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今週のコラム 232回目 それで結局、8353の方はどうだったの?

こんにちは。田澤です。 そしてDJ田〇とは別人です。(設定上)

今日の「サンフリ」は500回記念で、歴代のアシスタントが(この時期らしく)電話出演していました。(電話とはいえ「生」だからいいよね)

 

初代 青木マーサ

実は、この時期は私は聴いた事がありません。

何故か、コロナによる仕事(が激減したこと)の愚痴を話していました。(生だねー)

 

2代目 番井奈歩

(今日の電話出演もそうでしたが)未だに「最強アシスタント」

この時期から、聴いていましたが、あの伝説の「(放送中の)マジ喧嘩」は思い出します。

この後も何人かいますが…

時数オーバー(?)にてここまで。

 

〇本文

管理番号8353 『再発か瘢痕かの判別』

この中で質問者は担当医から『瘢痕なのか腫瘍なのか鑑別できない』と言われています。

それは何故なのか?

今回は、「温存手術後の瘢痕」について詳細します。

1.瘢痕のできるまで

 

・腫瘍の部位

 

 

 

 

 

・(温存術)切除ライン

乳頭側断端を陰性とするためには(安全な切除とするためには)

このような切除ラインとなります。

 

 

 

・切除後の乳腺

このままでは凹むので…

 

 

 

 

・縫合

乳腺は縫合するのですが、

縫合部は、やがて瘢痕となります。

 

 

・見た目と内部の違い

表面からは解らないのですが…

実際は内部に瘢痕ができます。

 

2.瘢痕エコー像

 

 

・瘢痕のエコー像

横方向では「腫瘍」のように見えますが、

縦方向では「違うな。」

と、解ります。

 

 

3.実例

症例1.術後4m

左)横方向            右)縦方向

横方向では「しこり?」のように見えますが、(同部位を)縦方向だと何でもないことがわかります。

 

症例2.術後1y

 

左)横方向            右)縦方向

横方向では「(硬癌による)引き攣れ?」のようにも見えますが、縦方向で見ると、瘢痕だな。となります。

 

症例3.術後5y

 

左)横方向            右)縦方向

術後5年しても横方向だと、瘢痕が「しこり?」のように見えています。

ただし、縦方向では殆ど瘢痕も解らなくなっています。

 

4.実際に組織診して確認している症例

4-1.術後1y4m

 

エコー像は「乳管内病変?」も否定できず、

ご本人も「気になるから取ってくれ」とのことで

手術して(この部分を)摘出

結局「術後瘢痕」でした。

 

4-2.術後7m

 

左)横方向             右)縦方向

横方向では「腫瘍?」を疑う所見ですが、縦方向では「ダラダラ―」と連続

しているので「瘢痕だろう」と(私は)そもそも思っていました。

〇しかし、患者さんが職場の乳がん検診を受けて「腫瘍疑い 要精査」となり心配されていたので 注 1 )、MMTE施行

結果、「術後瘢痕」でした。

患者さんが職場の乳がん検診を受けて「腫瘍疑い 要精査」となり心配されていたので 注 1 )

⇒冒頭の8353の方もそうですが、他院(検診を含む)で『怪しい』と、言われてしまうと、私が言葉で否定しても安心してもらえない。

そこでこのようなケースではMMTEで100%確定診断を勧めています。

 

それで結局、8353の方はどうだったの?

 

 

 

勿論、MMTEしました。

そして「術後瘢痕」ということで安心していただきました。

 

 

(温存)術後の瘢痕って、難しいんだね。

どうしたらいいのだろう?

 

 

エコーを「立体的に」見ることだね。

実例で示したように、術後瘢痕の殆どは「横方向」の像が「腫瘍?」と勘違いされやすい。

ただ、プローブを動かして、方向を変えると「腫瘍ではなくて、棒状(瘢痕の典型)」であることが見えてくるのです。

言葉で言うと、簡単なようですが(術後瘢痕の像を)見慣れていないと、つい(横方向だけで)「怪しい」となりがちなのです。

 

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