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江戸川病院乳腺センター長 田澤篤 さん 184件
2022-05-23 08:35:34 掲示板 2022年5月22日~28日(Q&A10285、10286について田澤先生からコメントあり)
『Q&A 10286 乳がん再発転移』を回答していて…
何故か? 今朝、立て続けに2つ目の投稿となりました。
これに関しては、「今週のコラム 342回目」の内容とも(本質的に)重なることなので、是非「今週のコラム 343回目」として(その際には)詳細しますが…
今回は、その「さわり」となります。
Qの内容から推測するに、「胸骨傍及び鎖骨(上、または下)リンパ節再発」のようです。
文面からは所謂血行性転移(骨や肺、肝など)は無いと理解しています。
『主治医の先生は手術をしてもまた、でてくるのでということで、こ今週より、抗がん剤治療に入ります。やはりこの方法がベストでしょうか。延命しかないのですか。』
⇒この文章から私が読み取ったのは…
主治医は
1.局所治療の重要性に気が付いていない
2.血行性転移と同様に「全身療法しかない」と考えている
3.リンパ節再発に対する成功体験(根治したのでは?)が(おそらく)無い
★規約上、リンパ節転移(再発)は「腋窩、鎖骨下、鎖骨上、胸骨傍」はN3として(それ以外)「縦隔など」はM1として区別されています。
つまり(文面から判断すると)質問者はN3であってM1ではないようです。
しかし、主治医は(N3もM1も)区別なく「全身療法で延命を図るしかありませんよ」と質問者に説明しているようです。(無論、正確な説明内容は不明ですが)
私が江戸川に来て4月で丸八年経ちました。
症例数以上に、このQAのお陰?で(例外的な症例を、通常の乳腺外科医の10倍以上~100倍?)高頻度に治療することとなりました。
それがもたらした経験は、
実に数多くの「成功体験」をもたらしたのです。
その一つが「今週のコラム 342回目」で記載したように『これって、手術できるんだ!!』であり、もう一つが今回の『リンパ節再発が(根治を保証することは無論できないが)根治の可能性を十分に秘めている』という成功体験なのです。
このQAの主治医の経験数がどの程度かは無論知りませんが、私のような経験は(当たり前ですが)期待しようがありません。
この患者さんが(このまま)局所治療せずに「全身治療」だけ行い(抗がん剤は副作用があるので無論「永遠」にはできないので)そのうちに「局所のリンパ節が再増大、節外浸潤」などとなる可能性はあります。(其れこそ主治医の言う「根治ではなく延命という所以」です)
もしくは、きちんとした局所治療(内容はQA参照)をすることで(保証は無論できませんが)「根治の可能性を勝ち取る」選択もあるわけです。
★後者の存在を知らない(少なくとも経験的に実感していない)主治医が(それを)提案しないのは無理のないことでしょう。
ただ、このQAをやっていることで獲得した収穫は、この乳がんプラザの場で還元しよう! その思いが「今週のコラム 342回目」そして(次回の)343回目に繋がるのです。
2022-05-23 07:49:06 掲示板 2022年5月22日~28日(Q&A10285、10286について田澤先生からコメントあり)
『Q&A 10285 乳がん』を回答していて…
(結局、乳癌だった)患者さんが、「このシコリ、乳癌ではないですか?」と受診した際に、そのクリニックの医師は、『粉瘤だから大丈夫。(おそらく「念のために」というニュアンスで)だけど半年後に検査に来てね。』とコメント。
で、結局(粉瘤という診断は誤りであり)「乳癌だった」という、(私から見れば)呆れ果てる結果だった。
皆さん、冷静になって考えてみてください。
もしもご自分の身に、こんなことが起こったら…
(世の中、皆さんのように?)皆がgentleとは限りません。
ご本人、もしくはご主人(知り合い、親戚)が憤慨して『あの時は誤診か?訴えてやる!(上島さん、ご冥福をお祈りいたします)』と、なるかもしれませんよね?
そう思いながら、その医師の一言『半年後に検査に来てね。』に注目すると…
★裁判でないにしろ、(怒り狂ったご主人に対して)『その時点で乳がんと診断しきれなかったことはお詫びしますが、乳癌を完全に否定したわけではないことは(私の)「半年後に検査に来てください」でご理解ください』と抗弁できるのです。
粉瘤という診断に100%自信があれば「半年後に検査に来てください」など、全く無意味なコメントであり、私だったら『100%粉瘤、乳癌ではありません。ご安心を』で診察は終わりです。決して「半年後に…」みたいな無意味なコメントはしません。
腫瘍を細胞診なり、組織診して良性と出ても「100%確定診断です。ご安心を。」と言って、もしも(今回の粉瘤の件のように)半年後に「実際は癌だったら…」
このQandAに頻出する(組織診で良性なのに)「念のために半年後に来てください」という情けない医師の真意ここにあり!ですね。
もしも、後日「実は癌だったとなったら…」
それらの医師の頭の中には、そんな心配で一杯で(それを解消するために)必ずコメントの最後に「念のため半年」となるのでしょう。
★自分の保身のためではなく、患者さんのため(つまり、この場で100%確定診断つけるのが自分の当然の役目)という自覚があれば、そんな「念のため…」というセリフは無用なのです。
皆さんが、どこかを受診したさいに『念のため〇か月後…』と言わない医師に巡り合うことを切に願います。
2022-04-23 07:50:10 掲示板 2022年4月23日(土)
今日は(ここ東京は)午前中を中心に晴れるようです!(ただ夕方以降は…)無事に屋上に出れますように…
本日、掲示板にコメントしたのは「あるあるQ]で掲載したことについてです。(強いパッションを感じたので…)
「縦隔リンパ節腫大(転移疑い)」この判断は非常にリスキーです!
本来(普通に)治療されるべき人が、「遠隔転移だから、一生抗がん剤ね!」みたいな誤った治療に引っ張り込まれる可能性を感じて(正直)土曜の朝から身震いしたのは花粉症のせいではないでしょう。
〇あるあるQにも記載しましたが、実際に画像を見ていないので、どうしても「抽象的な書き方」となるのは致し方がありません。(つまり質問者は実際に「縦隔リンパ節転移を強く疑うべき」所見である可能性はあるのです)
ただ、メール内容に引っかかったのは主治医が「縦隔リンパ節腫大」を本当に理解していないのでは?と疑問を(文面からは)感じたのです。
もしも「PETで取り込みがあったから、(それだけで)縦隔リンパ節転移と判断し、手術もせずに適当な薬物療法ね」となったら…
医師も(勿論)人間、miss judgeがあることは(この掲示板を覗いたことがある人には)重々解るとは思いますが、そうでない一般の人?にとっては、「医師=(基本)信用すべき」なのでしょうから…
2022-04-15 08:59:42 YouTube「乳頭分泌」 ☆動画へのコメントはこちら☆
皆さん、こんにちは。田澤です。
早速コメントを寄せて頂きありがとうございます。
概ね「好意的?」な感想にホッとしながらも、身の引き締まる思い?です。
私が「乳頭分泌」にパッションを感じるのは、主として乳頭分泌に対する誤った理解が多くの患者さん(もしくは「患者さん予備軍」)を無駄に心配させている事実があるからです。
「主として」と記載しましたが、実は「それと同じくらい」当院を「乳頭分泌を主訴として受診された方からお聞きした」前医での診療内容にパッションを感じています。
明らかに多孔性なのに、患者さん(皆さん口を揃えて)前医では「分泌液の細胞診をした。」とか「MRIを撮影した」とか、「診断はつかないけど、(癌かもしれないから)経過観察だよ」などと言われている!のです。
乳頭分泌を(全く)理解していない(そもそも乳管造影にしろ乳管腺葉区域切除にしろ、「見たこともやったこともない!」)乳腺外科医がいることに「もっと」パッションを感じるのです。
2022-04-11 17:08:50 掲示板 2022年4月11日(月)
微糖! ほんと、その通りなんです。
自分で(コーヒーを)作るときは(砂糖は入れずに)ミルクだけ入れます。
とにかく胃が(ブラックには)弱いんです。
缶コーヒーだと(砂糖なしの)ミルクのみって選択が無いので微糖を選択してます。
2022-04-11 17:05:42 掲示板 2022年4月11日(月)
ピーマン、やっぱりいいですよね。
あの歯ごたえ。
ピーマン、ナス、ブロッコリー
やっぱりカレーに野菜は合いますね。
キャベツのシャキシャキもいいですよ。
是非、お試しあれ。
2022-04-11 15:50:53 掲示板 2022年4月11日(月)
北のフネさんに直接、返信するのも久しぶりです。
きっと、この季節外れの暖かさと、(本日の)全摘同時再建術だったので(後半の形成外科医の手術時間帯に)少し時間に余裕があったせいでしょうか。
しかも、「ノルウェーの森」の一節!
「羊を巡る冒険 3部作」のあと、ちょうど今読んでいるところでした。何とタイムリーな!
上記三部作や「ねじまき鳥クロニクル」「ハードボイルド ワンダーランド」など(自分なりの)お気に入りとは、違うポジションにある「ノルウェーの森」
なぜだろう? 今回久しぶりに読んでみて(途中ですが)想いだしました。
やはり、ちょっと(ストーリーが)私にとっては、ストレートで物悲しいからなのかな?
私にとっての村上春樹は、(例えば、「騎士団長殺し」の中の騎士団長のような)ファンタジー(が好き)なのかなぁ。
ちょうど、そんなことを考えながら読んでいた、その一説が目に入りドキッとしました。
そう、その通りバランスですね。
2022-04-11 08:52:05 掲示板 2022年4月11日(月)
『Q&A 2022年04月11日1 センチネルリンパ微小転移と断端陽性』
今朝、上記を回答していて
凄-く、気になったこと。
おそらく(主治医の説明が悪い?)事が原因だとは思いますが、「局所」と「全身」を、ごちゃごちゃにしている!
そのため(それらを整理するため)にこそ、このQAの存在意義があると言ってしまえば、それまでなのですが…
★ これから(私がQの内容を読んで)同様のケースだった場合には、最初から回答はせずに、『まずは、Q&A 2022年04月11日1 センチネルリンパ微小転移と断端陽性を読んで、頭を整理してから再質問お願いします』にしようかな?と思いつきました。
2022-04-09 06:02:28 掲示板 2022年4月9日(土)
ここ東京は…
今日、明日と大いに晴れるようです!
先週が「雨によるフラストレーション」だっただけにテンション爆上がり。
と、本題です。
今朝、QAに回答していて…
近々(今日?)公開されるであろうQ『Q&A 2022年04月08日3 左胸、左脇のピリピリした痛み』から引用
『ホルモンの刺激による痛みは片胸だけにおこり場合も
あるのでしょうか。なかなか痛みがなおらないので不安なんです。』
とあります。
掲示板を読んでいるような強者である皆様には(私の)回答は「即座に」思い浮かぶことでしょう。
(質問者もそうですが)30歳代後半~50歳代にかけて(実際に月経周期が不安定となっているかは別として)卵巣が「明らかに」閉経へむけて不安定となっている時期に「皆さんが経験している筈?」の症状です。
「胸」が痛いと、「そこに乳癌?」 「脇」が痛いと、「そこにリンパ節転移?」という(極めて悲しい)発想になるようです。
★経験豊富な乳腺外科医なら、外来診療で1日に「片側だけが痛いから乳癌が心配!」という患者さんを何人診ていることでしょうか…
しかし反面、この痛みは「アンタたち男には解らないのよ!」とか、「痛いと不安なのは当然じゃないの!プンプン」みたいに非難されるような気もして、つい投稿してしまいました。
最近、掲示板の投稿に愚痴が多くなってしまうのは歳のせい?
皆さん、どうかお許しください。
2022-06-20 09:03:01 掲示板 2022年6月19日~6月25日
(昨日)今週のコラム 346回目を掲載して…
1.診断がまともにできない(針生検しても、その結果に100%確信がもてない。故に無駄な経過観察となる)
2.リンパ節転移があると手術が大変だから、(患者さんの為ではなく)自分のために「術前抗ガンを強要」する。
3.レベル3リンパ節(鎖骨下リンパ節)の手術ができない。(実際には見学したことさえない)
★上記のような医療機関が世間的に『頼れる「乳腺センター」 診断からメンタルケアにいたるまで、包括的な乳癌治療を施す』と、言われている実態!
この乳がんプラザの場だけでも、そんな現状に一石を与えたいのです!
全国の困っている患者さんへ届け―!