今、これを書いている時点では東京は「かろうじて」雨が降ってはいません。(セーフ)
もしも午後にも雨が降って居なければ、今日も屋上で…
北のフネさんばりに、今度は白ワインに合わせて「しょっぱい系」を食べたい。
「カレーパン(東京マリオットホテル)」「ビーフジャーキー」「(リンゴの国からの)つまみ」
願いが叶ったら、明日更新します。
⇒東京は3時頃から(雨が)やみました!
さっそく、屋上へ行って撮影
左から「ナッツ」「カレーパン」「(リンゴの国の)黒ニンニク」「(同)ほたて」
visual 的には地味ですが… 味は抜群!
ただ寒かったので20分位で退散しました。
先週 某日…
『期間限定なんです。』
「マウントバーム モンブラン・デコレ」
おっ! ねんりんやですね。 週末が楽しみです。
と、いうことで昨日(土曜日)は「かろうじて」晴れていたので。
右「治一郎」 奥「Club Harie」
手前「ねんりんや」
「モンブラン」というだけあって、まずは「モンブラン」の強烈な美味さの後に「しっかりとした」バウムクーヘンの食べ応え!
強烈でした!
ところで…
医局には毎朝「日経新聞」が届くのですが、昨日何気なく見ていたら「日経プラスワン」に
こんな記事が…
最近のコラムのトレンド?としては黙ってはいられません?
ベスト2にClub Harie 流石です!
北海道の「きのとや」がベスト1 三方六だけではなかった「北海道の底力」 きっと材料の強み(牛の数?)なのでしょう。
私的には(それらを抑えて)気になったのはベスト3の「ドレスデン風バウムクーヘン」
形も綺麗(日経プラスワンの写真の右です)だし、「本場ドイツ伝統の製法」にも惹かれます。
そしてシナモンなど複数のスパイスで「大人のテイスト」とあります。
誰が食べたことある人の感想教えて!
本文
tripple negative再発治療
かなり前から「プラチナ製剤がトリネガに、いいのでは?」と囁かれながら、エビデンスの壁に阻まれていましたが、今回pembrolizumabの臨床試験で「何気に」併用療法として承認されたことは(pembrolizumab承認の陰に隠れた)トピックスと言えます。
さて、それではcase studyを行います。
〇基本
①tripple negativeでは、(浸潤径が5mm以下でない限り)anthracycline + taxaneが(術後補助療法として)既治療であることが多い。
②anthracycline+taxaneの中身としてはanthracycline(EC or AC or FEC or FAC) taxane(docetaxel or paclitaxel)であり、(万が一)再発した場合のfirst choiceはanother taxane(補助療法としてdocetaxelを選択していた場合にはpaclitaxel/nab-paclitaxelとなり、補助療法としてpaclitaxelを選択していた場合にはdocetaxelを選択する) 注1)
③薬剤の種類
③-1通常の抗がん剤
anthracycline, taxane(docetaxel, paclitaxel, nab-paclitaxel)
bevacizumab + paclitaxel
eribulin
③-2免疫チェックポイント阻害剤
atezolizumab + nab-paclitaxel
pembrolizumab + gemcitabine + carboplatin
pembrolizumab + paclitaxel
pembrolizumab + nab-paclitaxel
注2) ③-2では『PD-L1抗体が陽性であること』が適応基準となります。
同じ「PD-L1」の免疫染色でもatezolizumbではSP142抗体(ベンタナ社製)を用いて行う『IC score』を用いるのに対し、
pembrolizumabではPD-L1 IHC 22C3 pharmDx「ダコ」を用いる『CPS』で判定します。
えっ?
(どちらもPD-L1抗体の発現をみるためなのに)別々の試験なの?
そうなんだよ。
何故そうなるのかというと、単純に「臨床試験で用いた診断基準を順守するため」なんだ。
「臨床試験縛り」は、(エビデンス的に)仕方が無いことだけど、患者さんにとっては「2度手間」
IC scoreもCPSもPD-L1の発現をみているのだから、結果は一致するんだろうね?
そこは「80%」程度らしい。
つまり、IC scoreで陰性と判断されてもCPSで陽性となる(逆も真なり)可能性があるということ。
患者さんにとっては大変だけど「両方の試験を同時オーダー」することになります。
③-3 PARP阻害剤
orapalib これはBRCAnalysisが陽性であることが条件となります。(確率は5%以下)
〇 case study (以下のsubtypeは全てtripple negativeとします)
case.1 術後補助療法としてEC + DTXx4施行、1年以内に再発
「1年以内」とは、結構早いね。
この「期間」は(今後の)薬剤選択に影響するの?
そうなんだ。
DFI(disease free interval)と言って、
1.予後の指標
2.補助療法で使用していた薬剤の感受性(効果があったのかどうか?)
と関係することが多い。
今回は2に注目しよう。
docetaxelが終了してから1y以内の再発ということはdocetaxelの感受性が低いのかな?(もしかして同じtaxaneであるpaclitaxelも低いかも?)という印象となります。
そうすると、「基本」にあったような原則「another taxane」では無い薬剤選択が候補となりやすい?
謎雄君、察しがいいね!
そうなんだ。
このcaseの場合、docetaxel使用後の比較的早期の再発となるのでanother taxaneであるpaclitaxel/nab-paclitaxelよりも、他の選択肢にいきやすい。
つまり、ここでのfirst choiceはpembrolizumab + gemcitabine + carboplatineと(私的には)なります。
本来は
first choice pembrolizumab + gemcitabine + carboplatine
2nd choice atezolizumab + nab-paclitaxel
3rd choice bevacizumab + paclitaxel
注3) 現実にnab-paclitaxelの供給停止およびpaclitaxelの供給制限(施設の備蓄量により事情は異なりますが、江戸川では新規登録不可となってます)があるので
現状は
first choice pembrolizumab + gemcitabine + carboplatine
2nd choice eribulin
3rd choice anthracyclin(の再登場) 議論が別れるか?
case.2 術後補助療法としてEC + DTXx4施行、5年で再発
5年で再発となると、注1)に従いanother taxaneが基本となります。
本来は
first choice atezolizumab + nab-paclitaxel
second choice pembrolizumab + gemcitabine + carboplatine
3rd choice bevacizumab + paclitaxel
注3)で示したように現状another taxaneである「paclitaxel / nab-paclitaxel」が使えないので
現状は
first choice pembrolizumab + gemcitabine + carboplatine
2nd choice eribulin
3rd choice anthracycline(EC)もしくはdocetaxel(の再登場)