みなさん、こんにちは。
今朝(夜中)の江戸川、雪は降ってなかったけど久しぶりに「冷たい雨と風」に悩まされながらの2.5h
いかに(雨が降っていない)ランニングが恵まれているのか! 久しぶりに痛感しました。
「やれ、やれ」と思いながら掲示板を見ていたら「たつのおとしご」さんの「運動したくても、できない苦痛!」
これを読むと「天気ごときで愚痴を言っている場合ではない! 走れるだけ(十分)幸せ!」
と自分を戒めつつ、「明日は晴れるといいなぁ」
緊急事態宣言から2週間余り! 潜伏期から考えて「ここから」感染者数が下がって来ることを「切に」願っています。(先週は、その兆候が数字に表れていると思うけど、何故かマスコミは「感染拡大が進んでいる」としか伝えない。何故??)
重傷者数は感染者数の減少よりも「当然」遅れて減少してくるはず。(感染してから「重症化」するまで「時間差がある」のは必然)
行動自粛のためには「悲観論の方がふさわしい」という考えもわかるけど、マスコミはもう少し「論理的に」考えてもらいたいものです。(独り言)
「早期発見」の動画については、(水面下で)少しずつ進んでいます。
今回から、(その後を見据えて)「腋窩郭清」に視点を移そうかと思います。
まず、今回は総論として問題提起をして
次回以降に問題点を具体的に挙げ、最後に実例の紹介と進もうと思います。(実際の動画を想定して)
腋窩郭清
○ 腋窩リンパ節転移
乳癌が最も転移しやすい部位は「腋窩リンパ節」です。
故に、乳癌の手術では「腋窩郭清」が標準の時代が長くありました。
(参考に)
乳癌の転移には「リンパ管からのリンパ節転移」と「血管からの血行性転移(骨や肺、肝臓などの)遠隔転移」に分けられます。
初発時に後者が起こることは極めて稀であり、前者は(多くはないですが)一定の割合で認めます。
○ リンパ節の位置
乳癌からリンパ管に入り込んだ癌細胞が、大胸筋の裏へ回り込み、(腕に流れる太い血管沿いに)身体の中心へ向かってレベル1、レベル2、レベル3と名称を変えます。
大胸筋の裏には小胸筋があり、(これより)手前をレベル1 その真裏をレベル2 (これより)奥をレベル3と区分するのです。
○ 郭清方法
郭清は「手前⇒奥」へ向かって行います。
レベル1 大胸筋を軽く捲るだけで、レベル1は容易に郭清できます。
レベル2 更に、小胸筋を捲ることで、(小胸筋の真裏にある)レベル2は郭清できますが、大胸筋と小胸筋の間にあるRotterリンパ節は、これらの筋肉間を剥がさないと郭清できません。
レベル3 小胸筋より奥にあるので、これらの筋肉を捲るだけでは見ることはできません。
小胸筋を手前に引っ張りださなくては見えないのです。
一口に、腋窩郭清と言っても「レベル1だけの郭清」「レベル1及び2までの郭清(これを腋窩郭清と呼びます)」「レベル3までの郭清(これを腋窩鎖骨下郭清と呼びます)」では、難易度が数段違うのです。
故に、腋窩鎖骨下郭清は「術者を選ぶ」術式でした。
ただ、ここに2つの「流れ」が加わります。
○ センチネルリンパ節生検
術前の画像診断で「転移が疑われない」ケースでは「何とか、これを省略できないか?」という動きがでてきました。
それが「センチネルリンパ節生検」です。
○ 術前化学療法
本来、(全摘を免れるために)術前に抗がん剤を行うことで「腫瘍を小さくして、部分切除したい」ためにあるのですが、
そこが拡大解釈されて、「抗がん剤でリンパ節転移を小さくして、手術せずに済ませてしまおう」という考え方を持つ医師が現れます。
これらにより、現場で何が実際に起こっているか?
1.腋窩リンパ節再発の増加
2.乳腺外科医の手術技術の低下
次回は上記1についてお話しします。