最近嵌っているラーメンはこれです!
ふーちゃんさんのリクエストより
土曜日 夕方でしたが、風もなく気持ちいい屋上を満喫。
ラーメンには野菜とヒレ 激うまです。
日曜日!
天気予報では「1日中、雨」だったので、諦めていたのですが,なんと!天気持ちました!!
と言うテンションで、久しぶりのバームクーヘン
千葉県名物、鋸山 見波亭のバームクーヘン
上:落花生バウム
左:きりかぶクーヘン 右:濃厚焦がしチーズバウム
ワインはイタリアBORTOLUZZI SAUVIGNON
久しぶり?のバウムクーヘンにはキリットしたSAUVINONもいい。
因みに基本的には「麦ちゃんの影響?」もあり、南アフリカのChenin blancを飲むことが多いですが…
〇 本文
1.(手術を考慮すべき)「局所再発」
2.(手術ではないが)局所療法を考慮すべき(主として)「リンパ節再発」
3.(あくまでも)全身療法を優先すべき「血行性(転移)再発」
上記1はコラム342で、上記2はコラム344でそれぞれ取り挙げました。
今回は上記3となります。
(前回の予告 以下抜粋)
3.(あくまでも)全身療法を優先すべき「血行性(転移)再発」と記載しました。
遠隔転移(血行性転移)と言うと、一般論として上記のように「全身療法を優先すべき」となります。
それは(基本的に)間違いではないのですが…
「ですが…」って、何か「歯に物が挟まっている」ような言い方だね。
例外があるってことかな?
相変わらず謎雄君、勘がいいね!
次回は遠隔転移の中でも「骨転移」の症例について提示しよう。
骨転移といっても、以下の2つがあります。
1.最初から骨転移がある場合(所謂 M1症例) ★前回T4という誤記載してました!
2.術後、骨転移が出現した場合(骨転移再発)
それぞれから1例ずつご紹介します。
いずれも、長いCR期間であり(私の頭の中で)『根治では?』と考えている症例です。
症例1.M1症例
局所進行乳癌 初診時、胸壁に浸潤固定され手術不能状態
初診時CT 皮膚浸潤及び胸壁(大胸筋)浸潤所見
手術をご希望され関西より受診
骨シンチ画像 多発骨転移(赤色部分)
局所は手術不能状態、しかも多発骨転移。
他院なら、『遠隔転移があるから、手術しても仕方がない。一生抗がん剤です』
なんて、言われそうだね?
全く、その通り!
現状、手術不能状態だから「手術先行はできない」けれど、
★抗がん剤を頑張った先には希望がある というvisionが大事であって、
それであれば(辛い)抗がん剤も頑張れると思うんだ。
それじゃー、まず「抗がん剤」を始めたんだね?
実際には、「放射線照射」から始めたんだ。
ここで「治療の優先順位」についてお話ししましょう。
例えば・
同じM1であっても大きな肝転移があったら…
(肝転移は悪化した場合には)「命を脅かす life threateningと表現します」ので、間違いなく「抗がん剤」先行となります。
今回のような、骨転移ではどうかと言うと…
無論、骨転移にも抗がん剤は効くから「抗がん剤が絶対的に優先」かというと、そうでもないケースもあるんだ。
そうでもないケース? どういうこと?
骨転移は(肝転移とは異なり)「早急に生命を脅かす」ことはなく、
問題となるのは、1.骨折のリスク 2.(骨転移が原因となる)疼痛なんだ。
ここが「肝転移と骨転移の決定的な違い」と言えます。
骨転移のなかで「骨折のリスクや疼痛の原因となっている」場合はどうするの?
そこで優先されるのが、放射線なんだ。
「骨折しそうな部位」や「疼痛の原因となっている部位」をピンポイントに照射することで、最も効果的な治療となるんだ。
詰まり、そういう場合には抗がん剤ではなく、放射線を優先することになるんだよ。
なるほど!
今回「放射線から始めた」ということは、このケースでは「骨折や疼痛の原因となっている部位があった」ということなんだね?
御明察!
骨シンチ画像見てもらうと解るのだけど、両側大腿骨頸部に取り込みがあり、
その部位の疼痛症状があり、(更にそこは)過重骨(部位)なので骨折のリスクもある!
★骨転移による骨折をpathological fracture(病的骨折)といいます。 これは健常骨の骨折とは異なり、(癌細胞で破壊されて)骨折した場合には「一生荷重できない(治らない)」事も想定されるのです。
と、いうことで治療としては
両側大腿骨及び骨盤部の照射が先行し、(その後)抗がん剤投与(bevacizumab + paclitaxel, anthracycline)となったんだ。
初診⇒放射線⇒抗がん剤(半年間)
腫瘍は縮小し、無事手術(乳房切除+腋窩郭清)となりました。
皮膚も広範囲に切除、(腫瘍の)裏の筋肉も切除し局所は治癒切除となりました。
〇術後
palbociclib +ホルモン療法開始
術後2年のPET
cCR
術後3年以上経過のPET
cCR
その後は?
腫瘍マーカーも「全く正常」だし、ここ暫くは画像検査(CT / PET)は一切せずpalbociclib継続中!
あれから数年…
このまま根治しちゃいましょう!
ものごとに「もしも…」は無いけれど。
もしも、地元で抗がん剤だけしていたら…
2.術後、骨転移が出現した場合(骨転移再発)は、次回としましょう。