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断端陽性の再手術についてと、抗がん剤について

[管理番号:7218]
性別:女性
年齢:46歳
病名:ハーツー陽性ホルモン受容体陽性の多発乳ガン、断端二方向陽性、グレード3,ki67,30%、リンパは転移なし。

症状:

2ヶ月前に、左脇ちかく(ふくにゅう)に、
七ミリ、乳輪よりに、四ミリのガンがみつかり、手術をうけました。

ふたつが、つながってるかも?ってことで、七ミリ、四ミリをつなげてきりとりました。
でもちがう方向にながれてるかもということで、再度手術をよていしています。
その際、全摘のほうがよいでしょうか
乳首乳輪も、すべてとるべきでしょうか?
術後の薬についても教えてください。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「その際、全摘のほうがよいでしょうか乳首乳輪も、すべてとるべきでしょうか?」
⇒本当に多発ならば、それが安全であることは間違いありません。

「術後の薬についても教えてください。」
⇒浸潤径が5mm以上あって、本当にHER2陽性なら・

 非アンスラサイクリンレジメンの抗HER2療法です。
 例)TC+HER 
   weeklyPTX+HER

 
 

 

質問者様から 【質問2 断端陽性の再手術についてと、抗がん剤についてる】

性別:女性
年齢:46歳
病名:
症状:

前回はありがとうございました。

再手術も無事終わりました。
全摘しました。

ギリギリまで乳輪、乳頭、残すか悩みましたが、すべてとってもらいました。

一回目の手術の時の話ですが…
7ミリと4ミリのあいだは、結局つながっておらず、断端陽性二方向とあり再手術をうけ、結果、一つ、非浸潤がありました。

計、浸潤2つ、非浸潤3つとなります。多
発乳ガンというのでしょうか?そうですよね?

今後の抗がん剤ですが、田澤先生は、非アスラサイクリンレジメンの抗HER2療法とおっしゃっていました。
TC+HER
weeklyptx+HER
かわらずこれでしょうか?

主治医もTC、ハーセプチン、パージェタといってられます。

でも、セカンド・オピニオンでは、よりリスクを下げるには、
AC-パクリタキセルと、パージェタ又は、ドセタキセル抗HER2療法は、合計一年とのこと。

年も若いからキツイのもたえられるだろうとのこと。

単純に、4クールより、6クールのほうが、やはり、効き目があるのでしょうか?
キツすぎて耐えられず、できなくなるのもこわいです。

再発のことを思うとどうしたらよいかわかりません。

あたしのタイプには、オンコタイプDXはできないときいたのですが、そうでしょうか?

食事ですが、ホルモン陽性は、大豆を毎日とるのはよくないのでしょうか?
日々食事をどうしてよいのか、わかりません。

豚、牛はたべてません。

治療中も、鶏肉、魚はたべないほうがよいのでしょうか?
食べないと、栄養たりないのでは?と悩みます。

HER2陽性は、普通の、1000倍から、
10000倍たんぱく質がみられると、書いてあるのをみて、たんぱく質とるのも怖いし、抗がん剤中は、逆に食べて、分裂させたほうが、薬がとどきやすいのか?など、わからないです。

田澤先生
おしえてください。

宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「多発乳ガンというのでしょうか?そうですよね?」
→用語的には、そうなりますが…(全摘しているのなら、どうでもいいことではないですか?)

「TC+HER  weeklyptx+HER かわらずこれでしょうか?」
→当然!(変更する理由が「毛頭」ありません)

「年も若いからキツイのもたえられるだろうとのこと。」
→そういう問題ではありません。『今週のコラム 100回目 !「若いから」抗ガン剤をしましょう。は過ちなのです。』を参照のこと

「単純に、4クールより、6クールのほうが、やはり、効き目があるのでしょうか?」
→そのエビデンスがありません。

 「きつければきつい程よい」という考え方は誤りです。

「あたしのタイプには、オンコタイプDXはできないときいたのですが、そうでしょうか?」
→勿論!
 あくまでもHER2陰性が適応です。

「食事ですが、ホルモン陽性は、大豆を毎日とるのはよくないのでしょうか?」
→大豆は身体にいいですよ。『今週のコラム73回目 「豆腐、納豆の摂取低下」も一因では無いかと思いを巡らせています』をご参照のこと

「日々食事をどうしてよいのか、わかりません。」
→和食中心がいいことは間違いありません。(上記コラム参照)

「豚、牛はたべてません。」
→ナンセンス!
 脂肪分は取りすぎない方がいいですが、「肉が悪い」など、単なる「都市伝説」です。(気にしないように!)

「治療中も、鶏肉、魚はたべないほうがよいのでしょうか?」
→ナンセンス!!
 青み魚の「不飽和脂肪酸」は身体にいいですよ。

「たんぱく質とるのも怖い」
→全くナンセンス!
 「HER2蛋白」と摂取する蛋白とは全く無関係。
  

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

ハーツー蛋白数値と、タモキシフェンについて
性別:女性
年齢:47歳
病名:
症状:
投稿日:2020年4月13日

田澤先生、昨年12月には、診察していただきまして、ありがとうございました。

ID番号 〇〇です。

エコーしていただいたおかげで、その後安
心して生活できました。

ハーツー陽性
ホルモン受容体陽性
多発乳ガン 7ミリと、6ミリ
非浸潤が3つあり
グレード 3
ki67 30%
リンパ転移なし
左乳房全摘

昨年6月には、TCを終え、ハーセプチ
ン、パージェタも先日終わりました。

そして、最後、腫瘍マーカーをしたのです
が、
CEA →1.2
CA15-3 →4.4
NCC-ST-439 →1.0以下
血清HER2タンパク→13.0

でした。
それで、ハーツータンパクが基準
値15.2以下なのに、13は、高いのでは?
と不安になっています。

あまり薬が効いていないのでしょうか?、
この先また上がりそうな数字でしょうか?
次の腫瘍マーカーが怖いです。

それと、ホルモンの方は、3ヶ月に一回の、ゾラデックスと、タモキシフェン(10年予定)服用です。

タモキシフェンのみはじめて、6ヶ月のとき、婦人科検診で、内膜が厚いと言われたが、ガン検査結果は、大丈夫でしたので、そのまま服用し、また3ヶ月たったので、
先日婦人科受診したところ、また内膜が厚い、6.1ミリと言われ、ガン検査の結果まちなのですが、婦人科からは、薬をやめるようにとかは言えない。

と言われました。

生理は抗がん剤からとまっています。

田澤先生でしたら、ガン検査が大丈夫なら、タモキシフェン継続されますか?
休薬にされますでしょうか?
今後どのような治療にされるのかお教えください。

田澤先生でないと安心できなくなってしまっています…
お忙しいところ申し訳ございませんが、
よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「それで、ハーツータンパクが基準値15.2以下なのに、13は、高いのでは?
と不安になっています。」

⇒正常範囲内を気にする理由がありません。

 マーカーとは本来、個人個人値が異なるので「絶対値」を見ても無意味。その「推移」を見ることに意味があります。
 そもそも「血中HER2」は私は測定さえしていませんが…(CEAとCA15-3で十分)

「あまり薬が効いていないのでしょうか?」
⇒再発予防として使用しているので「効いている?効いていない?」という議論自体、無意味です。

「田澤先生でしたら、ガン検査が大丈夫なら、タモキシフェン継続されますか?」
⇒婦人科がOKとしている以上、止める理由がありません。

「今後どのような治療にされるのかお教えください。」
⇒変更なし(上記)