前回、「華味鳥」に嵌って「鍋ローテーション」(何故、この季節に?)が起こっていることを暴露?しましたが…
「華味鳥」は鍋だけではありません。
「カレー(レトルト)」「焼き鳥」and more…
無限に続く「華味鳥ワールド」きっと、あなたのピッタリもある筈! 注)私はお店とは利害関係ありません。
〇 本編
「石灰化」2まで書いたところで(「再発」シリーズにより)一旦途切れていましたが…
ここから「復活」します。
石灰化を語る上で外せないのは?
やはりST-MMT(stereotactic mammotome biopsy)だね。
石灰化の診断には欠かせない「唯一無二」のdeviceなのさ。
ST-MMTの基本
① 固定 マンモ撮影と同様に挟んで「しっかり」固定します。
ターゲットが動いていては正確に「命中させる」ことはできません。
② 位置の計算 2方向で撮影することで座標(x, y, z)を計算します。
昔懐かしい「連立方程式の概念」ですね。(コンピューターで計算)
③ 刺入・採取 (②でえられた座標へ)mm単位で正確に刺入、そして(吸引しながらの)採取
当院の実際の装置
装置の全景
この中心部分を拡大したのが下の写真
この黒板に乳腺を載せ、プラスティック板で
上から圧迫して固定します。
実際に挟んだ写真
挟んだら、次にどうするの?
角度を変えて2枚のマンモグラフィーを撮影します。
石灰化の座標(x、y)に角度(z軸の情報)を
加えることで3次元(x、y、z)が得られるのです。
なるほど!
3次元の座標が解れば、そこへ針を誘導するんだね?
その通りだけど、もうワンステップあります。
「局麻」です。
★麻酔薬が入ると、それだけで石灰化が(麻酔薬により)動いてしまいます。
麻酔薬を入れた後に、「もう一度」同じように撮影してターゲットし直す必要があるのです。
1が局麻「前」の座標
2が局麻「後」の座標
局麻により2mm程度「石灰化」が動いたことが解ります。
★この2mmが「正確な採取」に繋がるのです。
この2の座標に向かって「正確に」針を刺入していきます。
座標に到達したら、吸引圧をかけながら採取します。
難関症例って、どんなパターンがあるの?
①引っ張り出しきれない(石灰化が「奥」にある)
②乳腺が薄い
次回は、何故上記が「難関症例」となるのか?解説します。