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今週のコラム 366回目 セカンドオピニオンと(他院通院中の)診察希望

11月3日、祝日

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いい天気!

月(半月)見えますか?

 

 

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上の写真の「ほぼ中央」の拡大

 

 

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天気がよくて、暑かったので? またスパークリングしちゃいました!

パスタは最近お気に入りのほうれんタップリです。

 

そして昨日、天気は良かったけど15時過ぎるとちょっと寒い屋上

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同じような物食べてますね…

 

 

 

 

〇 本文

まずは、患者さんが持参した(他院で撮影した)CT

これは「腋窩再発」のCT画像です。

腋窩部を拡大した上に、解説をつけたのが、「右下」です。

(再発)リンパ節は小胸筋の裏側にあり「levelⅡ」です。

一見、腋窩静脈に「食い込んでいる」ように見えますが、勿論「一断面」だけで判断はできません。

★リンパ節転移が「血管に直接浸潤」することは通常ないからです。(その部分で「被さって」押していることが多い)

 

主治医から『血管に浸潤の疑いがあるから手術適応はありません。 CDK4/6 inhibitor治療となります。』

と、言われ『本当に手術できないのだろうか?』と(当院を)セカンドオピニオンされました。

 

問題点

1.(患者さん自身に確認したことですが)主治医自身がエコーしていない!

⇒もしも手術の可能性を本気で検討するのであれば、自分自身でエコーしないなんてありえません。

これは、「そもそも」主治医自身手術する気がないのでは? と疑わせます。

★私の経験上、(東京でも有名な大学病院の)その主治医に腋窩再発の手術ができるとは思えない(そもそも、その経験さえもないでしょう)

 

2.セカンドオピニオンでは「制度上、診察行為はできず」あくまでも「話をきくだけ」となる。

⇒実際に、私が「手術可能なのか?」判断するためには、(持参したCTは参考程度であり)私自身が「術者の目」でエコーしなくてはいけないのです。

 

 

それでは、実際どうなったの?

 

 

診察(エコーも含め)できないわけだから…

(次回の)診察予約だけとって、(手術可能なのか?どうか?の)結論は持ち越しさ。

 

んー。

2度手間になるわけか…

どうするのが一番(効率的に)良かったのだろうか?

 

現在通院している病院との関係が絶たれてしまう心配を回避するためにも、

『セカンドオピニオンするための紹介状ください』というのは無難といえます。

★これであれば「転院前提ではない」から、現在の病院との関係は保ったままなので(最終的に)戻ることも(ごく自然に)できます。

ただ、実際にセカンドオピニオンとなると「このケース」のように2度手間となります。

 

それを回避するためには??

 

 

簡単なことさ。

「セカンドオピニオン目的」の資料をもらいながら、当院へ「セカンドオピニオン」予約はせずに、「確定診断希望メール」してください。

通常の診察予約とするので、そのまま診察できます。

その結果

1.手術不能と判断し、このまま現病院での診療に戻る希望であれば、現病院への返事には「セカンドオピニオンで受診しました。 その結果貴院の診療方針を支持しました」と記載するので、スムーズに(現病院へ)戻れます。

 

2.手術可能と判断し、(それを患者さんが希望し)手術目的で転院希望となった場合には、現病院への返事に「その通りの内容」を記載します。

 

 
↓今週のコラム 367回目に続きます。
今週のコラム 367回目 前回の続き セカンドオピニオン2 何故局所療法を提案しないのか??