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今週のコラム 66回目 『腕の付け根のリンパ節を腋窩リンパ節と勘違いして、細胞診を推奨』とは!

今回は、いつもより遅くなりました。申し訳ありません。

これには事情が…

いずれお話しします。

 

私のお気に入りのFM番組

東京海上日動 Challenge Stories ~人生は挑戦であふれている~

土曜日、pm 3:30~4:00の「恵 俊彰」の番組です。

 

その時間帯は、土曜日の市川外来を終えて、江戸川病院へ向けて(遠回りしながら)「江戸川の河原沿いのランニングコースを」走っている時にあたります。

 

同じ「人生の挑戦者」として、いつもイヤホンで走りながら聴いています。

時にスポーツ選手、時に作家、先週は歌手の林部智史さんでした。

当たり前のことながら、「人生はドラマであり、様々な挑戦が切り開くのだなぁ」と。

 

 

それにしても恵さんは、上手ですよね?

私にとっての「恵 俊彰」は、ホンジャマカとして関口宏の「東京フレンドパーク」のハイパーホッケーをやっているころからの注目でした。

また、最近まで(?)「恵俊彰のディアフレンズ」もやってましたよね?

 

その恵さんの番組に出られたら…

本当は、私自身の人生をChallenge Storiesで語れたら一番良かったのですが、(まぁ、それは今後の楽しみに置いておくとして)、どんな形であれ、同じ番組に出演できるとしたらそれは、とても光栄なことです。

 

まだ、言えませんが(?) そんな幸運もあるのです。

 

 

前回の続き

「☆次回は、更なる上級編として(技師さんのコメントとして)「腋窩リンパ節腫大があるから細胞針を推奨する」となっていた例について紹介します。

 

私がこのコメントを読んで[素直に]驚いたのは…

超音波検査のレポートに「細胞診を推奨する」とまで書いてあることです。

 

そもそも「腋窩リンパ節」は、あくまでも「脇役」に過ぎません。主役は「乳腺」なのです。

それを「乳腺の診断がついてない状態」で「腋窩リンパ節の細胞診を推奨」とは???

 

まず、それに「率直に驚き」ました。

 

 

○このケースでは、そもそも「乳腺の腫瘍」自体が、「明らかに癌を疑う所見」というわけでもなく、「大きさも1cm以下」

まっとうな乳腺外科医ならば、(腋窩リンパ節など、まずは置いておいて)「乳腺の腫瘍」の診断を最優先します。

この場合は、腋窩リンパ節はエコーで確認しますが、(もしも細胞診するなら)「その乳腺の腫瘍が癌と診断ついてから」となるのが常識です。

 

 

 

それでは「事実」はどうだったのかというと…

 

勿論、私自身が超音波しました。

「あれっ? 腋窩リンパ節腫大なんて、ないじゃないか? どういうこと?」

そして、更に(副乳を超えて)「腕の付け根のリンパ節」を観察したら…

 

「あー。これか!」

 

リンパ節が「上腕骨」の上に乗っているのが

解りますか?(同心円状で内部が真っ黒に抜けて見えるのが上腕骨です)

 

 

 

 

そう、実際は「腋窩リンパ節ではなく、腕の付け根のリンパ節」だったのです。

 

「腕の付け根のリンパ節」

こんなものは全く無意味です。

100%間違いなく「腕に起因する反応性腫大」となります。

 

それにしても

『腕の付け根のリンパ節を腋窩リンパ節と勘違いして、細胞診を推奨』とは!

左図のように、部位が「全く」違います!!

私の、心の嘆きは、しばし鳴りやみませんでした。