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今週のコラム 26回目 どこまで「早期発見を追い求めるか?」②石灰化

今朝(5月1日)は先週とは「真逆に」東京は快晴です。

 

この時期、「強い春の日差し」を見ていると必ず胸に「ある憧憬」が沸き起こります。

「輝くばかりの強い日差しの中での雪山の光景」です。

「雪山」といっても登山ではありません。

 

春スキー

gassan月山と書いて「GASSAN」と読みます。

お洒落なリフトもトレンディーな(死語?)人達もいません。

自分の足で登り(春スキー特有の)重い雪質。

日差しが強いと、汗だくになり頂上まで登り、そして滑る。

何度も滑っている内に、その重い雪は削られコブ斜面となります。

その重いコブを体力勝負で全身を使って滑る。

心地よい疲労感。

疲れるけれど、(冬スキーにはない)強い日差しの中でとても気持ちいいのです。

 

モルツもちろん、お洒落なスキーハウスなど無いので、昼には雪の中で風を避け「高カカオ」をビールで流し込みます。

そして昼寝。

青空と強い日差し、そして周りは一面の雪!

こんな情景、他では決して味わえません。

 

今、思い出しながら書いていますが、もう5年以上は御無沙汰してます。

やはり「あの震災」は私の生活に大きな影響を及ぼしたのです。

 

東京にいる今。

果たして、GASSANを再び見る日がくるのでしょうか?

仙台からは1時間半でしたが…

今では車で5時間? 日帰りは無理ですね。

 

 

どこまで「早期発見を追い求めるか?」②石灰化

ある病院の診療風景

 

A医師

区域性石灰化 「石灰化、増えてますね」

 

Bさん

「えっ、癌なのですか?」

 

A医師

「超音波では見えないし… MRIを撮りましょう」

 

数日後…

A医師

「MRIでも写って無いから、様子見ましょう。半年後また来てください。」

 

Bさん

「本当に大丈夫ですか? 癌ではないんですね。」

 

A医師

「癌でないとは言ってないよ。半年後でも大して変わり無いということ」

 

Bさん

「マンモトームっていう検査が、あるみたいですけど…」

 

A医師

「要らない。半年後でも大丈夫だよ」

 

○結局、Bさんは江戸川病院を(自分で調べて)受診。

ステレオガイド下マンモトーム生検の「順番待ち」は結構長いですが、それでも「半年後フォローよりは十分に早い」のです。

 

○石灰化は(よほど、広範囲に拡がった状態でも無い限り)MRIで検出されることなど、(そもそも)ありません。

超音波やMRIで「見えるようになるまで、じっくり待つ」なんて、A医師は(現代版)家康なのでしょうか?

 

○その(無駄な)半年が、Bさんの一生に「取り返しのつかない」影を落とす事はないと一体誰が言えるでしょうか?

最終的にご本人が希望するかは別の問題として、「ステレオガイド下マンモトーム生検」がなければ、(ある施設に)「紹介」、あるのであれば「提示すべき」なのです。

 

○結局、重要なのは、その医師がどこまで「早期発見を追い求めるか?」なのです。