めちゃくちゃな天気ですね。
大雨、朝のランニングは全身ぐっしょり。
日曜日なのに気が滅入りそうです。
だけど、こんな時こそ(前かがみになり縮こまらずに)胸張って上体を起こして走るのです。
FMから流れたshort story
「おまわりさん! 大変だよ。僕の飼っている犬のジョンが居なくなったんだ。」
「それは大変だ。町中に貼り紙をしておいたらどうだ?」
「駄目だよ、おまわりさん。ジョンは字が読めないもの。」
★ 線維腺腫fibroadenoma と 葉状腫瘍phyllodes tumor
全く違うようで、両者ともFibroepithelial tumorと分類されます。
「これらが連続した概念ではないか?」と思わせる例を挙げます。
Case 1 30代前半
3年前、1.8cmの「線維腺腫」と診断された。
今年となり、3.5cmに増大『「葉状腫瘍」かもしれない。手術したほうがいい。』と前医で勧められ、当院受診。
超音波像としては内部構造などが一部だけ「葉状構造っぽい」印象。
手術施行
手術病理 fibroadenoma with partly showing phyllodes tumor component
組織学的には主体は線維腺腫です。
部分像として裂隙状の葉状構造を呈しており、間質細胞は通常の線維腺腫と同程度の細胞密度であり、細胞異型性、及び多形成は見られません。
Case 2 30代後半
前医で『「線維腺腫か葉状腫瘍だと思う、3cmを超えているので、手術した方がいい。』と(Case 1と殆ど同様なことを)言われて、当院受診。
超音波像は(線維腺腫というより)葉状腫瘍の特徴(葉状構造や裂隙など)を持っています
手術施行
手術病理 fibroadenoma with phyllodes tumor-like component
9割ほどが線維腺腫成分よりなります。
残りの腫瘍成分は葉状腫瘍類似成分からなりますが、葉状構造は認められず、拡張傾向を示す乳管成分が、通常の線維腺腫成分に比べ豊富な間質性分を伴う像を呈しています。
葉状腫瘍類似成分は良性の像を呈します。
Case 3 40代後半
「区のUS検診」でチェックされ、当院受診。
画像所見としては、小腫瘤を含む「腫瘤非形成性病変」
MMTE施行
MMTE病理 主体は線維腺腫です。
部分像として軽度ながら葉状構造を呈しており、間質細胞は通常の線維腺腫と同程度の細胞密度であり、細胞異型性、及び多型性は見られません。
全体としては、部分的に葉状腫瘍の成分を含む線維腺腫と判断します。