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今週のコラム 365回目 縦隔リンパ節転移 その主治医に「成功体験」があるのか?それが重要なのです。

土日、ほんとうにいい天気ですね。

市川帰りの、土曜日ランニングも眩しいような日差しにテンション上がりました!

天気が気分に与える影響って、半端ないですよね?

と、いうことで土曜日は(いつも以上に)気分よく屋上へ

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土曜日、青空!

気持ちいい秋晴れです。

 

 

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トーストも(この日差しで)日焼けして?黒焦げ気味ですが(笑)

大阪の「無濾過」ワイン

とっても良く合います。

 

そして日曜日

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いい天気、とは言え土曜日ほどの快晴ではなかったので

トーストの日焼け具合も大人しい…

ニンニクトマトのパスタには、「これでもか!」ばりの大量のほうれん草が載ってます。

ここまで来ると「ニンニクトマト」というよりも「ほうれん草パスタ」ですね。

勿論、いつもの「熱田のモツ」も大量に隠されてます。

 

〇 本文

病状把握と(それによる)治療方針

担当医の経験が、ものをいう世界と言えます。

「ガイドライン」には記載無いし、(そもそも)「ガイドラインを作成する(学会で名の売れた)医師達」の経験値は驚く程低い。

その担当医が示した治療方針で本当にいいのか?

自ら行動しないと、それがいとも簡単にturning pointとなりうるのです。

 

 

縦隔リンパ節転移です。それに胸骨傍リンパ節も怪しい。

遠隔転移扱いなのでステージⅣです。

勿論手術ではなく、薬物療法(抗がん剤)となります。

 

手術して欲しいと考えたAさんは当院へ辿りつきました。

 

 

大した所見ではないですよ。

life-threateningな内臓転移があるかのような「ステージⅣ」という宣告されたようですが、とんでもない話ですね。

 

AさんのPET所見

 

①乳癌

この「光っている」部位です。

 

 

 

②腋窩リンパ節

これも「明らかに」光ってますね。

 

 

 

③これが胸骨傍リンパ節転移「疑い」?

チョット、読み過ぎですね。

 

 

それでは、実際の胸骨傍リンパ節転移の症例を提示します。

 

(参照画像)胸骨傍リンパ節転移

解りますか?

これが「本物の」胸骨傍リンパ節転移です。

胸骨傍リンパ節転移は「腋窩」同様に(乳癌の)「同側のみ」におこります。

★③は(そもそも)取り込みが「弱い」上に「左右差が無い」ですよね?

これで「胸骨傍リンパ節転移疑い(放射線科読影医のコメント)」は読み過ぎと言えます。

 

 

④縦隔リンパ節転移

これも大した所見ではないですね。

実際問題として(体表面のリンパ節とは異なり)針を刺しての組織検査ができないので(否定は勿論できませんが)反応性である可能性は残ります。 「疑いは残る」ので術後照射はやるべきですが。


(参照画像)縦隔リンパ節転移 1

 

 

 

(参照画像)縦隔リンパ節転移 2

 

 

 

 

上記、縦隔リンパ節転移の参照画像は(勿論)Aさんとは異なる患者さんの画像です。

この方が、他院術後に「縦隔リンパ節転移」と診断され当院での治療をご希望され転院しました。

照射をしてから7年以上経ちますが、CRの状態を継続しています。

 

 

なるほど!

この方の(縦隔リンパ節転移への)照射後の状況からすると、(それに比較して、まったく大した所見ではない)Aさんが術後照射をすれば、完全にコントロールされてしまう可能性が高いということだね?

 

全く、その通り。

このような経験がない前医が(全く大した所見ではない)「胸骨傍リンパ節や縦隔リンパ節転移」所見を過大評価し、「内臓転移同様の大騒ぎ」をしたことで患者さんに「与える必要のない衝撃(ショック)」を与えたことは、由々しき事態だと思います。

 

〇 成功体験

何気に、この重要性を日々実感しています。

1.(今回の症例とは無関係ですが)腋窩再発鎖骨下リンパ節再発、更に鎖骨上リンパ節再発。これらが手術可能であることは、実際にこれらの手術をしなくては解らないし(これらの手術は相当な経験と熟練度が必要で、手出しができない乳腺外科医は多いですが)実際に「自分で」手術を重ねることでのみ「自信を持って手術をすすめられるようになる」のです。

★さらに言えば、そこを手術することで「完全にコントロールされてしまう」事実は、その(手術)経験を重ねた乳腺外科医にしか把握できないのです。

 

2.縦隔リンパ節転移は(規約上)遠隔転移=ステージⅣとなりますが、実際には放射線でコントロールされてしまうことが多い事実

★これも経験しない限り、(今回の主治医のように)「まるで内臓転移のような扱い」をしてしまうし、それにより患者さんの運命がねじまげられてしまうのです。