
極上「モツ」
トースト食べたかったので、(本来「モツ」はご飯にこそ合いそうだけど)強引に「洋風」な装いで…

フルーツケーキやチョコに混じって、久しぶり?のバームクーヘン達
極上のひと時。
こんにちは。田澤です。
来週の「動画配信」へ向けて、いろいろ考えていました。
私なりに問題の本質に迫る事、ただし掲示板で書かれているようにその対象者は「まだ異常を指摘されているだけで、其の意味することさえピンと来ない」初心者なのだから、できるだけ「解りやすさ」に注意が必要となります。
まず、「ふーちゃん」さんの掲示板でのコメント
『「生検(確定診断)」vs「経過観察」、二択が存在している時点で“挙げ句の果てに(ガンだった)”という症例はなくならないんだと思います』
↑
まさに、その通りです。
ただ、ここを掘り下げていきましょう。
key wordは「質」です。
経過観察にも実は医師によって「質」があるのです。
具体的に、私だったらどうなのか? としてみます。
そこで、こんな表を提示します。(所謂、検診でのカテゴリー分類とは異なります)
私が(自分自身で、決めている)所見
1.乳癌の可能性はない。(断言できる)
例)嚢胞、artifact
2.乳癌の可能性は極めて低い
例)扁平な(碁石のような)線維腺腫
3.乳癌の可能性は「かなり」低いが可能性はある
例)扁平ではない線維腺腫や乳腺症
4.乳癌の可能性はあるが高くはない
例)歪だが、(癌よりも)線維腺腫をより疑う
5.乳癌の可能性の方が(良性よりも)高い
例)所見が小さい場合には、余程所見が強く無い限り「ここ止まり」となります。
3mm位だと、画像所見で乳がんを強く疑うのは難しい
6.乳癌の可能性がかなり高い
5mm以上あると、かなり境界の所見が判断しやすくなります。
例) スピキュラはないけど、やや不整形で境界不明瞭なもの
7.乳癌といいきれる
例)不整形でスピキュラがあれば、画像上ほぼ確定と言えます。
ざっと、わたしにとっては上記1~7までとなります。
それぞれに対してあんた、どうするの?
that’s a good question!
1は無論、return to annual check up
2も(生検せずに)return to annual check upとします。
♯ただし、「生検して欲しい。そうでないと安心できない」という「やや」心配性の人達もいらっしゃいます。私はその場合断ることはしません。『予約は少し先にはなりますが…』と、コメントしつつ行います。(無論、私の記憶の範囲では全て良性です)
なるほど
それでは3は?
ここがポイントとなります。
私は全例生検を提案します。
ただし、ここで『良性の可能性が高いのだったら、痛い思いはしたくない。経過観察にしてほしい』という方が(私の患者さんでは少数派ですが)存在します。
その場合には「6か月後」経過観察となります。
何故、6か月?
3か月でなくていいの?
3か月で経過観察するくらいなら…
それは経過観察をそもそもすべきではない(つまり、即組織診すべき症例)なのです。
つまり、この3のグループは「癌の可能性が少しはある以上、組織診で決着すべき」だけど、(それを望まないなら)「(患者さん希望で)6か月そのままでもOK」な所見、言い換えれば「3か月程度では、所見が変わりようがない」、リスクのほぼ無いグループと言えます。
4からは、絶対に「生検一択」となります。
それでも『私は(針が怖いから)経過観察にしてほしい』と言われたら…
そういうケースは実際には殆どありません。
やはり通常は「乳癌の可能性があります(実際にそうなので)」と言いながら「針生検します。よろしいですか?」の流れで、「でも、私は…」と断られるケースは殆ど無いのです。
更に(もしも6、7でも)「でも私は…」となった場合には、『申し訳ありませんが、それ(癌を経過観察することは)は、できません。他(の病院)をお探しください』と、丁重にお断りします。
なるほど!
それでは、最初の「ふーちゃん」さんの話に戻ると…
平たく言えば…
その医師にとっての「経過観察の領域が広すぎる」ということだろうね。
他院での診療を見て気付くのは
1,2に対しては(本来は経過観察自体不要なのに) 「乳癌の可能性はほぼ無い」などというコメントもせずに、「とにかく経過観察6か月」と(反対の意味の)無駄な経過観察をしがちだし、
♯その判断さえできないなら、全く存在価値が無いと言えます。
3,4を経過観察とするのは(巷では)結構多いと思います。
ある意味このゾーンは「グレーゾーン」であり、ここをどうするのか?が一つのポイント
患者さん側が自分がこの(3,4)であれば(積極的なら)自ら生検をリクエストすべきと(私は)思います。
問題はこの5、6です。(さすがに7を経過観察する医師はいない筈)
5は「小さいから」そして6は「(組織診の)手技に自信がないから」という「医師側の理由で」経過観察とされること。
これが最も罪深いことであり、それが存在していることに患者さん側が知らなくてはならないということです。
つまり、この「あってはならない」経過観察の裏には「組織診の手技の問題」が見え隠れするのです。
「その経過観察、実は医師側の都合ではないのか?」
この問題のそこが本質なのです。