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今週のコラム 275回目  腋窩郭清の動画に向けて 2  腋窩リンパ節再発の増加 vol.2

ここ東京は、今日も気持ちいい晴れです。

2月はまだまだ冬とはいえ、やはり1月とは違い(昨日なんか)本当に「暖かい日もあるなぁ」着実に春への歩を感じます。

そんな中? 昨日は「豆乳鍋」鳥ささみと「なめこ」まろやかな豆乳の「コク」に、やられました。

ちなみに最近は毎日「なめこ」食べてます。

短い睡眠時間と、起きてすぐのランニングには、なめこの「お通じパワー(表現に一考の余地あり?)」とても助かってます。

 

Zoomx 久しぶりに登場!

本当にいいシューズ。サイズを見つけたたびに「ポチっ」としていたら(気付いたら)4足予備で保管しつつ、3足で機動するという贅沢な環境となっています。(安心感半端ない)

最近は「ホワイト君」が手に入る(ホワイト君だけで4足ある)ので、診察の場でも(一見、平凡に見える)白いシューズの私に遭遇することでしょう。

 

マンゴーと比べると少し「地味」?

密かに「グリーン」がないかな?と探している今日この頃です。

 

 

○ 本編 (前回の続き)

 

えっ、(明らかに)残っているのですか?

それでも(前医の言うように)放射線で大丈夫なんですか?

 

 

 

一般論としては、乳癌のリンパ節転移は放射線感受性は高い。これは間違いありません。

ただし、手術して確実に「取り去る」ことと、(消えてくれるようにと)「効果を願う」こととでは違います。

 

 

(前医から)「手術はできない」って言われたけど、できるかしら?

 

 

 

再々手術となるので(初回はセンチネルリンパ節生検だけだから、いいとしても2回目は腋窩郭清しているので)癒着は考えなくてはいけません。

私も(この病院に赴任し、QAを介して全国から同様の患者さんが来るまでは)腋窩の再手術をした経験は殆ど無かったですが(その意味では、前医が「再手術はできません(危険です)」と言っていることも理解できます)、幸い今では経験を積んだので躊躇することはありません。

ただ、(一般的な手術よりは)難易度が高いことはご理解ください。

 

 

ええ、理解しています。

是非お願いします。

 

 

手術

腋窩再手術の問題点は、(前回の手術で)腋窩静脈との間に瘢痕ができてしまい、通常のアプローチができない(リスクを伴う)ことである。

 

通常の郭清

大胸筋を捲り上げて(その裏にある)小胸筋の裏を「外側から」郭清

 

 

 

 

 

これらのリンパ節を郭清すると…

 

 

 

 

 

このような瘢痕が(腋窩静脈との間に)形成されます。

 

 

 

 

 

 

そうすると、この瘢痕を無理やり剥がすと、

腋窩静脈の壁を破り「大出血」のリスクが生じるのです。

 

 

 

 

そこで、(そのリスクを避け)

こちら側(小胸筋外側)からのアプローチを避け…

 

 

 

大胸筋を(小胸筋の内側の直上のあたりで)スプリットするのです。

 

 

 

 

 

 

そうすると、このように小胸筋「内縁」が直視下となります。

この領域には瘢痕が無いので…

 

 

 

 

このように小胸筋「内側から」(通常の郭清とは逆に)

瘢痕方向へ郭清を安全に行えるのです。

★通常の郭清は「外側から」レベルⅠ⇒Ⅱ⇒Ⅲですが、

今回は「内側から」レベルⅢ⇒Ⅱ⇒Ⅰとなります。