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今週のコラム 426回目 あー、それ言っちゃった!

謹賀新年!

元旦のコラムです。初日の出も見れそうな天気らしいのですが、まだ日のデまでには2時間位あるそんな早朝の江戸川で書いてます。

L’ AVENUE

 

今年も大好きなテリーヌショコラ

西の国から届きました。

感謝です。

 

 

ねんりん家のクリスマス

 

限定版です。

ホワイトチョコが見た目にクリスマスしてます。

そして、その適度な硬さが内部のバウムクーヘンのしなやかさを引き立て、とても絶妙で驚きました。

 

 

 

バウムクーヘン達

 

ねんりん家 クリスマス

治一郎 エスプレッソ

そして、テリーヌショコラ

至福の時…

 

 

昨年も、皆さんのおかげでバウムクーヘンな週末を過ごさせてもらいました。

感謝です。

今年もよろしくお願いします。(って、バウムクーヘンの催促かい!)

注)そう言う意味(も、少しだけ?ありますが)ではなく、純粋なご挨拶です。

 

○本文

あー、それ言っちゃった!

 

時計の針を懐かしの2023年(と、言ってもほんの数週間前)に戻してみましょう。

Aさん(5年以上前に、その病院でBp+SN施行)

○年目の定期検査CTで「腋窩リンパ節腫大」を指摘され、細胞診でクラスⅤ

 

 

PET

levelⅠ(赤矢印)

 

 

 

PET

levelⅢ(赤矢印)2個写ってます。

 

 

PET

(levelⅢは上記の他に)もう1個写ってます。

 

 

担当医(PET画像を示しながら)

『残念ながら(PETでは)levelⅢにも転移がみつかりました。』

『腋窩(levelⅠ)は手術しますが鎖骨下(levelⅢ)は手術せずに、その後の化学療法+放射線で治療します。』

 

Aさん

『鎖骨下(levelⅢ)も手術して下さい。是非お願いします。』

 

担当医

鎖骨下は当院では手術できる医師はいません。』★

 

ここでAさんは手術を希望して当院を受診したのです。

その際に(Aさんから)前医での診察内容を聞いた際に、上記★を聞いて(びっくりして)思わず口にしたのが

(冒頭の)あー、それ言っちゃった!  だったのです。

 

鎖骨「下」にしろ鎖骨「上」にしろ、今までもコラムでご紹介したように、

あくまでも担当医は手術しない理由として

1.その手術「レア」だから…

2.当院では(治療方針として)行いません

などなど、決して(技術的に)「できないから」しないとは言わずに、

(必要がないから)しないと表現していました。

 

それは何故か?

外科医としてのプライド だと思います。

自分にはその手技はできないと認めたくはない。

何とかオブラートに包んでポイしたい。

そんなところでしょうか?

 

あー、それ言っちゃった!

この意味がおわかりでしょうか?

いい意味で「潔い」、ただ言い換えれば「外科医として、それでプライド大丈夫?」と思ったわけです。

続きは明日…(正月だから、ゆったり行きましょう)

 

と、いうことで続けます。(1月2日)

Aさん

『(前医で)手術できないと言われてしまったけど、どうしても手術して欲しくてここに来たんです。是非お願いします。』

 

初診時に行ったエコー画像

 

 

 

 

 

このように小胸筋外縁裏にあるので

正確にいうとレベルⅡとなりますが、

これが(前医で)細胞診でクラスⅤのリンパ節です。

 

 

これらがレベルⅢリンパ節です。

(向かって)左側は2つのリンパ節が(画像上)重なっています。

 

 

 

 

このようにレベルⅢは小胸筋よりも内側(奥)にあります。

 

 

 

『全く普通の鎖骨下再発です。手術は全く問題ありません。』

私の回答を聞いて喜んでくれた患者さん達(ご夫婦)

 

私にしてみれば、ごく普通に大小胸筋間を剥離して小胸筋にテーピングして引っ張り出して行う「ごくごく普通の」手技にすぎません。

 

○ 去年の漢字と今年の抱負

鎖骨「下」にしろ、(前回登場した)鎖骨「上」にしろ今や私に怖いものはなくなりました。(手術日前に「胃がきりきり」することも、最早ありません。)

その意味で私の去年1年を漢字一文字で表すとすれば「

ついに、この境地に「達した」の達です。

あのAdoが歌うように(「うっせいわ」の方ではなく)

『(さあ)もう、怖くは無い』『私は最強~』(あ、言っちゃった!)

 

思い起こせば10年ちょっと前、私が仙台の東○公○病院から移動した際、

私の後任(後任と言っても、若輩医師ではなく私より5年くらいベテラン)医師が

『これは自分一人じゃ、とても無理だ。一刻も早く追加で医師をもう一人お願い!』と、医局に泣きついた際に(実際に、すぐに1人追加で派遣されました)医局長が私に言い放ったセリフ

(過去に、コラムで書いたことがあるので覚えている方もいらっしゃるでしょう)

『(大学)医局にとって(人の2倍も働くような)君のようなスーパーマンは要らない!寧ろ迷惑。 必要なのは誰でも替りが務まる、そんな医師なんだよ。』

★あくまでも、その医局長は人員配置において私1人の補充のために2人必要なことに(当然、「もう一人工面するのに」苦労しただろうから)いら立ちこの発言となったのです。

私は長らく、働き者?であること(それは体力も大いに影響していると思いますが)こそ「自分の個性」であり「自分の売り」だと思ってきました。

なので、医局長からそう言われても(当時から、つい最近まで)「スーパーマン、ちゃうやろ。ただの働き者やん(関西人?)」思てました。

 

ただ「私は最強」と書かせてもらった勢いで敢えて言わせてもらいます。

全ての手技に自信を持つ境地に達した今、私はスーパーマンです。(あー、恥ずかし! 日本的「謙遜の美徳」は何処へ?)

ただ、そんなこと(無駄な謙遜)よりも重要なことが、きっとある。

それによって救われる人たちが沢山いる「筈」なのです。

今年はその思いを「謙遜抜き」で、どんどん勢いよく!発信していきたい(YOUTUBEなのか?お楽しみに)