こんにちは。西日本では雪で大変なことになっていますね。
私も長いこと、東北にいたので、その大変さは解っています。
それにしても、台風が北まで来たり、西日本で大雪が降ったり、常識が常識でなくなってきているようです。
その「常識外の世界的代表」としては…
某国のトラ○プ大統領
各国の首脳から批判をうけている彼の懐に飛び込む姿…
安部首相には、改めて凄みを感じました。
それにしても失言の多い日本の政治家の中にあって、その危なげのない様子には「失言が出てこないような思考統制」を自らに課して、それを破綻しないレベルまで引き上げているように思います。
○術前術後の受診について
良く質問のあることに(遠方に住んでいるので)頻回に来院するのは大変。
「術前や術後に、一体何回くらい外来受診が必要なの?」
というものがあります。
術前 外来受診1回(通常、入院の1週間以上前)(以下の①~⑤を1日で行います)⇒
★術前の外来受診は「2回」必要となりました。2017/9/17改訂
これは当院の医療安全委員会からの要望で『初診の方を(その日のうちに)説明同意書を行うと、書類上ミスが起こる可能性がある』
というものです。
つまり、下記のうち④⑤は「2回目の受診日に行う」こととなりました。
①(前医でMRI撮影無しの場合には)MRI ♯ただし、乳房全摘希望の場合には不要
②術前(全身麻酔のための)検査 採血・心電図・呼吸機能・胸の写真
③診察エコー(私が行います)
④説明同意書(私が行います)
⑤入院案内
術後 外来受診1回(術後、3週~4週後)
術後創部処置は行いません。
♯『今週のコラム64回目 そして到達したのが「創処置なし」です。』を参照ください。
術後創部確認と病理結果の説明を同日に行います。
○術後の治療
1.放射線
温存手術では必須
全摘では原則不要(但し、腋窩リンパ節転移4個以上では適応有)
回数は通常25回(当院では放射線科医の信念で30回)
月~金 週5日間連続 1回あたりは数分
因みに当院では「働きながら」できるように夜の10時位まで行っています。
2.ホルモン療法
閉経前 内服(皮下注射を併用する場合あり)
閉経後 内服
内服は3カ月処方、皮下注射も3カ月毎なので通院としては「3カ月毎」となる。
3.化学療法
適応
・ルミナールB TCx4(3週間に1回の通院を4回)
・トリプルネガティブ ECx4⇒DTXx4(3週間に1回の通院を8回)
もしくはECx4⇒wPTXx12(3週間に1回の通院を4回後、毎週を12回)
・HER2タイプ
高リスク ECx4⇒DTX+HERx4⇒HERx14(3週間に1回を22回)
低リスク TC+HERx4⇒HERx14(3週間に1回を18回)
もしくはwPTX+HERx12⇒HERx14(毎週を12回後、3週間に1回を14回)
○遠方の方の傾向
放射線は地元が多い(入院や近くに短期間マンション借りて当院で行う方も少数あり)
ホルモン療法は当院に通う方が多い
化学療法は地元でやる方より当院に通う方の方が多い
♯通院頻度が3週間に1回程度であること、また通院中に具合が悪くなる事が無いため
『追加記載(2017/4/3)』
よく、(上記、放射線や化学療法などの術後治療に関して)「地元に紹介してもらえるのか?」という質問があります。
◎全く問題ありません。
以下の2つのパターンがあります。
1.ご本人が希望の病院を指定する場合
2.(ご本人の条件を聞いたうえで)当院「医療連携室」から探す場合
♯1にしても2にしても「病院間でのやりとり」なので必要な手続きは当院で行います。
これについて心配される方が多いので追記しました。(2017/4/3)