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今週のコラム64回目 そして到達したのが「創処置なし」です。

みなさん。こんにちは。

 

現在、システムメンテナンス中で大変ご迷惑をおかけしております。

すっかり私の日課となった「QandA」

慢性的な「時間不足」(いつも気になっています)

ただ、一方で時間に追われながらも「時間を(目いっぱいに)有効に使っている」という安心感。

少しでも「空いた時間」なんかあると…

ソワソワしだして「時間を無駄にしているのでは?」と、落ち付きません。(もはや中毒?ですね)

 

2年余り、4000を超えた「QandA」

今週中には「再開」予定なので、今後とも御贔屓に。

 

TARTHERZEAL 4

お気に入りのシューズです。

もともと「軽さ」は重要な要素だったのですが、どうしても「軽さ」を追求しすぎると、ペラペラになり「クッション性」や「ホールド感」に不安があったものです。(研修医時代、フルマラソンを走った時には TARTHER JAPANだった?ように記憶しています。20年以上前の話ですが…)

TARTERZEAL4に出会ったのは、つい昨年のことですが、その「両立」に驚きました。TARTERJAPANに比べると、ちょっと「重く」感じるのですが、「ホールド感」は別物だしソールの減りも全然違います。

[caption id=”attachment_25088″ align=”alignleft” width=”150″] DSC_0080[/caption]

昨日amazonから届いた、私にとって2代目のTARTERZEAL4

さっそく、晴れた日曜日にデビュー。ライトグレーが眩しい午後でした。

 

 

 

 

Simple is best

「マイコン」

私が中学生の頃は、(今で言う)パソコンはそう呼ばれていました。

その当時NECのPC9800シリーズなど…

一部のマニアにしか扱えず(今思えば、一体それで何をしていたのか?勿論ネットもなく、単純なゲームかな?)

 

やがてワープロブームとなり(シャープの「書院」など、懐かしい!)、そして「Windows95」の登場により爆発的な拡がりを見せネットの普及と共に「パソコン」へと普及し、どんどん進化していくのです。

 

この「マイコン」⇒「パソコン」への機能的進化は膨大なものですが、注目すべきはその「操作性の向上」です。

マイコン時代の、keyboardで「複雑な入力が必要」だったのに対し、今ではいたって「Simple」に「ただのひと押し」で全てが起動するようになっています。

これこそが「進化」です。

そして、いつかは「家電」のように「取扱説明書を見なくても(誰でも)操作できる」ようになる日が来る事でしょう。

 

そして Simple is best !

機能はより高度となり「複雑化」しても、その操作が簡単でなければ(ストレスフリーに感じなければ)、それは「本当の進化ではない」のです。

物事は進化すると、より「Simple」へ、物事は整理されれば、必ず「Simpleに近づく」のです。

 

物事はシンプルに考えましょう

もしもシンプルにできないものがあれば、それは「何かが足りない(整理ができていない)」からなのです。

いかにも(わざと?)「難解に聞こえるように」話をする人がいます。

(一見)凄そうに見えるかもしれません。

しかし、それは誤りです。

どんな複雑な内容でも、それを(聞く人に)シンプルに感じさせるまでに(自分自身が)理解していないだけなのです。

 

それでは、本日の本題に入ります。

「術後創処置」

 

私は、どうやればSimpleにできるか?

それを追求してきました。

そして到達したのが「創処置なし」です。

 

ポイントは4つ

①吸収糸(溶ける糸)で縫合面(創の合わせ目)を厚く頑丈に縫い上げる。

②創部には「ステリテープ」と「優肌絆」を重ね貼りする。

 

 

 

 

 

♯これらテープは、ガーゼのような保護機能も兼ね、貼り替えも不要(貼りっぱなし)

♯♯その上には、(ガーゼも防水シートも)何もつけません。

③濡らさない期間は「部分切除では術後2日間」「全摘では術後5日間(創が長いため)」

♯濡らさない期間と言っても厳密なものでなく、シャワーの水がかかる位は全く問題無

♯♯その期間が過ぎたら、(テープのまま)湯船につかったり(全く術前と同じように)過ごしてもらいます。

④消毒も貼り替えも防水処置も一切不要(所謂「メンテナンスフリー」です)

 

昨年から、徐々に上記のような術後処置内容に進化していきました。

「部分切除」の患者さんたちは、術後翌日処置したまま退院となるので、その後テープが上手く機能するのか試し試しでしたが…

「全切除」の患者さんたちは術後「翌々日」まで入院しているので、(退院日に)「丸1日経過」の状態も確認していました。

今では、退院後初回受診(術後病理結果が出揃う頃)の際に、テープがきちんと機能している状況に安心感をもっています。

 

それ以前は…

それまでは(すぐに入浴できるように)防水シートを貼ったまま退院、「3日目には剥がしてください」としていました。

ただ、そうすると、「防水シートを剥がした後、創部のテープも一緒に剥がれたらどうすればいいのか?」など、患者さん達に不安を与える一因となっていました。

また、防水シートを一度貼ると(患者さんによっては)「それを剥がす事が(本当に大丈夫なのか?)と不安」となり、結果として「いつまでも防水シートは貼りっぱなしとして創周囲がかぶれる」人もいらっしゃいました。

「防水シートを使わない方がいいのでは?」私が(2年もかけて)辿りついた結論です。

ものごとは、「進化することで、シンプルへ向かう」そういうことです。

 

 

○これから当院で手術を予定されている方々は是非、参考にしてください。

一切、処置不要。(退院時のテープの状態で過ごすだけです)

処置のための(退院後1週間目などに)外来受診も不要。(術後の初回外来は病理結果の日に来てもらいます)