土曜日、暑かったですね。
いただいた地元クラフトビールには黒胡椒にんにく餃子
先週の「餃子の王将」との直接対決での勝者は、これでお察しください。
あくまでも個人の感想です。
自分史上、最旨のスープカレー 嵌ってます!
スープカレーの本場、北海道のフネさんには叱られそうですが…
何故、こんなに旨いんだろう?
具がまた、言いバランス!
何気に最後に米が沈んでいるのが、いいんです。
〇本文
早期発見
先日、シコリを自覚し(前医を受診したが、「それは乳腺症だよ」と言われたが)「私なら生検してくれる筈だ」(と、乳プラを読み込んだ上で)当院を受診されたAさん。
↑
もしかすると、この文章読みにくい? 文章書くときに、やたらと()をつけると良くないという例文のようなものか?
★皆さんの屈託のないご意見お待ちしてます!
と、まぁ少々脱線しましたが、続けます。
しこりの部分のエコー像
(均一な)腫瘤としては描出されませんが、
不均一ながら、周囲とは異なる塊と感じませんか?
所見としてはある種、典型的な「腫瘤非形成性病変」
通常、「腫瘤非形成性病変」は良性の確率の方が高く(fibrosis, mastopathy, etc )
『癌の可能性も否定できないので、組織診をしましょう。』となります。
ただし、今回私が患者さんに言ったのは、
『癌の可能性が高いと(私は)思います。 これは絶対に生検すべきです。(前医が)経過を見るといったのは診断が甘いのではないかと思いますよ』
何故か?
point① (実際に)患者さん自身が自覚しているように触診上「硬い」
⇒触診だけの印象だとエコーで「明らかな腫瘤像では?」という感じでした。
同じような「腫瘤非形成性」の所見でも「触診所見が大したことがない」ものとは、やはり別物なのです。
point② よく見てもらいたいのですが、(ドップラーをかけている範囲である)囲った部分が、その周囲の組織とは(なだらかでなく)連続性がない(印象)。
例えば、乳腺症背景に(その部分だけが)その変化が強いタイプの腫瘤非形成性病変では、あくまでもその部分が(周囲の組織から)なだらかに変化している=(言い換えれば)ある程度連続性がある。
上記①②が無ければ、(前医のように)乳腺症として経過を見てもいいとは思いますが(但し、私はそれでも組織診を勧めるわけですが… 何故なら100%ではないからです)
結局病理結果は非浸潤性乳管癌でした。
と、ここまでは早期乳癌、診断入門でした。ちゃんちゃん。で終了しそうですが、今回これを提示したのは、実は違う目的でした。
◎本題
今回の件で、私は仙台の頃(東〇公〇病院時代)を強く思い出していました。
その患者さん(Bさん)は、「胸にシコリを自覚」して前医を受診した経緯があります。
そこでの診断は「乳腺症、心配ないよ」
それで安心してしまったBさんは、しこりが(その後)大きくなったのですが「良性と言われた」ことが頭から離れず、ついつい放置。
結局、明らかな乳癌という状態で(前医を)再診し「進行乳癌」と診断され当院を紹介受診したのです。
★10年以上前のことなので、何故東〇公〇病院に紹介されたのか?はっきり覚えていません。
東北地方では有名だから? 患者さん自身が(何かで調べて)希望して?
↑
は、ともかくとして初診時は「かなり」の状況でした。
手術不能として、抗癌剤を施行⇒(ようやく)手術
手術に辿りつけたけど、比較的早期に遠隔転移再発となりました。
もしも最初に患者さんが、シコリを自覚したときに診断されていたら…
運命は変わっていた筈です。
「患者さん自身がシコリを自覚している」場合、時々Bさんを思い出すのです。
早期発見には2通りあると言えるかもしれません。
1.(患者さん自身は触っても全く解らない)小さな腫瘤
2.(患者さん自身が「シコリ」として自覚するが)画像上、癌を疑わない所見
私はコラムで1に焦点を当てがちですが、診療上(実は)2を強く意識しています。
得てして、1は数か月後に診断されても「大事には至らない(とは、いっても再発率は数%以上異なるわけだから、その患者さんにとってのターニングポイントとなりえます)」かもしれませんが、2は(後々)診断された際には、それどころではないのです。