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今週のコラム 328回目 「確定診断希望メール」に辿りついてほしい

木曜日、東京でも雪が降ると思いきや、意外?にも雨で済んだ。と思いきや!

金曜日夜中、走ろうと玄関へ出てびっくり!「何じゃ、こりゃ。」

自宅前の(千葉の)風景は、昨日と一変!

「ここは仙台? いやいや(寧ろ)一冬しか住んでいないけど、八戸?」まるで幻想的な?雪景色にびっくり!

病院へ行ってから走り、休日(溜まった仕事を)するつもりだったのを、諦めそのまま千葉で走ることを決断。

雪道のランニングの足場は最悪! 普段2h30のコースを4h近くかけて命からがら、大変な目に遭いました。(途中、2回も転倒!)

今、一番嫌いなものは「南岸低気圧」です!

 

さんざんな休日となった金曜日ですが、疲れ切ったというより「凍り付いた」身体も温かい湯船で蘇らせ久しぶりにラーメン作りました。

 

徳島ラーメン

お土産です。

 

 

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にんにくは「青森」一択

そうですよね? ねねさん?

マルエツにも売ってます!

 

 

 

 

にんにくは(私は)1片とかではなく、1個まるごと使います。

それとヒレ肉(低温調理済)

 

 

 

 

ニンニクは適当に刻んで…

 

 

 

 

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にんにくのいい香りが出たら、ヒレ肉を軽く焼いて

 

 

 

 

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更に、ごま油で炒めたネギを1本(これまた)まるごと投入。

完成です。

 

 

 

疲労困憊の身体に染み渡る活力! ニンニクとねぎ、いい仕事してます。

 

〇本文

まずは、以下のQAをご覧ください。

針生検結果 (一部、抜粋)

[管理番号:10068]

●2022.1月 しこりを見つけ毎年検診を受けている乳腺クリニックへエコー、マンモ、穿刺吸引細胞診、針生検しました。

●大きさ 13mm

●場所 右 内側下 13ミリ

1.穿刺吸引細胞診
・細胞診結果 suspicious
・クラス 3
・鑑別困難
・細胞診所見
数、数十、数百個の集合で異形細胞を認めます。

N/C比増加、クロマチン増量を示し核網は細顆粒状。

核形は類円、核縁不整を認め核小体小型や不明瞭。

細胞質構築泡加沫状類円形細胞、結合蜜な平面と軽度重積集合、一部筋上皮細胞の付着を認めます。

以上それらはD-C.I.SやDUCTAL CARCINOMA cellを疑って組織精査にて確認必要例と考えます。

 

2.針生検(バネ式針生検?)バチンバチンと2回か3回しました。

《1枚目 病理組織結果》
右乳房下内(B)領域の腫瘤部からの組織は3本で、短紡錘形から卵円形の核を持つ細胞の増生が見られる間質増生が見られており、間質細胞に核異型や核分裂像は見られない。
その間に筋上皮細胞がみられる上皮細胞がみられており、軽度の増生が見られるが、核異型は見られない
線維上皮性腫瘍と考えられ、悪性葉状腫瘤除外を目的にCK5/6、Ki67を追加して確定診断します。

《2枚目 病理 免疫染色結果》
fibroadenoma
右乳房下内(B)領域の腫瘤部からの組織は3本で、短紡錘形から卵円形の核を持つ細胞の増生が見られる間質増生が見られており、間質細胞に核異型や核分裂像は見られない。
その間に筋上皮細胞がみられる上皮細胞がみられており、軽度の増生が見られるが、核異型は見られない

 

ー質問ー
クリニックの先生が『良性/悪性の100%の診断がつかなかった』という言葉がとても気になって不安でいっぱいです。

針生検は確定診断だと思っていましたがスッキリしません。

クリニックの先生から経過観察で3か月後に再診と言われています

 

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

クリニックの先生から経過観察で3か月後に再診
⇒全く診断になっていない!

是非『今週のコラム 323回目 生検を外す事。「それは絶対にあってはならない」下手くそな乳腺外科医の絶滅を切に願っています』を熟読してください。
★質問者と「殆ど同ケース」と言えます。

組織診をしておきながら(自分自身が行った手技に、自分自身が信頼できないがため
に)確定診断とならず「3か月後」とは!!

次回の今週のコラムで再度取り挙げますが…
13mmのシコリはMMTEできちんと削れば、勿論100%確定診断となります。
(経過観察など不要!)

 

 

まず、これを回答していて(その際に、コラムに急遽取り挙げよう!とpassionを強く感じました)

一番問題と感じたのは

 

細胞診で「異型細胞の出現」⇒DCIS(非浸潤性乳管癌)やcarcinoma cell(癌細胞)を疑う所見であったにもかかわらず、

組織診(バネ式針生検)では(細胞診で見られた筈の)「核異型が見られない」⇒(ただの)線維腺腫という結論

 

なるほど・

細胞診で見られた「異型細胞」が組織診では見つからないということは、(細胞診で異型細胞があった部位を)組織診で外したのでは? 

 

 

そう、その通り。

(細胞診の結果からすれば)組織診で「異型がない」というのは、やはり不自然。

(あくまでも私の推測ですが)担当医も、そう考えて(つまり「外してしまったのでは?」と考えて)敢えて、3か月後経過観察としたのではないか?

 

こういう場合には、どうしたらいいのだろう?

3か月後に経過観察すべき?

 

 

いやいやいや・

せっかく「乳プラ QA」に辿りついたのだから…

「確定診断希望メール」に辿りついて欲しい!

 

 

〇 前医で細胞診良性、だけど大きくなって怪しいから…

という症例は…(明日、追加します)

 

随分長い経過のようですが(患者さんからの情報)

組織診もせずに「漫然と」経過観察

いよいよ「怪しい?」と(何故か)細胞診

細胞診で「良性」と出たのに、やはり「大きくなったから」といって、摘出を勧められている!

何のための細胞診?

何か意味あったの?

気になって長期間、経過観察するくらいなら早めに組織診してもよかったのでは?

 

 

まさに、その通り。

細胞診して「良性」とでても、何の解決にもなっていないのだから

そもそも細胞診など選択せずに「組織診」すべきだよね。

結局、この経緯で(不安となった)患者さんは当院に辿りつきました。

MMTEで完璧に削った(13mm位だから、その気になれば10分以内で半分以下になるまで削れます)

★ターゲットをきっちりした削り方なので、当然100%確定診断となります。

 

境界は比較的明瞭だが、不整形な腫瘤像(以下)