかと不安なので、乳管内腫瘤だけではなく、改めて診ていただきたい気持ちがあります。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
 
「筋上皮との二相性は保たれており、CK5/6は一部に陽性細胞が見られます」「CK5/6は一部 陽性細胞が見られる、という点が非常に私自身、引っかかっております。」
⇒これは質問者の勘違いです。
 そもそもCK5/6は筋上皮細胞を染色するものであり、「全部」が染まることはなく「一部=モザイク状」に染色されることが「良性の所見(癌の場合は筋上皮を伴わず、乳管細胞のみが増殖するため)」なのです。
 
 
 ○ただし、今回の焦点は「そこ」ではなく、そもそも「その部分の組織(だけ)を調べることで十分なのか?」ということです。
  単孔性分泌であるなら、「その乳管を調べる=乳管造影」べきだと思います。
「乳管内腫瘤だけではなく、改めて診ていただきたい気持ちがあります。」
⇒それも大丈夫です。
 
 

 

質問者様から 【質問4 乳管内乳頭腫】

性別:女性
年齢:33歳
 
管理番号5619でお世話になり、12/○にメディカルプラザ市川で乳管造影をし、12/○に江戸川病院にて術前検査をし、今年1月に乳管腺葉区域切除をしていただきました。
病理結果は、異型を伴う乳頭腫(良性)でした。
異型はグレーゾーンとのことでしたが、先生に手術をしていただかず、
経過観察でそのまま様子見でいたがためにいつか悪性になる、なんてことを考えただけで恐怖しかありません。
関西から通院しているため、病理結果を新幹線でずっと目を通して帰宅しました。
『異型』と検索して、調べましたが、逆に分からなくなりご相談させていただきました。
 
1.
この年で異型ということは、将来的に乳がんになる可能性が高いタイプ(どういう言葉を選べばいかわかりませんでした)なのかもしれない、と不安になる自分がいます。
乳管内乳頭腫自体が癌になるわけではないが、周りが癌になる可能性が
あるとのことで、その乳管を切実すれば、今回の乳頭腫が起因するものはない、ということはいえど、異型という聞きなれない言葉にシビアになっています。
 
これは良性だったが異型に変わっていく過程でわたしは手術をした時は
異型になった状態だったのでしょうか?いきなり異型になることはありますでしょうか?
コラム110回目の先生の結果で良性・異型・悪性とありましたが、自身が異型とは思っておらず、
年齢的なグラフでも同じ年齢の方は良性でした。
 
もちろん年齢は関係ないということは理解していますが…
たとえば他の箇所(乳がんではない箇所)が癌におかされていて、前兆で乳頭腫が異型だったり・・・など、自分の病理結果でモヤモヤしています。
もちろん先生の言葉(私の内面の気持ちを察したかのように)
「完全にとり切っているから問題ない」とおっしゃった言葉で冷静になって考えてはいます。
しかし「異型」という結果に違和感といいますか、自身の状態がどういう状況だったのか、がしっくりきていません。
ネットで検索をしても、専門的なことが記載されていて、あまり分かりませんでした。
悪性との違い、や良性と異型、悪性の状態の違いが分からなかったのです。
 
※自身がこのサイトで自分の身体に向き合うきっかけができ、最初に通院していた医師の意見を鵜呑みにせず、自分が納得できるまで調べ、お世話になり、今回の結果に至ったことは本当に自分の選択に悔いがなく、心の底から良かったと、そう思っています。
結果に納得していない、などではありません。
少しの不安を解消して、自分の身体と向き合い続けたいという気持ちであることをご理解いただけるとありがたいです。
 
2.管理番号1143の先生の回答では異型乳管過形成はそもそも癌だとお答えされています。
わたしの結果はDCISとADHとするには不十分と記載がありました。
この異型乳管過形成は異型を伴う乳頭腫との違いはなんですか?
同じなのでしょうか、そもそも癌だという言葉に過敏になり、教えていただきたく思います。
 
3.管理番号4090の先生の回答に1~4の可能性という返答があり、
 1.(増殖性の高いタイプの)乳腺症の範疇
 2.Flat epithelial atypia(f.e.a)のような異型病変(異型を伴う乳頭腫も含む)
 3.Atypical ductal hyperplasia(ADH)のような「低悪性度」だが癌といえるような病変(ただし、範囲が狭い)
それの中でいうと、わたしの結果は「2」でしょうか。
 
2と3の違いが分かりません。
また2のf.e.aという言葉は初耳で違いについて教えていただきたく思いました。
以下は削除していただいて結構です。
★以下は、質問者が「削除していただいて結構です。」とありましたが、大変参考になる内容だと思うので、全面掲載します。
 特に個人情報的に問題無いと思いますが、不都合な際にはご連絡ください。


秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。

 
 
田澤先生、本当にお世話になりました。
 

関西から入院をしたので仕事を退院日から2日休んだものの、退院後に新幹線で問題なく帰宅し、また先生がおっしゃったように何事もなかったように仕事にも復帰し、普段通りの生活ができています。
 
わたしは当時通院していた医師の良性という言葉に安心し、信用しようとしかけていました。
人間、やはり「良性」という言葉に安心をするのだと思います。
 
何気なくスマホで検索し、自分の身体の状態が安心しきってはいけない状態なのだ、とハッとさせられました。
そこでこちらのサイトに出会い、質問させていただきました。
 
自分の中で当時の医師の説明・診察内容に納得がいかず、また、その医師の説明があやふやで違和感を覚えたことで、再度 自分で自分の状況を把握するべく、この乳がんプラザに出会い、改めて自分の身体の【真の状態】を知りたいと思いました。
 
当時、同時並行で乳がんプラザの閲覧と病院の通院をし、医師には良性だ、時間の無駄だ、その年齢なら大丈夫、しかも手術で傷をつけるなんてと言われ、紹介状の話をすると、医師に「いままでの僕の診察も無駄になる」と、小声で言われたことは絶対に忘れられません。
それでも負けじと「良性であっても不安な毎日を過ごすよりも手術をして、ちゃんと納得したい。
経過観察はできない」とわたしは言いました。
 
この医師はわたしの結果を聞いてどう受け止めるのでしょうか。
単孔性分泌で乳管内病変がある場合に現在の医療で「乳管造影」が定着していない事実や全身麻酔での切除をおこなうことで抹消まで切除できること、腫瘍が直接的に悪性にならなくても将来的に悪性になるリスクが非常に高いこと、など、このサイトに出会わなければ知れなかった、教えてもらえなかった、たくさんのことがありました。
 
正直 関西からの通院は交通費も時間もたくさんかかりましたし、年齢的にも手術に抵抗がなかったといえば嘘になります。
ひとりで行くと決めたものの、やはりお見舞いもなく、孤独と不安でいっぱいな気持ちで入院日を迎えました。
しかしながら江戸川病院に入院した時の看護師さん達が
 
館内のwifiの場所や受付横の水槽のことや談話室のこと、など、気にかけて声をかけてくださいました。
朝と夜勤交代の際も必ず名乗り、私がお手洗いに行っていても待って挨拶をして帰られました。
事務の方が奈良から来ていることを知り、雪の影響は大丈夫か聞いてくださったことも。
何気ない気遣いのおかげで不安が安心に変わり、手術日を迎えられたと思っています。
そういう意味で、わたしは自分の選択肢に後悔もなく、正しい選択だったと思っております。
 
同世代でSNS上で乳頭腫であることあげているひとがいますが、わたしは自身も何ら問題ない「良性」だと言われていたはずの腫瘍がふたを開けたら「異型」であり、将来的に癌になる可能性がありました。
ブログでも乳頭腫が癌だったという内容を綴っている方もいらっしゃいます。
 
特に年齢だけで、統計学的な判断しかなされない医師であれば、もしかするとわたしのような選択をせず「乳管造影の重要性、その存在を医師ですら知らない」や、手術したくても「年齢的に問題なさそう」や、
「江戸川病院にお世話になりたいけど病院が遠いという時間的なこと」や「担当医が良性だといってくれているから・・・」と、分かっているようで決断できない人はたくさんいると思います。
 
相談したい気持ちもあるけど、その気持ちを行動にうつせないひともいらっしゃると思います。
でも、私は自身が癌ではないといえど、異型で癌ではなくともグレーゾーンで経過観察しなくてよかった結果でした。
同じことで悩んでいる人がたとえ癌であっても早期発見であったり、将来的に癌のリスクが高い良性であっても、自分の身体を医師に預けるのではなく、自分で身体と向き合い、納得していただきたいです。
 
いつか、もし、コラムなどで乳管造影や乳管腺葉区域切除を取り上げることがあれば、わたしを例にあげていただきたいです。
これをみて、もしかすると誰かが自分の身体と向き合い直し救われるかもしれないからです。
生意気なことを言って申し訳ありません。
 
年齢的に問題ないと言われたと同世代ぐらいの患者さんが安心して経過観察で、実はもしかすると癌になってしまうかもしれない…
と思うと、わたしが自分の身体と向き合うきっかけをこの乳がんプラザで与えていただいたように、わたしもこういうカタチで誰かのためになりたいと思いました。
 
自分の中で解決している人や医師に言われるがまま受け入れている人もいると思います。
不安だからこそ、他院で違う医師に診察しているにもかかわらず、違う考えをほしいと思う人がたくさんいらっしゃるのがこちらだとも思います。
田澤先生のおかげで自分の身体と向き合う大切さと、医師の判断を鵜呑みにせず最終判断は責任もって自分で決めることを教えていただきました。
市川で定期検診でお世話になりますが、今後もこちらを拝見させていただきます。
この度は本当にありがとうございました。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
メール内容を読みました。
 
「atypical papilloma(異型を伴う乳頭腫)」
これは、しばしば、この手術で発見されます。
 
★想い出して欲しいのですが…
 この手術は、その「乳管を乳頭直下~末梢」まで完全に切除しているのです。
 「異型」病変は、(数年して)癌になるかもしれませんが、「もう、それはない」のです。
 これぞ、究極の「癌の予防」だったわけです。(おめでとうございます)
 ♯手術をして、良かったですね。ということです。
 
「これは良性だったが異型に変わっていく過程でわたしは手術をした時は異型になった状態だったのでしょうか?
いきなり異型になることはありますでしょうか?」

⇒良性は生涯良性、だし癌は生涯癌です。
 異型病変とは(癌とは言えない低異型の病変が)小範囲ということです。
 これが(時間経過とともに)「低異型度の癌」となると考えます。
 
「たとえば他の箇所(乳がんではない箇所)が癌におかされていて、前兆で乳頭腫が異型」
⇒乳管内乳頭腫は「他の乳管系とは無関係」です。
 
「この異型乳管過形成は異型を伴う乳頭腫との違いはなんですか?」
⇒ADHよりも「異型の程度が低い」ということです。(ADHは2mm以上あれば、低異型度の癌ですから)
 
「それの中でいうと、わたしの結果は「2」でしょうか。」
⇒その通りです。
 
「2と3の違いが分かりません。」
⇒異型の「程度」の問題です。
 
 

 

質問者様から 【質問5 乳管線葉区域切除の術後について】

性別:女性
年齢:34歳
 
管理番号5619でお世話になりましたものです。
1月末に手術いただいて、なんとなく本日 夜にベッドに寝て右腕を上げ、左手でさすっておりますと、
手術をした右胸の内側 胸と胸の間の谷間の下らへん(俗に言う内側の下
というところなのでしょうか)が、なんとなくしこりのような、違和感があるように思いました。
特に万歳をした時は感じないような気もしませんが、万歳をしている右腕を少しくの字(敬礼のような)曲げると、特に違和感を感じます。
くの字にした際は左胸も同じ箇所にあるような気もしますが…
 
一度おかしいかな?と感じてしまうと、さする程度と思っても焦りで力んでしまったり、変なことを考えるあまり、冷静さを失ってしまいました。
現在、生理1週間後ぐらいになります。
冷や汗が出てどうしようという気持ちでいっぱいになり、連絡させていただきました。
手術にて乳管内腫瘍をとり完治した、とホッとしておりましたが、半年もたたないうちにこういったことがあり、焦りと不安でいっぱいになっています。
関西なのですぐ診ていただきたい気持ちもありますが、少し難しいため、以前行っていた病院に行くしかないかなと思っております。
 
しかしながら乳管内乳頭腫だから経過観察で大丈夫と言われ、手術して異型だったこともあり、何か悪性のような気がして、不安であることも事実です。
エコーや触診は最低限 診てもらう必要があるのかとも思っておりますが、触診は医師がしますが、エコーはエコー室の人がします。
マンモグラフィはするべきなのか、様子を見る方がいいのか、どうすればいいのか、冷静に考えることができません。
サーっとなでるだけであると思っても、しこり探しではなく自分の状態を知るためだと思っても、やはり冷静になれない自分がいるのが正直なところです。
例えば、今年の1月にエコーと触診もいただいたが、悪性のしこりが急にできる、など、こういったことは現実にあるのでしょうか?
乳がんの知識が無知でありながら、色々と再発や転移など頭をよぎり、気持ちが落ち着きません。
 
不安でまた先生に診ていただく前の時と同じ気持ちになっています。
ただ、先生に診ていただくとなると3カ月近くは待たないといけないと思っており、もし万が一のことを考えるとより不安です。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
 
メール内容を読んでいる限り、明らかなシコリではないようなので冷静に自己検診を月に1回行うだけでOKです。
どうしても心配なら、市川に予約すると3カ月後くらいになりますが、全くそれで問題ありません。
メディカルプラザ市川駅
 
「今年の1月にエコーと触診もいただいたが、悪性のしこりが急にできる、など、こういったことは現実にあるのでしょうか?」
⇒ありません。
 
「再発や転移など頭をよぎり」
⇒手術時期と年齢から、病理を確定しましたが…
 そもそも「異型どまり(しかも摘出した)」で癌でもないのに、「再発や転移」という用語自体当て嵌まりません。
 無駄な心配をすることなく、冷静になりましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問6 術後の経過について】

性別:女性
年齢:34歳
病名:
症状:特になし

前回ご相談させていただきました。

術後1年が経過しましたが、術跡もほぼ目立たなくなっています。

ありがとうございました。

去年の6月中旬にご相談した結果になりますが、
あれから 元々 先生にお世話になる前の病院で診てもらい、エコーをして(マンモグラフィはせず)
腫瘤非形成性病変
右術後部位に低エコー認めますが術後の影響と考えます、とありました。

異常所見認めず、とありました。

こちらは問題ないという判断でよろしいでしょうか?

3月末に市川で定期検診でお世話になるので先生に直接診ていただけばわかるかと思いますが…

追加で、ご質問があります。

2月上旬に人間ドックを受け、その際にヘリカルCTで胸部と腹部をオプ
ション追加して診てもらいました。

マンモグラフィやエコーは先生に診ていただくので追加せず、です。

胸部CT検査では、
右下肺野 粒状影とありました。

再検査要ではありませんでしたが、何もないわけではないようなので、不安です。

ただ手術をした箇所と近い?ように思ったので、
こちらに関しては、地元の市立病院の呼吸器内科で診てもらおうと思っていますが…
悪性のものなのではないかと不安です。

もちろん、ガンではなく異型だったことは理解しています。

手術をした事で(もちろん悪い意味ではありません)
影響などはあるのでしょうか?
※放射線治療をされた方は術後の影響と返信されているように思ったため

私の手術では術後の影響で、何か検査をすると、こういうことがある、みたいなものがあれば教えていただきたいです。

例えば 低エコーと6月に診断されましたが、その意味合いがわかりませんでした。

腹部CTでは腎結石の疑いもあるため、色々とマイナスな事ばかり考えてしまい、ガンではないだろうかと、変に不安になっております。

よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。

メール内容を読む限り…
物事をただ、ブラックボックスへ「丸投げ」して無駄に心配しているようです。
本当に心配する必要があるのか、(ブラックボックスへ丸投げせずに)「理論的に考える習慣」をお勧めします。

「こちらは問題ないという判断でよろしいでしょうか?」
⇒勿論!(検診をうけて、その結果を信用しないようでは、「受けない方がまし」というものですよ!)

「右下肺野 粒状影とありました。再検査要ではありませんでした」
⇒検診結果は信用しましょう。

「ただ手術をした箇所と近い?ように思った」
⇒何の関係があるのか??

 「乳腺の手術の部位と肺の部位が近い」など、(全く無関係であり)あまりにも「こじつけ」ですよ?(もう少し常識的に考えることをお勧めします)